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博士がゆく第41回「質問を思いつくための、発表の聞き方」

こんにちは。ドクター細胞くんです😎

今日の記事を読むべき人

→学会で質問できない人

~簡単に自己紹介~
・日本国内で感染症系の大学院に進学
・精神と身体をすり減らしながらもなんとか博士号取得
・博士号取得後、アメリカでポスドクを開始
・日本とアメリカでの研究環境の違いに愕然
・博士を目指す学生に同じ経験をして欲しくない
・その思いで本note「博士がゆく」を始めました
・博士を目指す学生がハッピーな研究室ライフを
 過ごすために必要な情報を毎日お届け
・ピザ大好き

学会での発表時間は10~15分。

そんな短い時間でどうやったらいい質問を思いつくことができるのか?

短すぎるよ~

そんなあなたのために

今日はどんな点に注意しながら発表を聞けば質問を思いつくことができるのか

遺伝研メソッドで学ぶ科学英語プレゼンテーションに紹介されていた13個のポイントについて見ていきましょう。

1. この研究のkey questionは何か?

研究とは疑問の答えを導く仕事です。

当然、研究発表とは

発表者の疑問

発表者がどのようにその疑問の答えを導いたか

を発表するものとなります。

いい研究発表では必ず序盤に研究の背景と

発表者の疑問(Key question)が示されます。

まずはKey questionを見つけることで

発表者がどんな疑問にどんな答えを出すのか

目星をつけましょう。

つまり・・・

2. 発表者がこの次にどんな実験やデータを提示してくるか、予想しながら話を聞こう。

1.でKey questionを見つけたら

自分ならどのようにその疑問に答えるか考えながら発表を聞いていきましょう。

高校生や中学生の頃に予習してきなさいと言われていたのを覚えていますか?

予習していくととで、自分と先生の答えの導き方に違いを見つけることができるからです。

違いを見つけることができれば

当然そこを起点に質問を思いつくことができます。

「どうして私が思いついた方法を取らなかったんだろう?」

「私の方法と発表者の方法、どちらがこの研究に適しているだろうか?」

発表の後に質問してみましょう。


3. これまで講演者が提示した実験データを突き合わせると、あなたならどんな結論を導く?

これも先ほどの予習の効果と一緒ですね。

発表も終盤に差し掛かってくると

発表者が得られたデータからどんな答えを導き出したか教えてくれます。

その答えがあなたの中で出した答えと一緒なのか?

それとも異なるのか?

これもまた質問の起点になります。

「先生の発表では〇〇でしたが、XXという可能性は考えられませんか?」

といった形で質問してみましょう。

4. この講演の中で、最も重要なデータはどれか?そのデータに穴はないか?

そのデータに穴がないか?

というとあら探しをしてくださいと言っているようですが

そうではありません。

発表者の重要なデータに対する考察が

あなたの考察と異なった場合

質問の起点となるからです。

「〇〇のデータについて質問です。先生はXXとおっしゃっていましたが、YYだとも思えるのですがいかがでしょうか?」

と質問してみましょう。


今日はここまで💡

続きは次回!

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