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魔法のランプみたいなカレーを注ぐアレ

今日の晩ごはんはセブンのチキンカツカレーであった。
二日連続でレンチンすれば食べられる夕食、実にありがたいものである。しかも美味しい。久しぶりにカレーを食べた気がするが、なんで自分でもっと頻繁に作って食べないんだろうと思うような美味しさだった。しかしなんというか、レトルトのカレーでの自炊とコンビニのカレーと外食のカレーとでそれぞれ違う料理なのではないかというくらいに味が違うようにも思える。今度食べ比べでもしてみようか、とも思ったが、今日感じた美味しさは「久しぶりにカレーを食べた」ということありきな気もする。なんで頻繁に作って食べないのかと言えば、頻繁に作ってたら飽きるからだろう。この美味しさに釣られて頻繁にコンビニでカレーを買うようになったらありがたみもやんわり減少するに違いない。たまに食べるのが丁度いい、くらいにしておこう。

ところで、これはTwitterか何かで言及したことがあるのだが、セブンのチキンカツカレーにはルーとご飯を仕切るためのプラスチックの容器が入っている。
大昔のことだが、私はこの容器の画期的さに大いに感心したことがある。この仕切りのおかげで、ルーとご飯を一緒に温めつつ、売り場に陳列している状態から喫食に至るまでの過程でルーがご飯に浸透してしまうのを防ぐこともできているというわけだ。実に頭の良いやり方だと思う。
ピョンと飛び出した取っ手がついているおかげで、いざ食べる際に手を汚す心配もない。カレーを注ぐあのアレみたいなものだ。

「カレーを注ぐあのアレ」。なんだっけ。なんか擦ったら魔神が出てきそうな形のカレールーをいれるアレ。名前を完全にド忘れしてしまった。
こういう時はさっさと調べるに限る。名前を「グレイビーボート」というそうだ。多分また数日後には忘れているだろうが、忘れていた知識を取り戻してやや安心である。
この手の「身近にあるアレの正式名称」みたいなのを調べまくるのは、雑学好きや好奇心旺盛な人々は一度は通る道だろうと思う。私も何年も前にそういった調べものに没頭していた時期がある。懐かしい。
例えばパンの袋を留めるプラスチックのアレ(バッグクロージャー)だとか、縁日に金魚すくいで使うアレ(ポイ)だとか、靴紐の先っぽの硬い部分だとか(アグレット)、あるいはホッチキスは元々社名であって英語ではStaplerだとか、言い始めると枚挙にいとまがない。
十年くらい前まではこの手の知識を蒐集するのが趣味だったが、最近はめっきりやっていない。今日みたいにふとしたときに調べるくらいだ。
この手の知識は知ればひけらかしたくなるもので、頻繁にというほどでもないが「ちなみに~」などと脈絡があるんだかないんだか分からないときにドヤ顔で豆知識を披露しては、周りから「なんだコイツ」という目で見られたものである。懐かしい。

ちなみに、このグレイビーボートという容器はイギリス出身で、グレイビーという名前が指す通り元々はソース全般に使われる容器だったのが、日本でカレー入れとしてウケて広まったという経緯がある。
擦ったら魔神が出てきそうだとか書いたが、千夜一夜な世界観には出てこないし、カレーを入れるのも日本独特の風習であるとか。
ほえ~という感じだ。明日には忘れているだろう。

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