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イベントレポート:ふるさと兼業事例勉強会 | 「持続可能な暮らしと地域」をテーマに、実践と学びの教育研修をパッケージ化するプロジェクト!

こんにちは。NPO法人G-netの白井です。
本日は、1/19日にオンラインで開催されたふるさと兼業事例勉強会のレポート【「持続可能な暮らしと地域」をテーマに、実践と学びの教育研修をパッケージ化するプロジェクト!】をお届けします!


イベント概要

「働き方改革」や「リモートワーク」、「ワーケーション」・・・コロナ禍を経て、企業や働く人の環境は急速に変わりました。そういった流れから、住んでいる場所に囚われず、地域に関わりながら兼業・副業に取り組む大手企業社員も増えてきています。
そんな副業・兼業という選択肢は、地域の中小企業にとってどんな好循環を生み出したのでしょうか?

今回は、「エコビレッジ」をモデルに、持続可能な暮らしとコミュニティの実践と普及を行っているNPO法人エコビレッジ推進プロジェクト代表、坂本さんと、兼業者として参画されたエンジニアの田村さん、CSR担当の関さんをお迎えして、兼業プロジェクトを実施するにあたった経緯からふるさと兼業を導入して起きた会社の変化や実感について語っていただきました。


プロジェクト立ち上げの背景

NPO法人エコビレッジ推進プロジェクトでは、「持続可能な暮らしと社会」(エコビレッジ)を実現するべく、実践的な挑戦を行っています。講座や研修も行っているということで、地域の資源や課題を使ったプログラムをつくり、地域のネットワーク構築にも尽力をされています。

ふるさと兼業で立ち上げたプロジェクトのテーマは「修学旅行」
コロナ禍をきっかけに国内の修学旅行に目を向けられることが増えたこと、また探求学習を目的にと声がかかるようになったそうです。
ただ団体内には旅行業のノウハウがないというところから、兼業者とのプロジェクトを通して修学旅行向けのパッケージ作りに取り組むという経緯がありました。

https://furusatokengyo.jp/project/hokkaido/hokkaido_child/p6665/

ただ、受け入れる前は期待もありつつ「どんな人がくるんだろう」と不安もあったそうです。
マッチングした兼業者は2名。お二人ともSDGsに関わる本業や兼業での経験がおありの方でした。
短期間での成果を出すため、プロジェクトマネジメント、コミュニケーションといったスキルをお持ちのお2人にお願いしたとのこと。また、あえて旅行業界等の経験者でない方にお願いすることで、新しい視点を取り入れるチャレンジをしたそうです。


プロジェクトの取り組み

プロジェクトがスタートし、兼業者が坂本さんとの協議を重ねる上で浮き彫りになった課題は「大規模研修を運用するオペレーション内容の整理」「研修の内容・目的が正確に伝わる資料作り」の2点でした。
本取り組みは4ヶ月という期間で、課題の整理、概要書の作成を実施。また、1泊2日で現地に赴き、顔を合わせての取り組みも行ったそうです。特に兼業者さんは「早めの現地訪問がよかった」とのこと。実際に現地訪問し、食事や対話を通じて「エコビレッジってこういうことか!」という気づきがあったそうです。
プロジェクトは週1回、朝に行われるミーティングを軸に進行していきました。兼業者のお一人はお子さんもいるということで、お子さんが起きてくるまでの朝の時間を有効活用されていたとのこと。

エコビレッジの中では他のプロジェクトが並行で動いていたということで、兼業者の方々は他チームとの連携や役割分担については最初少し戸惑ったそうです。しかし、プロジェクトが進んでいくについれて曖昧な境界線がはっきりとし、双方の役割分担を明確にすることで、作業の重複などを減らしていくことができました。


プロジェクトで生まれた成果と振り返り

本プロジェクトを通じで完成したのは、研修プログラムを整理しまとめた「研修概要書」。この成果物のおかげで、坂本さんがこれまで個別対応していたものを資料として配布できるようになりました。旅行代理店など外部の方からも好評な成果物となったそうです。
また、このチームで取り組んだプロセスが非常によかったということで、組織内で並行して動いていた他のプロジェクトの進め方にも反映できたと言います。

「ふるさと兼業の仕組みがエコビレッジの取り組みにフィットした。また新たな課題でも取り組んでみたい」とお話しされていました。

また、兼業者のお二人は「初めて兼業に挑戦したが、本業でも取り組んでいたSDGsというテーマは自分の強みであり、フィールドが変わっても活かすことができた。兼業を選択することで対価をいただくことの責任を感じた」「良い仲間に恵まれた。固定概念が剥がれていく感覚があった。楽しかった。」
とコメントされていました。


コーディネーターとの関わり

また、本プロジェクトのコーディネーターである志知さんの関わり方がよかった、と坂本さん、兼業者さん両者が声を揃えて言います。
受け入れ団体・兼業者、どちらの立場でもないコーディネーターが間に入り、俯瞰してみたり時には意見を出す。特に志知さんはほぼ全てのミーティングや現地の活動にも参加し、「チームの中に入っていた」そうです。
促進剤としてコーディネーターが入り、プロジェクトが面白く進んでいった、と坂本さんは感じたそう。

また、当初4ヶ月という短期のプロジェクトでどのような成果が出るのか坂本さんは不安もあったようですが、短期間でのゴール設定や受け入れ人数などもコーディネーターの助言によりスムーズに決めていくことができたようです。


おわりに

ふるさと兼業で新たなチャレンジをされた坂本さん、兼業者さん。メンバーをあだ名で呼びあい、会話の随所から数ヶ月ながらも信頼関係が築かれていることが見えてきました。
今回のイベントは9名の方にご参加いただき、交流タイムも交えながら自由な意見交換ができました。
ふるさと兼業事例勉強会は今後も開催予定!ぜひ、次回もお楽しみに。