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ネットサーフィンを眺める漁師【FF14】

ネットサーフィンという言葉がある。
リンクを使って多数のWebページを延々と閲覧し続ける行為を、波から波へと乗り移るサーフィンに例えて言うそうだ。
私はサーフィンというスポーツに「波から波へと乗り移る」というイメージがなかったので、「なんでサーフィン?」と度々思っていたのだが、そういう意図があったなら納得だ。

私自身もネットサーフィンをする方だが、最近は浜辺で寝ている方が……もとい、布団で横になっていることの方が多い。
座っているだけでも疲れるので、能動的にそうしているというよりは気がついたら横になっているという言い方が正しいかもしれない。
折角の海なのに勿体ない……いや、例え話だから海には来ていないか。

ガラッと話が変わるが、私が日々プレイしているオンラインゲーム、FF14には、漁師や釣りといった要素がある。

釣りは大昔から人々の間で楽しまれている生業や趣味なだけあって、要素として取り入れているゲームも多い。
タイミングを合わせてボタンを押したり、竿を引く力加減を調節したりするミニゲームとして実装しているゲームがほとんどだろう。

FF14の釣りはそういった釣りゲームとはかなり違って、「釣り餌、釣る場所、天候、時間」といった複数の要素の組み合わせで釣れる魚が決まるという、なんだか妙にリアル寄りの釣りを楽しむことができる。

プレイヤーがやることは(新しい釣り場や魚が実装された直後の、最先端の漁師たちの探索を除くと)知識を揃えて待ちに徹することのみである。
目当ての魚がどこで、どの餌で、いつ取れるのかを調べて、その条件を揃えてひたすら待つのだ。
私が思うに、単に早押しゲームとして実装するよりも現実的だと思うし、実装するのに手間がかかるだろうとも思う。
こういう要素に妙に手が込んでいるのが、このゲームの面白さの一因だろう。実際、シナリオや戦闘そっちのけで釣りを生業とするプレイヤーも相当数いる。

私は専業漁師というほどではないが、ゲーム内の釣りをそこそこ嗜む方だ。
ヌシと呼ばれるレアな魚を釣りに行ったり、基本的にコレクターアイテムとしての性質が強い水産物でどうにかゲーム内通貨を稼げないか苦心したりする。これが結構楽しい。
現実の釣りは恐らく体力的に無理があるが、ネットの釣りなら楽しめる。

サーフィンに釣りに、インターネットというのは海に例えられるだけあってなかなか賑やかだ。

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