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自然が生み出した音を聴く

生きていく上で、楽しいこともあれば悩ましいこともたくさん。そんな女性の悩みを、専門家に質問していくYoutubeチャンネル「GOAL IN TV」。番組を盛り上げてくれている出演者の一人、マルチタレント・わさびさんのコラムです!自分の人生を楽しく生きるためさまざまなことに挑戦する彼女の生き方についての連載。

「これはきっと数年間は、やりたい活動が思うようにできないぞ!そうだ、おもいきって東京を出よう!」

去年6月末、コロナの感染拡大を受けて泣く泣く住み慣れた街・東京を捨て、千葉での田舎暮らしをはじめました。

引っ越し当初は「やるべきことをやる!」という信念ばかりをとことん貫こうとして全然気づかなかったのだけれど・・・

山と田んぼに囲まれた古民家に住んで1年、私にとある変化が起きていたのでした。

ストレスが、東京にいた頃よりも早いスピードで癒えてゆくのです。そしてなんだか朝がめちゃくちゃ気持ちいいのです。

なぜだろう・・・。どんな理由があるのだろう・・・。私の身体に一体どんな変化が・・・!?

私は最近、YouTubeで【温泉ツーリング】というものをやり始めたのですが、何本目かの温泉シーンの編集の時、気が付いたのです。

「かけ流し温泉の“ちょぼちょぼちょぼ・・・”って音、めっちゃ癒されるじゃん・・・!」

温泉のちょぼちょぼ音(湯口から新しいお湯が出て水面に落ち、古いお湯が排水溝に流れ出る音)のリズムパターンを「1/fゆらぎ(エフぶんのいちゆらぎ)」と呼ぶそうですね。

人間が心地よく感じるリズムのパターンで、温泉のお湯が落ちる音の他にも、海の波音・川のせせらぎ・雨の音なども「1/fゆらぎ」と大きな関わりがあるそうです。

岩盤浴でかかっているようなヒーリングミュージックを耳にするだけでフワーっとした気持ちになる人も多いと思います。私はあの音を聞くと、完全に眠りに落ちます。

「1/fゆらぎ」を持つものは、音だけではありません。キャンプの焚き火やキャンドルの炎のゆれ、木目なんかもそうなのだそうです。規則性の中に不規則が混ざっていると、人は心が落ち着くのだとか。

スーパーの鮮魚コーナーで「サカナサカナサカナ〜♪」を何度も何度も聴いていると、気が狂いそうになりますもんね。人間の脳は、規則性しかないようなものを見たり聴いたりしていると覚えてしまって、癒しどころではありません。

東京にいた頃は、今挙げたようなゆらぎサウンドやゆらぎヴィジュアルのものを日常的に感じることはありませんでした。

ですが古民家で暮らすようになったら、朝から夕暮れまで、庭で小鳥がさえずるのです。風が森全体を揺らすのです。チチチチ。ワサワサ。文章でゆらぎサウンドを表現することはできませんが、私はそれらの音や自然が生み出したゆらぎと共に生活していたのです。

そうか。だから最近の私は、心の傷が癒えるのが早いのか。温泉の動画を編集しながら、とんでもなく合点がいきました。

これを読んでくださっている方は、自然の近くに暮らしている方より、コンクリートジャングルに生きる方のほうが割合が高いかもしれません。

心が疲れたら、テレビを消して、かけ流しの温泉に行ってくだい。海の音を聴いてください。キャンドルをお部屋でたいてみてください。

私たちの温泉の音を聞くだけでも、心の疲れが癒えるかもしれません(ちょぼちょぼ音を大切にしながら編集しています)。

「1/fゆらぎ」の効果で、ほっとできる時間を。

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