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【経営とビジネスのヒント】焚き火と経営について

以前からキャンプをやっていて、たき火を見ながら思っていたことを、無理やり経営につなげて考えてみたいと思います。

焚き火にもモメンタムと言うものがあります。つまり「勢い」です。同様に、経営にもモメンタムがあります

焚き火をしていると、どうにも火が盛り上がらない時があるがそこに対して細い枝や状況によって太い幹を入れることによって火が盛り上がったり持続可能になったりします。

私は、なるべく売っている薪を使わずにそこらへんに転がっている木で焚火をするのが好きなので、特に焚火のモメンタムを味わうことができます。(家族からは、早く火を起こしてくれ、と怒られますが)

焚き火も経営も同様にいろいろな火が必要な場面があります。

ゆっくりじわじわとする火や、猛烈に燃え上がる火や、状況に応じて様々な火が必要になります。経営においても、一気に加速させていくタイミングと、一度踊り場を作って体制を落ち着けるタイミングと、状況に応じて組織の空気かを調整していくことが必要になります。

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そう考えると、焚き火が非常に経営に似ていると思うのです。

その状況・タイミングで適した人材や空気感、焚き火で言えば木などを投入して全体の動きをその状況に合わせた形にコントロールしていくと言うことです。

焚き火で言えば、燃えたてのタイミングでは松ぼっくりや細い枝などを入れて火を育てていく必要があります。このタイミングで一気に太い幹などを入れても火の側が手に負えずに、火を育てることができません。

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経営においても、黎明期には黎明期に適した着火剤的な人材が必要であったりします。また、その着火剤を活かし火を育てるような協力的な人材も不可欠です。


私がキャンプを始めたのはここ5,6年程度ですが、当時私自身もなかなか燃え上がらない焚き火と自分自身のM&A事業の立ち上がりのタイミングを重ねたりしていました。

事業の立ち上げにおいて、とても重要なモメンタム(勢い)が立ち上げ当初数か月で急速にしぼんでいきそうなタイミングでした。なんとか急造のチームを盛り上げて早く結果につなげるべく動いていましたが、なかなか手が届かず。

そんな時に、キャンプに行って気もそぞろに焚き火をしていると、焚き火のモメンタムに自分自身の事業立ち上げを投影しながら一喜一憂するというめんどくさいキャンパーでした。


焚き火も経営も、時に思いもしなかったような火の調子になることもありますが、それはそれで素敵であったりします。焚き火も必ずしも全てがコントロールできるわけでもないですし、人間も同じでだと思います。

人の思わぬ活躍がうれしいのと同じことだと思います。自分自身も事業責任者と社員の両方の立場として思うことは、思わぬ活躍をしたいと思うし、人の思わぬ活躍を歓迎したいと思うのです。

これは、人が働く意味、内発的動機付けに関連することだと思います。


人材のタイプというものも認識しておく必要があると思います。

私自身は、既に燃え上がった火を中に入って巡航に維持するようなタイプの人材ではなく、黎明期の火を支える松ぼっくり的な存在であったように思います。燃え盛っている火に松ぼっくりをどれだけ入れても仕方がありません。

燃え盛っている火を持続させるためには、太い目の詰まった広葉樹などがあるとよいでしょう。そういったタイプの人材もまた、存在するわけです。

ただ、私自身は一つの松ぼっくりたるよりも、更に火を燃え上がらせるウチワのような存在になりたいと思い、経営コンサルタントとしての仕事に注力することにしました。

焚き火のパーツとしての自分の活かし方もさることながら、理論や知識だけではどうにもならない焚き火のようなモメンタムを大切にして、経営を支援していきたいとぼーっと火を見ながら思うコロナ自粛明けのキャンプでした。

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