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フィンランド紀行③-3 本物のパーティムード

(前回はこちら)

day3-3(月)晴れのち雨のち晴れ
夕方ヘルシンキ中心部にもどってきた一行。バイヤー生活は続く。
中心部は衣服のセカンドショップが多いので、そのへんをまわる。

まずは老舗デパートのForumにはいっている「Beyond Retro Helsinki」にいく。フロアマップがなく探すのが大変っちゃ大変だったが、中央が吹き抜けになっていて、たまたま見つけることができた。たしか3階。ここはわりと若者向けの服が多くおいてあった。しかし、1日目に行ったUFFなどと比べると値段は高めだった。

つぎは「Relove Second hand & Café Stockmann Helsinki」にいく。古めの建物の2階にあって、1階の入り口から階段をのぼっていくところに風情ががあった。ここはウィメンズの服がほとんどだった。またカフェも併設してあってお洒落なひとびとが談笑している。シティファッションの最先端だった。妻が、「服のセレクトがよくて、しかも良心的な値段だから、東京に進出してほしい」となんども言っていた。


この辺で、フィンランドの雨に初遭遇する。傘はコインロッカーに預けたスーツケースにしまっていたのでしのぐ術がなかった。幸いReloveのすぐ近くに行きたかった「アカデミア書店」があったので立ち寄った。
アカデミア書店はアルヴァ・アアルトの設計した建物にはいっている新刊書店である。2階にはカフェ・アアルトもあり、映画『かもめ食堂』にも出てきたでおなじみである。天窓からやわらかな明るみがさしこんでいる。中央駅から300mくらいなので、ふらっと行ける名所のひとつである。
フィンランドには本の規格がないのか、大小様々な本がならんでいた。すごくでこぼこしていた。あと自己啓発みたいなジャケットは皆無で、こころが安らいだ(気づかなかっただけかもしれない)。サウナのおもしろそうな本があったけど、セカンドショップですでに爆買いしたのとそこそこの値段だったので保留とした。

雨がしばらく止みそうになかったので、中央駅まで屋根のあるところを選んで駆け抜ける。そして荷物を回収し、バスで今日の宿に向かう。重装備に雨、そして石畳はなかなかにハードワークであった。
なんとかバスに乗りこみ、15分ほどゆられながら北上して、最寄りのバス停からちょっと歩いて「Valo Hotel & Work Helsinki」に到着。これぞリゾートホテル!!みたいなところだった。名の通りコワーキングスペースもあったけど、そんなのやめちまって休暇!休暇!みたいな解放感があった。朝食付きひとり60ユーロちょい(11,000円)くらいと、意外と良心的だった。
また最上階にサウナなどあるウェルネスゾーンがあり、宿泊者は安くで利用できた。日没に合わせて21:30-23:00の回を予約していた。雨も止んできて、準備はととのった。
屋上にあがると、光り輝く水風呂、バー、室内プール・・・本物のパーティムードがそこにはあった。少々うろたえたけど、それぞれのペースで楽しむ雰囲気でリラックスした。ジャグジーもあり、数日ぶりにあたたかい湯をからだにまとった。あと夕日をまともに拝むことに成功する。しかし沈んでもまあまあ明るかった。
夕食は、近くの24時間スーパー「Alepa」でピザやサーモンスープ、ビールをサウナ前に買っておいて、サウナ後に部屋で食べた。電子レンジが客室になく、巨大な建物でそこそこトレジャーした。結局1階のレストラン入り口にぽつんとあった。フィンランドの塩気はよく染み渡る。
夕暮れくらいという感覚だったけど23時をすぎていたので、明日に備えて寝る一行であった。

ホテルの受付(翌朝撮影で明るい)

(続く)


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