見出し画像

韓国映画ばかり観ています。

生きていく上で、楽しいこともあれば悩ましいこともたくさん。そんな女性の悩みを、専門家に質問していくYoutubeチャンネル「GOAL IN TV」。番組を盛り上げてくれている出演者の一人、マルチタレント・わさびさんのコラムです!自分の人生を楽しく生きるためさまざまなことに挑戦する彼女の生き方についての連載。

最近、映画は韓国映画ばかり観ています。

日本のテレビや映画を作っている知り合いが沢山いるのであまり大きい声で言うわけにはいかないのですが、韓国映画がめちゃくちゃ面白いのです。

いや、ただ私の性に合っているだけなのかもしれませんが。

夜中にポテチを食べながら見る映画は、映像の勉強半分、残り半分は完全にストレス発散、私の憂さ晴らしタイムです。

学生時代、ゲオの“旧作邦画100円”の棚をほぼ制覇しました。

内容を忘れてしまっているものもありますが、日本映画の歴代受賞作品は全部見たと思います。

「俺のルールはこうだ!」という“芸術は爆発だ”的表現ではなく、「観る人がどう受け取るか」を緻密に考えて作られたものを、沢山見ておきたかったからです(なーんて言ってますが、一番好きな映画は『エクスペンダブルズ』です)。

2年ほど前まで、韓国映画といえば『私の頭の中の消しゴム』、韓国ドラマといえば『冬のソナタ』からアップデートされていなかった私は、韓国作品は全て“ワケあり男女のロマもの”なのだと思い込んでいました。

それが全然違うのです。2020年にアカデミー賞4冠を制覇した『パラサイト』は見たことのある人も多いかと思いますが、この『パラサイト』はキュンとする恋愛話ではありません。

ぜひ観てほしいので内容は書きませんが、ここ数年の韓国映画は多くの作品が“実際に起きた事件”や“実際に社会問題となっていること”をベースにしているのです。

これ、面白くないわけありません。“事実は小説より奇なり”です。

日本やアメリカはおそらく何らかのコンプラ的事情で、社会のデリケートな部分の表現が許されていなかったりします。だからあまり「事実ベースもの」を選択できない事情があるのだと思います。

韓国映画はそれに加えて、ほとんど世に出ていない「上手い」俳優さんがいっぱい出てきます。そして美男美女ばかりではありません。奇跡のような美男美女は、そうでなくては成立しない役でしか使わないのです。

だから何だか別世界に感じない。自分の周りで起きていることのようなリアルな世界観に、私達は没入してしまうのです。

日本映画は知ってる俳優さんしか出てこないのでお芝居やってます感が強調されてしまうし、アメリカ映画はダサい描かれ方の人でさえなんかかっこよすぎて遠い話に感じてしまいます。

そしてアメリカ映画では「ヤバい奴がいたら黙って距離をとる」というのが普通(というかそういう文化)。

あとすぐ苦悩して、泣いたり酒に溺れたり部屋をメチャクチャにしたり、“苦悩&そこからの脱却”を美しく描くのがポピュラーみたいだけど、これが本っ当に私の性に合いません。

韓国映画はヤバい奴がいたら基本、誰かがビンタします。ビンタして「しっかりしろ!バカか!」となります。苦悩していても張り倒されます。湿っぽくなっても一瞬で終了。

銃社会&メンタルヘルス先進国アメリカと、はっきり言葉を伝える&叱咤激励文化の韓国との大きな違い。映画としては後者の方が、人間の想いが絡み合ったストーリーが展開していきます。

最後に、私が思う韓国映画最大の特徴は“逆・因果応報”。「慎ましく生きれば幸せになれる」「悪は成敗される」という考えが根付いている私たち日本人にとっては、裏切りと理不尽さの連続。「ウソだろー!?」という展開の数々に、目が離せません。

ぜひ時間のある時に、観てみてはいかがでしょうか。ただし、心身が健康な時にどうぞ。

【おすすめ韓国映画】
楽しく観たい人は『エクストリーム・ジョブ』『パラサイト』『麻薬王』
素敵な話は『ビューティー・インサイド』
重くても大丈夫は人は『チェイサー』『母なる証明』『あいつの声』
スリラー系は『ザ・コール』
最近のおすすめドラマは『Sweet Home〜俺と世界の絶望』

***

わさびさんの情報はこちらからも配信中!Twitter / Youtube

わさびさんの出演動画も公開中!リポーターとして、20代女子についてお勉強してきました。こちらの動画からご覧ください。チャンネル登録をしていただけますと嬉しいです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?