好きなもの着たらいいじゃん

生きていく上で、楽しいこともあれば悩ましいこともたくさん。そんな女性の悩みを、専門家に質問していくYoutubeチャンネル「GOAL IN TV」。番組を盛り上げてくれている出演者の一人、マルチタレント・わさびさんのコラムです！自分の人生を楽しく生きるためさまざまなことに挑戦する彼女の生き方についての連載。

私は34年間生きてきて「結婚」というものに憧れたことが一度もありません。

こんな時代だから、一人で生きていきたいと考える人も、誰かと肩寄せ合って生きていきたいと強く願う人も、なるようになるさ〜という感じで生きている人もいて、みんな正解だと思います。

私はとにかく「だって、結婚して一体どんないいことがあるのよ？」という考えの人間でした。

そんな私が結婚することになってよかったと思ったことを、小さなことから大きなことまでたまにここに書きたいと思っています。

この世に生きる誰かの参考になったり、誰かに共感してもらえたりしたら嬉しいです。

私は肩出し・脚出し・デコルテ出し・手首出し・足首出し……と、肌のどこかを露出したファッションがすごく好きです。

思いっきり露出したい気分の時もあれば、出したくない気分の時もあります。自分の気持ちに合わせて、服を選んでいます。

だけど露出した格好をすると、一部の男性から「ごちそうさまです」とか「サービスありがとう」みたいなことを言われたりするんですねぇ。

いや、これはサービスじゃないんだ。誰かのためにやってるわけじゃないんだ。自分が好きでやっているんだよ。

実はこれを言われるたび、万引きされた店主みたいな、何ともやるせない気持ちになってしまうんですねぇ。

そして「頼むからあなたたちだけはこの私の好きな服着たい願望の理解者でいてくれ！」と思っている女性陣の中にも、「エロい格好すんなよ」「男誘うなよ」みたいな感じのことをチクチク言ってくる人がいたりするのです。

別に興味がないから、男を誘おうと思ったことなんて一度もなくて、完全なる冤罪なのだけれど、私も友達に嫌われたくないから、じゃあできるだけ隠そうとかしてみるんだけど、ノー露出ファッションで家を出てから思う。

「え？あたしゃ一体、誰に気を遣っているんだ？」

ところがどっこい結婚したら、誰も何も言ってこなくなりました。周りの空気がガラッと変わりました。

「異性を意識してるんでしょ」と思われない安心感で、とんでもなくのびのびと生きています。こんなにのびのび生きたことは無いかもしれません。ありがとう旦那くん！

旦那くん自体は元々親友なので「好きなもの着たらいいじゃん！」「自分の魅力的なところは出していったほうがいいじゃん！」と味方になってくれる人材です(「これはちょっとダサいな」とか「清潔感がなさすぎる」とか、そういうのはしっかり指摘してくれます……)。

もう人の目を気にしなくていい。私は自分のテンションを上げるため“だけ”に生きて良くなったのです……！

これが、結婚していちばん「自由だ〜！」と感じた事案です。　

ただ最近、今度は旦那くんが知り合いに「奥さんが露出ファッションしてるの、嫌じゃないんですか？」と聞かれたりするらしいのです。

旦那くんは「本人が満足してるならいいと思います！」と笑って返すらしいんですけど。もしかして私の今までの苦労が旦那くんに移っただけなのか……？

個性や好きなものを色眼鏡で見られない、素敵な世界になることを願います。

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