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博士がゆく 第11回「教授は恐れおおい?」

こんにちは。ドクター細胞くんです😎

第10回の「博士がゆく」では研究室選びのゴールが

いきたい研究室の教授にメールをすることでした。

えぇ。

教授にメールなんて

おそれ多くてできないよ!

メールなんてしたくない!

というあなたに

今日はピッタリの記事になっています。

なぜならどんなメールを送ればいいか紹介しちゃいますからね!

テンプレートもつけちゃうので、ぜひ最後までご覧ください。

~簡単に自己紹介~
・日本国内で感染症系の大学院に進学
・精神と身体をすり減らしながらもなんとか博士号取得
・博士号取得後、アメリカでポスドクを開始
・日本とアメリカでの研究環境の違いに愕然
・博士を目指す学生に同じ経験をして欲しくない
・その思いで本note「博士がゆく」を始めました
・博士を目指す学生がハッピーな研究室ライフを
 過ごすために必要な情報を毎日お届け
・ピザ大好き

メールは基本スルーされる

え?

メールの書き方教えてくれるんじゃなかったの?

はい。もちろんです。

ですがその前に重要なことを覚えておいてください。

教授には1日100件前後のメールが届きます。

そのメールひとつひとつに、律儀に反応しません。

教授からの返信が必要なメールや

気になったメールにのみ返信します。

つまり

あなたが失礼なメールを送ったとしてもスルーされるだけです。
(もちろん失礼を働かないに越したことはありませんが)

そのためそんなに構えずに

気楽にメールを送りましょう。

難しいのはメールを読んでもらうこと

難しいのはあなたのメールに興味を持ってもらうことです。

教授がメールを開き

目を通す際に

「おっ?こいつは面白いな」

と思ってもらわなければなりません。

方法は結構簡単です。

教授の最新の論文を読んで

  • 発見を要約

  • 教授独自のアイディアと思われるものを説明する

  • 教授のラボでどんなことをやりたいかを書く

少し難しいかもしれませんが

論文からこれら3つの点を、理解できている学生が

自分の研究室を進学先として希望していれば、

まず間違いなく

「うちの研究室に来てほしい!」

と思ってもらえます。

テンプレート紹介

では実際にメールを書いてみましょう。

もちろん敬語は必要ですが

かしこまりすぎなくても大丈夫です。

件名: 大学院生募集について

○○教授
はじめまして。A大学B学部4年生の細胞と申します。

本日はぜひ○○教授の研究室に大学院生として加わりたいと思いメールいたしました。

教授の研究室から先日出版された論文「@@」を読ませていただき、論文のメインテーマであるXの発見(またはX法の確立、Xの機能解明)に感銘を受けました。

Xの同定(またはX法の確立、Xの機能解明)にYを用いるアイディアが特に独創的で、ぜひ○○教授のもとで勉強し、その発想力を自分のものにしたいです。

現在配属されている研究室ではZについての研究をおこなっており、基礎的な分子生物学的手法はすでに学んでおります。そのためAなどのアプローチからXと相互作用するパートナーを発見することができるのではないかと考えています。

興味を持っていただけましたらぜひご連絡ください。
返信お待ちしております。


細胞

ここまで書かれて

その全てが当を得ていたら

受け入れないわけがありません。

もしどうしても
大学院生としてどんなことができるか思いつかない場合は

最後の段落を削ってしまっても構いません。

覚えておいてほしいのは

多少的外れでも良いということ

教授でも満点の回答はわかっておらず

毎日試行錯誤しているのです。

そこに同じ事象に興味を持ってくれる若者が

来てくれるだけでも非常にありがたいことなのです。

ただし

もしメールの内容が的外れすぎる場合は無視されることになるでしょう。

それだけは覚悟しておいてください😉

最後に

いかがだったでしょうか?

この記事に興味を持ってくれたあなたは

既にいきたい研究室も決まっているはず!

あとはメールを送るだけなんじゃありませんか?

テンプレートを使って早速教授にメールを送ってみましょう!

何か質問や相談がある方は以下の質問箱にどうぞ。

今日はこの辺で。

またね~♪

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