見出し画像

博士がゆく 第30回「学会参加の目的とは」

こんにちは。ドクター細胞くんです😎

今日の記事を読むべき人

→博士を目指す学生
→学会やミーティングで質問できない人

~簡単に自己紹介~
・日本国内で感染症系の大学院に進学
・精神と身体をすり減らしながらもなんとか博士号取得
・博士号取得後、アメリカでポスドクを開始
・日本とアメリカでの研究環境の違いに愕然
・博士を目指す学生に同じ経験をして欲しくない
・その思いで本note「博士がゆく」を始めました
・博士を目指す学生がハッピーな研究室ライフを
 過ごすために必要な情報を毎日お届け
・ピザ大好き

今日は学会で質問をすることの目的について考える前に

学会になぜ参加するのかというところからてみましょう。

1. 将来的に共同研究を行えそうな相手が見つかる
2. 分野の研究者たちとのネットワークを構築する
3. 同業者に自分の研究をプレゼンし、貴重なフィードバックを得る
4. 分野や学術出版に関する最新のトレンド、動向、話題を把握する
5. ほかの研究者たちからインスピレーションやアイデアを得る
6. コミュニケーション能力を磨き、自信を得る
7. 日常から離れた街や国で、リフレッシュする
8. ほかの研究者たちと、学術界の最新動向について意見交換をする

Editageより引用

学生のうちに学会に参加できるというのは貴重な体験ですが

多くの学生の目的は7になっていると思います。

僕もそうでした🤣

学会の開催地が北海道だったり鹿児島だったり、ヨーロッパだったりするので、これも立派な醍醐味ではあります笑

話がそれてしましましたが、ここからお伝えしたいのは

学会参加の目的はコミュニケーションである

ということ

1. 将来的に共同研究を行えそうな相手が見つかる
 →欲しかった手法を持っている人とのコミュニケーション

2. 分野の研究者たちとのネットワークを構築する
 →同じ分野の研究者たちとのコミュニケーション

3. 同業者に自分の研究をプレゼンし、貴重なフィードバックを得る
 →自分の発表に対する質疑応答におけるコミュニケーション

4. 分野に関する最新のトレンド、動向、話題を把握する
 →他人の発表に対する質疑応答におけるコミュニケーション

5. ほかの研究者たちからインスピレーションやアイデアを得る
 →他人の発表に対する質疑応答におけるコミュニケーション

6. コミュニケーション能力を磨き、自信を得る

8. ほかの研究者たちと、学術界の最新動向について意見交換をする
 →言うまでもないが、コミュニケーション


もう!

どこにいっても!

何をやっていても!

結局コミュニケーションかよ!



ところで、コミュニケーションって何だろう?


国語辞典では、コミュニケーションとは

「社会生活を営む人間が互いに意思や感情、思考を伝達し合うこと。」

であると定義されており、すなわち研究におけるコミュニケーションとは

「研究を生業とする人間が互いに研究内容を理解し合うこと。」

となります。



研究内容を深く理解することは、研究発表を聞いただけでは不可能です。

なぜなら、発表のためのパワーポイントスライドを作る際に発表者が重要視するのはストーリー性だからです。

そのためストーリーの流れが悪くなるであろう補足的なデータは削除して発表します。

常に発表内容は、その研究者が持っているほんの一部のデータによって構成されているのです。

ちゃんと研究発表を理解しようと考えると、質問は不可欠なのです。



前回は質問をすることで、「著名な教授と会話するチャンスになる」と

今回は「質問をすることで研究内容の理解につながる」と

質問をするための目的を2つ紹介してきました。

次回は最後の1つ、「質問力を鍛えることができる」ということについてお話ししていきましょう。


質問箱を開設しました~。「博士がゆく」を読んでの感想や、質問や相談をじゃんじゃん投稿してください。

今日はこの辺で。

またね~♪

いただいたサポートは、博士へのより正しい理解を広めるための活動資金として使わせていただきます。