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あなたのドラマは今、何分?

生きていく上で、楽しいこともあれば悩ましいこともたくさん。そんな女性の悩みを、専門家に質問していくYoutubeチャンネル「GOAL IN TV」。番組を盛り上げてくれている出演者の一人、マルチタレント・わさびさんのコラムです!自分の人生を楽しく生きるためさまざまなことに挑戦する彼女の生き方についての連載。

「人生はドラマと一緒やで。始まって10分くらいが10歳……」

最近ふと、島田紳助さんが言っていたこの言葉を思い出しました。この言葉を最初に聞いたのは、もう10年以上前のことでしょうか。

「人生はドラマと一緒やで。始まって10分ぐらいが10歳。まだなんや、わからへん。20分(20歳)ぐらい経つと物語が見えてくる。劇的に変化するのはドラマというのは、35分から40分。35歳から40歳の間に人生ちゅうのは劇的に変化がおこる。人間も30歳から40歳はしっかり生きな、自分の人生のドラマは変わらへん。」

ネットの名言集で調べてみると、大体こんな感じのことを紳助さんは言っていたようです。

当時まだションベン臭いガキンチョだった私は、この言葉がもう全っ然、全く心に響きませんでした。ちゃんと耳に届いているし、脳で意味を理解することもできているけれど、心に届いていなかったんです。

10代・20代の頃の私には経験が少なすぎて、ピンときていなかったのでしょう。だけど今はその言葉の意味がやっと、心で理解できるようになりました。

“人生は60分のドラマだ”・・・。 その言葉は、初めて聞いてから十数年の時を経て、34歳の私の心に到達しグッサリと刺さったのでした。

現在の私の年齢を60分のドラマにすると開始34分ごろ。おそらく物語にいろんな変化が起き、ストーリーが転がりまくっている時です。

それも、突然起きた変化ではありません。10分代で何もわからないところから必死につまんで理解したことをベースに、20分代の頃に色々あたためてきた伏線を展開させ、それによってもたらされる変化なのだと思います。

30代になると(人によって違うかもしれませんが)、「自分はこれが人より得意なんだ」とか、「これは苦手だから諦めよう」というふうに、自分のことが少しずつ理解できるようになってきます。

そして自分より若い子を見て「あのちょっとイタい発言、私もやっちゃってたかも……」と気恥ずかしくなったり。

振る舞いがかっこいい大人に出逢ったら「私もこういう人になれるように頑張ろう!」と思ったり。自分を客観視した上で、過去を反省し未来を見据えることがやっとできますよね。

ドラマでもそうかも。中盤、大きな事件が起きたり、衝撃の事実がわかったりしてやっと「最初にあの人がああいう風に言っていたのは、このことだったのか……!」と10分代・20分代でのぼんやりした出来事がハッキリと浮き上がってきます。

ここから犯人逮捕、事件解決、気持ちよくエンディングテーマに向かえるように40分〜50分台をがむしゃらに走りたい。

私がこの「人生ドラマ論」を聞いたのは15年くらい前のこと。

今は生き方も働き方も変わって、60分(60歳)でエンディング(仕事や趣味をリタイヤ)ではなくなってきています。

島田紳助さんは確か最後「俺はもうすぐ次回予告やから〜」と言ってオトしていましたが、現代は60歳になったらまた新しい世界(第二話)が見れるんじゃないかなと、50代・60代・70代のカッコイイ先輩たちを見て、憧れてしまうのです。

あなたのドラマは今、何分くらいですか?

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