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「素敵」は魔法の言葉
北海道に来て約10日が経過。
(北海道に限らず)大自然を目の前にすると、心が満たされる感覚だったり、体全身がとろけてしまうような感覚になるんだけど、どうしてもとっさに出てくる言葉は
「ヤバい」「エグい」
になってしまうのが事実。
そこで、10月からは「ヤバい・エグい」は極力使わないように意識してみた。
ちなみに、、、
「すごい」も似た言葉だとは思うが、「ヤバい・エグい」の方がより抽象的で感情に任せた言葉のような気がするので、「すごい」はオッケーという自分なりの強引なルールもある。
実際に意識して過ごすと、思っていた以上に「ヤバい・エグい」を多用していることに気がつき、自分の語彙の少なさに引いてしまう。。。
ひとつの要因は、圧倒的に本を読む頻度が少ないことだろう。
ニュースを読んだり、気になって調べたものを読んだりすることがあっても、物語を読むことはほとんどないので、表現方法や例え方をわかっていない。同時に、文章を読んでそのシーンを想像する力も欠けているので、自分が感じたことを「ヤバい・エグい」でしか表現できないのも当たり前。
そんなこんな考えていたのだが、
山登りで出会った方との会話で出てきた
「素敵ですね」
という言葉がやけに心に残った。
すてき【素敵/素的】
[形動][文][ナリ]《「すばらしい」の「す」接尾語「てき」の付いたものという。「素敵」「素的」は当て字》
1 自分の気持ちに合っていて、心を引かれるさま。非常にすぐれているさま。「—な服装」
2 程度がはなはだしいさま。
「—に堅そうな首を、…濶(ひろ)い肩の上にしっかりすげ込んだようにして」〈露伴・観画談〉
正直、この言葉も抽象的で何にでも使えるのだが、(程度がはなはなしいさまを表す)他の言葉よりも少し上品さがあり、誰が聞いてもプラスの意味だと伝わるものだ。
そして何より、【言っても、言われても、聞いていても】そこにいる皆が心地良くなる言葉ではないだろうか。(おまけに響きがいい。)
魔法の言葉「素敵ですね」
のおかげで、今後は「ヤバい・エグい」の多用を避けることができるだろう。
ひとつ、着実に語彙を習得したのだ。
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