見出し画像

記憶の中のVTA一期生〖バーチャル・タレント・アカデミー〗


前書き(諸注意)
①この記事の作成時点では、「動画が非公開になった」「男子4人組がデビュー(各SNSアカウント開設済み)」だけである。この記事では「2022年7月まで活動していたVTA一期生男子4人の活動を書く」ことを1番の目的とする。また、動画非公開に際して(動画が見られないので)当時の配信と私の記憶に齟齬があることをご容赦ください。
②今月(2022年7月)はVTA二期生の17人がデビューして、私も二期生の動画を中心に見ていたので、「上記に該当する4人の動画を全部は見ていない」。
③「動画が非公開になる」直前に、私は偶然にも動画アーカイブの一覧をスクショしていた。それには、サムネイル画像とタイトルの一部を読み取ることができる。記事ではスクショに基づいて書いているが、動画アーカイブの一覧のスクリーンショット画像を貼付(記事内に画像をいれることを)しない。(現在動画が非公開になっているためである。)一部のサムネイル画像や実施した企画は、Twitterの過去の投稿でも見られる。

それぞれの道を進むVTA一期生

2022年4月に3人がデビューしたことで、図らずもエデン組と同じ男女構成になったVTA一期生。VTA一期生男子4人の動画アーカイブの非公開化に伴い、ここでは前回の記事で書いた3人を除いた残りのVTA一期生6人について覚えていることを書き残そうと思う。(以下、敬称略。苗字のみの呼称で記載)

前回の記事➜

涼宮颯(すずみや そなた)

私がnote(つぶやき)で初めてバーチャル・タレント・アカデミーを書いたのが、彼のショート動画 歌ってみた動画であった(なお動画は現在、非公開)。VTA生の歌声が聞ける数少ない機会を作ってくれた彼だが、2022年2月上旬の発信を最後にお休みしている。
唯一覚えている企画は(配信)は、「同期に手作り料理(お弁当)を作ってみた」。涼宮颯が同期の四季凪聖来に手作り料理をあげて、四季凪聖来が食レポをする配信である。料理が苦手な涼宮颯と食レポが下手な四季凪聖来(自身の配信企画には「食レポ練習」があり、新発売のアイスを食べて感想を述べるも、視聴者からの辛辣なコメントが寄せられていた)。原形をとどめていない卵焼き、無味な肉野菜炒め、二段弁当の一段目は白米だけが広がるお弁当を、四季凪は夕食を食べ終えた深夜にビデオを回しながら食べ始める。VTAの配信で実写映像が初めて使われた例でもあり、VTAの活動の幅を広げた第一人者である。

▷ 食レポは通過儀礼?
涼宮は確か昆虫食にチャレンジする配信もしていた。先人の先斗や二期生の九埜も激辛料理を食べている。大きなリアクションができる一方で、一人で配信していることから配信を進行するのは自分しかいないという緊張感があるが、いち視聴者としては食べたときの面白い反応を楽しめる企画の一つである。

鏑木ろこ(かぶらき ろこ)

活動的で茶番企画が多くて絵も描ける、VTA一期生きっての逸材。彼女の活動はどれも斬新な企画ばかりである。一人二役配信、和太鼓エクササイズやキックボクシングなどのレポ雑談、二期生の初配信を前に自身2回目の初配信、同期のライバーデビューに伴う魅力解説、等々。配信内やTwitterでのイラスト(GIF動画)も彼女によるものであり、何事にも全力で取り組む。
また、配信企画では視聴者にコメントを促す場面が見られ、リアルタイムの視聴者を意識している。その配信をアーカイブ動画で見ても、起承転結や展開がはっきりとした内容であり、多くの視聴者を虜にしたに違いない。
(2022年7月時点)まだ配信アーカイブが見られるので、ここで彼女の魅力を書き連ねるより、直接動画を見ることをおすすめする。

➜再生リスト

風楽奏斗(ふうら かなと)

一期生のゲーム担当である風楽奏斗は、活動当初から天ヶ瀬や海妹にFPSゲームを指南していたとか。ショート動画や自身が編集した動画(10分弱)もFPSゲームのクリップ集であったり、オーバーウォッチの語る配信をするなど随所でゲーム好きを想起させる。
さらに、配信者としての素質を磨く面白い配信をしていたのをよく覚えている。シチュエーション台パン・炎上シミュレーション・日本語深堀など。特にシチュエーション台パンでは、悲しみや怒りを音だけで表現するだけでなく、自身の部屋の汚さを利用して飲料の空き容器や小銭で豪快な台パンを披露するのを聞いて、笑ってしまった。
先輩ライバーからコメントをもらったのも彼だけであろう。配信者をテーマとしたゲームが流行ったことに便乗して、Vtuberに必要な素質を考える配信をした際、先輩ライバーであるハユンが「おしゃべり面白いですよね」とコメントし、風楽も視聴者も驚く配信があったことも懐かしい。

画像内を一部修正しています。

渡会雲雀(わたらい ひばり)

マルチな才能を見せてくれた渡会雲雀は、最後の配信まで面白かった。年末のショート動画や自身が編集した動画(10分弱)では「Getting Over it」の実績解除(50回クリア)を目指したかと思えば、同期の歌ってみた動画(上述した涼宮のショート動画)のMixを手掛けている。配信で歌ってみた動画の編集を解説する企画配信をした数週間後には、パチンコについての配信を2週連続で行うなど、様々な一面を見せてくれた。Twitterで画像投稿が可能になると、直筆の一行コメント(時々イラスト有り)を披露し、どこか幼さを感じさせる内容も彼の魅力である。
私が特に覚えているのは「声でワイングラスを割る」配信である。それ以前の配信が雑談配信が多かったこともあり、裏声や事前録音したものを編集した声やヘリウムガスなどあらゆる手段で挑戦した突飛な企画には大いに笑わせてもらった。音楽関連の知識があり、ゲームもそこそこでき、雑談や企画配信もこなしてきた彼。そんな彼のサムネイル画像に、毎回律儀にナンバリングされていることに気付いた。全26回のVTAでの配信、おつかれさま。

四季凪聖来(しきなぎ あきら)

話し上手で落ち着いた印象から同期や視聴者の一部から「凪ママ」とも呼ばれる彼は、初配信から注目された。彼の配信では度々 性に関する話題(下ネタ)になるも、エヴァンゲリオン,シーシャ(水たばこ),BLなどの話題でも聞き手を引き付ける話し方であった。動画アーカイブが非公開になった4人とも視聴者とのやり取り(コメントの対応)が印象的であるが、四季凪のラジオパーソナリティーのようにコメントやお便りを捌いていく様は、彼だけの業であろう。
どの配信も印象的だが、彼の配信を思い出そうとすると どのエピソードも下ネタ絡みの内容で書く内容に迷ってしまう。動画一覧を見返して気づいたのだが、ラジオ企画(SSラジオ/ショートショートラジオ)や朗読(VTA内で実施したのは彼だけかも?)、そして「平日の昼だけど、たまにはHな話をしませんか」などの夜向きな配信をしてきた彼が、夜間帯の配信だったらどんな配信をしていたのか気になるところだ。

▷ アカデミー生は学生?
アカデミーという名や揃いの制服から未成年っぽさを思わせるが、配信を聞くと飲酒時のエピソードやよく遊んだゲームが古い,シーシャの体験を語るなど、年かさのある学生がいることが分かる。(卒業生の海妹も#31のにじバラで鯖缶をアテに日本酒を飲んでいる。)アカデミー生は皆中高生だという先入観を捨て、養成学校≒専門学校や訓練校のような機関だと捉えるとしっくりくるかもしれない。

美園聡(みその さとし)

音楽の才能を持つアカデミー生の一人、美園聡。VTAでデビューして2ヵ月目にはバイオリンでカノンを演奏したり、年末にはショート動画でテレキャスタービーボーイの弾いてみたを投稿したり、今年度にはいってからもDTMでカノンを弾いて編集画面を見せながら配信したりと、音楽の印象が強い。また、彼の父親に同行して釣りに行く話題や旅行に行く計画を立てる配信をするなど活動的な一面も見られる。
彼の魅力は、視聴者を思いやる配信であろう。30分間の配信ではコメント欄に書かれた視聴者の冗談にノリツッコミをして、双方向のコミュニケーションが見られた。彼自身が編集した動画「VTA6割嘘ニュース」では、配信外での同期、朗読練習や歌唱練習など毎週での配信では見られない彼らを教えてくれた。そして、概要欄の長い文章と配信後のコメントを欠かさないのも彼の努力と言える。彼の深夜テンションで書かれた何気ない日常には、クスリと笑わせる彼の言葉が詰め込まれていた。VTA一期生は活動当初から配信後にコメント欄に振り返りのコメントを書くのがルーティンであったが、今年度からはほとんど誰も書いていない。そんな中 毎回忘れずに配信の振り返りしていたのが彼、美園聡である。

➜Twitterでのカノン

旅立ち(彼らの最後の言葉)

ほぼ毎週30分間の配信を26回(うち2回は同期コラボで1時間配信)ということは、約半年の内に840分間(=14時間)の配信をしてきた彼らがVTAを卒業する。その14時間を私たちはもう見られないが、Twitter投稿は削除されていないので過去の投稿を見ることはできる。前回投稿記事内でも、風楽がTwitterに投稿した動画内で男性陣の声を聞くことができる。また、鏑木ろこが企画した早口言葉チャレンジ(ショート動画)では、一期生9人の声が聞ける唯一の動画である。

➜公式Twitter

ついでにVTAのYouTubeチャンネルの最新動画(2022年7月11日時点)である星導晶(ほしるべ しょう)の配信では、在籍しているVTA生(上記5人を含む)全22名の七夕の短冊が見られる。一期生男子によるこの言葉が、VTAでの最後の言葉になろうとは。
➜本配信(VTA一期生の短冊紹介時点から再生)

渡会雲雀(わたらい ひばり)
➜〇〇〇〇 初夏の香りを 醸し出す
風楽奏斗(ふうら かなと)
➜ドアを開けると うっおえっうええ
(最近の暑さに関する感想と思われるが、星導の紹介した順番により渡会との合作短歌とも受け取れる内容となっている。)
美園聡(みその さとし)➜おれは 〇〇〇
四季凪聖来(しきなぎ あきら)➜〇〇〇…
鏑木ろこ(かぶらき ろこ)
➜〇〇〇〇〇かってに 食べてごめん

空欄(〇〇)の内容は、ぜひ本配信にて

さいごに

いち視聴者として、バーチャル・タレント・アカデミーの開設・活動開始から卒業までずっと見ることができ、とてもうれしい。ANYCOLOR株式会社の にじさんじ に次ぐ事業としてしっかりと結果を残せていることも、業界全体への還元の一部と言えるのではないだろうか。私としても、Vtuberについて熱心に文章を書くきっかけを作ってくれたVTA一期生の活動にありがたく思うばかりである。

まだVTAには一期生の鏑木ろこを含め18人のアカデミー生がいる。卒業した学生は活動休止時に突然、卒業の言葉もなしに動画アーカイブが非公開になる。今年度になってにじさんじを卒業したライバーにおいては卒業(活動終了)までの配信を見届けることができる(視聴者として心に整理をつける時間がある)一方、VTAではいきなりYouTubeでの在籍記録が非公開になり視聴者は様々な感情に胸を締め付けられる。(現に私もそうだった。)
そうなる前に、今のうちにぜひ気になったアカデミー生の配信を見つけてほしい

➜YouTubeチャンネル