見出し画像

04090414 招待状生産工場

0409
浅草橋のシモジマで妻と集合して、結婚式の招待状の紙をみにいく。紙の厚みとか雰囲気を実際に味わう場所として、思いついたのがシモジマだった。ほかのお店よりかはたくさん見本はあったけど、予想ほど多くはなかった。
その中でシンプルなデザインで部数も丁度よい理想のものを見つける。キンコーズ的なところで発注しようと思っていたけど、プリンター本体を買って完全DIYしていくほうが、いろいろできそうなのでは?という発想になる。なによりプリンターが家に導入されるというときめきがかけめぐる。文明開化の音がする。ぼやあ。想像して文字に起こすと相当地味だった。
夜、早速品定めをして家族稟議をかけ、発注する。コンビニプリントによってもたらされた空白の10年の間に、家プリンターのテクノロジーは進んでいるようだった。スキャン機能もついていて7,000円切っててびっくりだった。


0410
料金別納郵便について調べる。
料金別納郵便とは、同一料金のブツを10部以上郵送するときに、郵便局でまとめて決済できるシステムである。切手を貼る手間が省けるほか、代わりに表示するマーク内に自由にイラストを載せることができる。むしろイラストが目的でこれを利用することを決めた。

作り方をインターネットで探し、グーグルスプレッドシートで枠をつくることした。枠は3cm以内×3cm以内という規定があるが、グーグルスプレッドシートだとセルがピクセル単位でしか調整できず面倒だった。いろいろ試した結果、A4原寸大のプレビューを表示して、画面に定規をあてて測った。もうデジタルなのかアナログなのかよくわからない。

雛形をネットの海に放つ



0411
プリンターが届く。
事前に買っておいたラベル紙を使って、料金別納郵便シールを大量生産した。資本主義の扉が開かれた。ウィーン。コンビニコントのはじまりと同じだった。


0412
朝からとにかくおちこんでいた。午前中まではおちこんでいいことにした。
昼すぎから、すこしひらけてきて、ようやく生活がはじまった感じがする。
夕方本屋さんに行って、くどうれいんさんの新刊を購入する。クレジットで決済する。ここの本屋さんは暗証番号を絶対に見ないぞという気概がすごい。けっこうな確率で、がっつりうしろを向いて腕で目を伏せる。だるまさんがころんだをやってくるくらいに。しかし今日は、真下を向きながら包装作業を進めるニュータイプがあらわれて、勝手にたじろいだ。


0413
本格的に招待状の生産がはじまる。
DIY熱が高ぶり、シーリングスタンプも採用することにした。
シーリングスタンプとは時折封筒の裏に貼っているおしゃれな封である。ざっくり工程としては、蝋(ろう)を火で溶かして、固まりかけたところに金属の柄が入った印を押して模様をつけるというものだった。最近ではセリアにシーリンググッズが充実しているらしい(妻調べ)。
なかなかうまいこと成形できないけど没頭できて、ろうそくの火を囲う環境もよかった。古来からの安心感がある。趣味に適している。


0414
招待状生産工場のラストスパート。いろいろな工程のなかでも結局手書きの宛名書きが特にエネルギーを要した。
夕方、近所のゆうゆう窓口にもってって無事放つことができた。いいものができた。親族だけの規模感であればなんとか作れる感じだった。これ以上生産している方々はすごい。
甘味を買って家で打ち上げした。

この記事が参加している募集

いま始めたいこと

with アドビ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?