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素敵な年の取り方を考える👵

こんばんわ🌙

昨日の「困ったときのおばあちゃんビュー」に引き続き、おばあちゃんのお話。

私がママ(母方の祖母)の住んでいた老人ホームで出会った、M子さんのお話です。

M子さんとの出会い

彼女と最初にお話ししたのは、高校生の時の課題でヒアリングをしたのがきっかけでした。

その後私がM子さんのお人柄を好きになってお手紙を書きました。

そうしたら、M子さんからお返事とともにご自身の半生をしたためた著書「水芭蕉」をくださいました。

挿絵もご自身でご家族の絵やお花の絵を描かれていました。

そちらを読むと、太平洋戦争中に大連で過ごされたこと、戦争が終わってもお父様の仕事の都合で中国に残られたこと、そこで怖い人たちが家宅捜索に来たこと、信仰心を持たれたこと、等々多くの実体験が記されていました。

沢山の嬉しかったことやご苦労も経験されて、穏やかなお人柄になられたのだなぁと思い拝読しました。

M子さんとの再会そして、「ありがとう」

それから時は流れて二年前にママが亡くなった時のことです。

私はママがよく、「ママの所だけじゃなくて、お孫さんがいないご老人の所へも行ってあげなさい。」と言っていたのを思い出し、M子さんを訪ねました。

でも本当はママが亡くなった喪失感から他のおばあさんにママの面影を求めていたのだと思います。

M子さんも老人ホームの要介護の方のいる部屋にいました。

ご病気のためにほぼ寝たきりで、認知症も進まれていたため2,3度ほどしかお会いしていない私のことは覚えていられないようでした。

それでもM子さんからいただいた著書を持参し、ママの孫であることを伝え、読ませていただきましたよとお話しすると、ご自身の著書に気づいて下さり、

「ありがとう。ありがとう。」

と、何度も言ってくださいました。

認知症が進まれていることもあって、同じお話もしましたが、その度にM子さんは、

「ありがとね。ありがとう。」

と何度も何度もありがとうと言ってくださいました。

自分たちも将来認知症になる可能性がある。


それでも、何度もみんなに言う言葉が「ありがとう。」だったらそれはむしろ素敵なことなのではないでしょうか。

また、このような晩年にはなかなか自制心を働かせるのも難しく、その人の考えがそのまま口から出てしまうこともあります。

つまり、心の底では、「もっと丁寧に扱って」とか思いながら「ありがとう。」を言い続けることはできないと私は考えています。

M子さんのように「ありがとう。ありがとう。」と繰り返すおばあさまになるために、心根から綺麗にし、若い時からたくさん「ありがとう。」という言葉と気持ちを心がけよう。

このように、「おばあちゃんになったとき、どんな自分になるか」というおばあちゃんビュー👵をM子さんから授かりました。

M子さん、その人生を通してすてきなおばあちゃんの在り方を体現してくださりありがとうございます🍀


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