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心を豊かにしてくれる「田舎の野菜」

生きていく上で、楽しいこともあれば悩ましいこともたくさん。そんな女性の悩みを、専門家に質問していくYoutubeチャンネル「GOAL IN TV」。番組を盛り上げてくれている出演者の一人、マルチタレント・わさびさんのコラムです!自分の人生を楽しく生きるためさまざまなことに挑戦する彼女の生き方についての連載。

「高いものを食べるのが贅沢ではない。その季節ごとに旬の食材が食卓に並ぶのが、本当の贅沢なのである」

とある社会学者さんが書いた本で見つけたこの一文に、心からうなずいてしまいました。

私は去年の6月ごろまで、10年ほど都内で一人暮らしをしておりました。料理ができず、料理に興味のない私の食事は、スーパーでささっと買ってきた食材で作る味噌汁とご飯と肉という超簡単メニューのルーティン。

時間が無ければ牛丼かコンビニかカップラーメン、という色気のない毎日。色気はなかったけれど、実はどれも大好きだったのでそれはそれで大満足で生きていたのでございます。

そんな私が去年6月、感染拡大しはじめたコロナがきっかけで、千葉県の田んぼと山に挟まれた古民家に仲間と移住したのでございます。

西新宿や三軒茶屋や大塚なんていう“歩いてすぐご飯を食べに行けるまち”に住み慣れていた私にとって、車が無ければどこにも行けない、夜は辺りが真っ暗になるエリアに突然身を置くことになるなんて、とんでもなく大きな環境の変化です。

その不便さにストレスが溜まるのではないか。食に関してはマイナス面ばかりなのではないか。そう思っていたのです。

でも現実には、不便さ以上に贅沢な時間がありました。徒歩でご飯を食べには行けないけれど、食卓に、近所の人が分けてくれた野菜が並ぶのです。この春はタケノコやふき、さやえんどう、うどを沢山いただきました。

どれも最高に美味しかったです。生産者の顔までしっかりわかる、旬の野菜や果物。それらを調理して食べると、家族の会話も楽しくなります。

相変わらず料理のできない私はお鍋が大好きなので、鍋の具材として旬の食材を使うこともあります。スーパーに並ぶ野菜は千葉県産のものが多く、都内のスーパーで買っていた野菜よりサイズが大きくシャキシャキです。

近くに住んでいる叔父が、近所の道の駅で、その季節しか食べられないおつまみやご飯のお供を買ってきてくれることもあります。

さらに、同居している叔母は暦(こよみ)を大切にする人。節分には歳の数だけ豆を食べ、こどもの日にはかしわもちをみんなで食べました。

叔母にとっては当たり前のことなのでしょうが、都内で忙殺されていた30代の私には縁遠かったことだらけ。西新宿や大塚に住んでいたら豆を撒く場所すらありません。

私は水商売をやっていたこともあるので、都内にいた時は「お高いもの」を食べさせてもらうこともたくさんありました。

「高級な食材」「素晴らしいサービス」「お金を払うとどんなものが手に入るか」を知ることは人生でとても大切なことだと思います。

高級なものは知識と経験を豊かにしてくれる。対して「旬の食材を食卓に並べること」は心が豊かになる。それには、お金に代えられない価値があると思うのです。

これからの季節は、なすやきゅうり、ミョウガ、ゴーヤなんかをいただくことになるのかな。

胃袋と心を同時に満たしたい人には、田舎で暮らしてみることをおすすめします。

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