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すり合わせ型・集団意思決定中心の業務スタイルから変革を起こすために必要なこと

こんにちは。ゴール・システム・コンサルティング&リ・デザイン研究所のたじたです。ここ数回に渡って、リモートワークと生産性についてnoteを書いています。

前回の記事の終わりで「すり合わせ型中心、集団意思決定中心の業務スタイルからの変革」が、リモートワークで良い働き方をするために必須だという私たちの考えをお伝えしました。

今回からは「すり合わせ型・集団意思決定中心の業務スタイルから変革を起こすために必要なこと」として、私たちが提唱している「チームマネジメント2.0」という解決策について書いていきます。

※今回の記事は12月から続いていて、今回で4回目です。

私たちが長らく実施してきた「チームマネジメント活動」とは

さて、私たちゴール・システム・コンサルティングは、2013年から長年にわたって「チームマネジメント活動」の支援を行っています。

プログラム内容は年々バージョンアップしていますが、基本的な組み立ては「チームのメンバーが、自分たちで業務の問題を見付けて、解決の方向性を定めてから、具体的な解決策を決めて実行していく」という、問題解決の考え方に沿ったプログラムを提供してきました。

この「チームマネジメント活動」は、働き方改革関連法案施行による残業削減の必要性などとも相まって、多数の大企業で導入され、好評をいただいておりました。

とはいえ、この活動は、ビフォーコロナの働き方のなかで展開していましたので、以下のような特徴がありました。

● チームメンバーが顔を突き合わせている状態(リアル職場)が前提
● 付箋や壁、模造紙などのアナログツールを活用
● チーム内で助け合う動きをベースとしてチームワークを確立

ニューノーマル時代の「チームマネジメント2.0」とは何か

さて、前項でご紹介した「チームマネジメント活動」の特徴のままですと、リモートワークを取り入れた企業では導入ができませんし、効果も限定されてしまいます。

そこで私たちは、リモートワークにおける生産性を向上させ、リモートワークの浸透とあわせて導入の必要性が叫ばれている「ジョブ型雇用」のスタイルにスムーズに移行するべく、以下の特徴を備えた「チームマネジメント2.0」の手法を開発いたしました。

● リモートワーク中心の状態を前提
● デジタル技術を活用
● 自立した個々のプレーヤーの動きをベースとしてチームワークを確立

チームマネジメント2.0の構成要素

TM20とは何か?

このような考え方で組み立てられた「チームマネジメント2.0」の主な構成要素は以下の3点です。

1.リモート環境でチームの仕事をこなしていくためのルールとやり方

リモート環境でチーム仕事の生産性をあげていくためには、職場で顔を合わせなくても仕事のやりとりがスムーズにできるように、やり方を変えていく必要があります。これは、この活動の最も重要なポイントなので、次回から詳しくお話していきます。

2.目的にあったデジタルツールを組み合わせた仕事の見える化

急なリモート環境への転換は、私たちの働き方にたくさんの混乱をもたらしましたが、同時に、驚くほど多くの便利なクラウドサービスなどが提供されているのが、今の時代の良さでもあります。

オンライン模造紙のMiroやMural、TEAMSと連動するMicrosoft Plannerなどの各種アプリケーション、コミュニケーションをスムーズにするSlackや、プロジェクトやタスクを管理するRedmineやTrelloなど、私たちの顧客企業も、それぞれの制約のなかで使えるデジタルツールがたくさんあります。これらのオンラインツールを組み合わせることで、かつてアナログで行っていたタスクボードなどの見える化を、より便利に運用することができるようになりました。

3.チームで課題を発見し、解決する力と場の創造

チームマネジメント2.0では、まずは「1.リモート環境でチームの仕事をこなしていくためのルールとやり方」をチームで決めて、定着させていく活動を実施します。そして、それらの仕事のやり方は「2.目的にあったデジタルツールを組み合わせた仕事の見える化」をすることで、リモート環境に即してより便利に進めることが可能になります。

このようにして、チームの「見える化」が適切に実現することによって初めて、マネージャーはチームの状態を把握できるようになります。いくら優れたマネージャーであっても、チームメンバーが仕事の何に困ったり、立ち止まったりしているのか、今どんなコンディションでいるのかを把握できなければ、手を打つことはできません。

このようにしてチームマネジメント活動のなかで見えてきた課題を見逃さずに吸いあげ、改善していく場を設け、改善サイクルを作っていくことで、チームは継続的に生産性を改善することができるように変わっていくのです。

さて、次回からは「リモート環境でチームの仕事をこなしていくためのルールとやり方」について、さらに詳しくお話していきます。


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