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QOL爆上がりソース

私の家には調味料が少ない。
白米を炊く、パスタを茹でる程度の自炊しかしていないので、必然的に必要なものが限られてくるのである。
切らさないようにしているのはパスタ用の塩胡椒くらいで、他の調味料を購入するのは気分次第だったり買いだめしたもの次第だったりする。

夏に蕎麦を大量に買ったときはめんつゆも同時に購入した。私は蕎麦を塩で食えるほどの蕎麦通ではない。
あるいは、最近ハマっているものに唐辛子入りのラー油がある。
これは一振りするだけで食事にごま油のコクと唐辛子の辛みを添えてくれる優れもので、スーパーの一番安いミートソースなんかにパンチを効かせたり、チキンラーメンの味に飽きてきたころに振って味変したりと、痒い所に手が届く器用なヤツなのだ。

そして、私がつい先日買った調味料に「ソース」がある。
冷蔵庫に向かうのが億劫なので商品名を確認できないが、なんだか「うまソース」だか「おいしソース」だかの胡乱な名前で、とんかつソースなのかお好み焼きソースなのかも分からない、とにかく名前から美味しいらしいことだけが確認できる代物である。
とんかつソースには粘度が低く、ウスターソースには粘度が高い、それらの中間くらいの液体で、味もなんだか特徴がないというか、バランスの取れた丸い味をしている。

そんなよく分からないソースであるが、こいつがまた最近の私の食生活の質の上昇に大きく貢献してくれているのだ。
先ほど自炊をしているというようなことを書いたが、今は冬であり、水道水が冷たいため、洗い物なんかが出る自炊はどんどん機会を減らしている。
その代わりに、スーパーの揚げ物だとか総菜パンだとか冷凍食品だとかをより頻繁に食べるようになった。
このソースを買ったのは、そういった油油しい食生活にアクセントを加えたいと考えてのことである。

実際、その試みは成功している。
白身魚のフライはよりジューシーになったし、朝によく食べているメンチカツパンの満足度もかなり高くなった。
今冷凍庫にあるチキンナゲットなんかも、こいつを付け加えることで美味しく食べられるだろう。

塩胡椒もそうだが、こういうのは汎用性が大事である。
ほとんど自炊をしない私のような人間が調味料を買うというのは、「結局あまり使わなくて賞味期限切れになる」というリスクのある行為である。
だから、「何にでも使える」というのがかなり重要な評価ポイントになってくる。
上に挙げたほかの調味料、例えばめんつゆなんかは、調味料の中では比較的汎用性に優れている品ではあるが、塩胡椒やソースには流石に敵わないだろう。
そのため、こういった品はまとめて消費するあてがあるときにしか購入できない。
「賞味期限中に必ず使い切ることができる」というのが、気持ちの良い食生活のミソだ。毎度毎度持て余したり使い切れなくて勿体なさを感じたりするようでは、やはりなんとなく気持ちが悪い。

塩胡椒とソースの他にもこういった万能調味料をもう一つくらい備えておきたいものである。
引きこもり生活では同じような食事を繰り返しがちだ。
ちょっとした工夫でQOLが上がってくれるというのなら、試さないわけにはいかない。
読者諸兄も何かおすすめのものがあれば教えてほしい。

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