資本効率について考える

この記事はなにか

最近ではお金に関する自己啓発本?は必ず次の三つのいずれかに分けられると言われています。

・収入を増やす

・支出を減らす

・投資

の三つです。

この記事ではこの3つのどれでもありそしてどれでもない、資本効率についてぼくの考えを書いてみたいと思います。

どのような人に読んでほしいか

・個人投資をやっている人

・借金をしている人

・1円でも多く投資のリターンを得たい、借金を返済をしたいと思っている人

・節約に力を入れている人

などの方に読んでもらえると興味を持って読んでもらえるのではないかと思います。

僕が考える、実践している資本効率について

辞書的な意味はすっ飛ばして、僕が考え実際に実践している資本効率について書いていきたいと思います。

例えばぼくは仮想通貨を購入するために借金をしているのですが、銀行口座には可能なかぎりお金を置かないようにしています。

仮想通貨の購入に使ったお金は値上がり上昇のリターンが期待できますし、借金の返済に使ったお金は利息を減らすリターンが期待ができます(銀行のカードローンや消費者金融の利息は日割計算)。

しかし銀行口座に置いているお金に、資本効率の面で期待できるリターンは多くありません。

あまりにも低すぎる銀行の利息の話は置いといて、そのほかに期待できるものとして流動性が挙げられます。しかし仮想通貨も流動性が高く売りたいときに売れ、借金もネットで申し込めば当日〜1営業日ほどで口座へ振り込みができるため、流動性は銀行口座のお金に限って期待できるリターンではありません。

そのためまとまった現金を銀行口座に保有している場合、買いのタイミングだと思えばすぐに仮想通貨を買いますし、買いでないと思えば、1円でも多くそして1日でも早く借金の返済にあてます。

借金の返済についてもまとまったお金があった際に臨時返済するのはもちろん、定期的な返済日もデフォルトで設定された返済日でなく、給料日直後に設定するようにしています。

給料日が20日で返済日が翌月5日の場合、おおよそ15日間のタイムラグが存在します。このタイムラグの期間に銀行口座にただ放置されたお金からはなにもリターンが期待できません。

そのため20日が給料日の場合は、25日などに設定を変更し、できるだけ給料日と返済日のラグが空かないようにしています。これはいま持っている手札の中で1円でも多くの資本効率を実現するためです。

年利15%で100万円を借り入れしている場合、

借金1,000,000円*年利15%/365日=約410.95円

と1日あたり約410円の利息が発生しています。10万円のお金を15日間はやく返済できる場合、

10万円のお金を15日早く返済することで得られるリターン = 410.95*(100,000/1,000,000)*15=約616.42円

の資本効率が期待できます。

数百万円の借金をしているのにたかが600円の効率にこだわるのかと疑問に感じる方もいらっしゃるかもしれません。しかしこのような日々の小さな積み上げが、複利で将来の大きな利益を生むため徹底しない意味はありません。割れ窓理論の防止です。

日常生活の中でどのような資本効率が発生しているのか?

秋に着用する洋服を夏に購入する場合、着用しない期間はなにもリターンを生まないため、このような消費行動も資本効率がよいとは言えません。

仮に5万円の服を着用する3ヶ月前に購入した場合と、同じ金額を同じ期間に仮想通貨のレンディングサービスで年利8%で運用した場合を比較すると、

5万円の服を購入した場合に3ヶ月で得られるリターン = 0円

5万円を年利8%で運用した場合 = 50,000円*年利8%/12ヶ月*3ヶ月 = 1,000円

リターンの差分 = 0円 - 1,000円 = -1,000円

の機会損失が発生します。

実際には、前者には後者で得られない洋服を買ったことでの満足感や将来に対するわくわく感など経済的リターン以外にも得られるものがあり、必ずしも否定されるものではありません。

しかし実際にそのような行動に移すかどうかは置いといて、日々の何気ない意思決定の中でどこでどのような資本効率が発生しているのか、というのは知っておいても損はないのでは、と思うのです。

具体的にどのように実践していけばよいか?

僕の場合、いまお金を使ったらいまこの瞬間にリターンが期待できるもの、または将来にしか期待できないが大きなリターンが期待できるものに可能な限りお金を使うようにしています。

例えば、お店で飲み食いした場合はその瞬間にリターンを得られますし、購入した翌日から着用する服は支払いの翌日にリターンを生んでいます。

書籍の購入については、いまこの瞬間に読む本しか購入しないことにしました。これにより積読が減り、読書冊数を減らさずに本に使うお金も減らすことができ、大変おすすめなtipsです。

これまで意識していなかったのであれば、あなたも必ず資本効率が悪いお金の使い方や物の利用をしています。

一度見つめ直してみることをおすすめします。

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