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04150420 知らぬ同士の隣人愛

0415
朝、公園にいって投球練習をする。
近くの小学校で生徒たちが校庭をぐるぐるしている。全校朝礼の一環なのだろうか。音楽はトトロの神秘的なやつだった。神秘的にボールを投げて、気持ちが高まる。


0416
朝から胃痛に苦しむ一日だった。ゆるい一日を過ごす。
『フライ・ダディ・フライ/金城一紀』を読み直す。
小学生のとき母が読んでいたのを借りて読んだ気がする。娘を傷つけた男にサラリーマンが復讐すべく、高校生と手を組んで特訓をする話。2005年に映画化もされていて、テレビで見た記憶もある。V6の岡田くんと堤真一が出ていた。
小中学生のときは、同じ学生が家出だとか警察をかいくぐるとか大計画を企てる物語によく心つかまれていた。あこがれだったのか。そして大人になってから読み返すと、感情移入する人物がサラリーマンに移っているいて、おれの人生の時が経過していることを感じてしまう。

何も壊さずに新しく何かを作り出そうなんて、そんな都合のいいことはありえないよ

あたらしい道に進むことに迷っていた自分を鼓舞してくれた。かつてよかったと思うものに再びふれたことも、その気持ちをブーストさせた。
あと修行の終わりにおばあちゃんがお供えするシーンが繰り返し挿入されていて、徐々におばあちゃんの行動が変わっていくのが、見せ方として巧いなあと感じた。シリーズものなので、他のも読み返そうと思う。


0417
いちごを煮込んでジャムにする。
レシピは馴染みのあるプンスカジャム方式の果物をいちごに変えただけ。
ほんとうは昨晩つくる予定だったけど、いちごは水分が出にくく下準備が必要なことをつくりはじめて知る。砂糖をふりかけて一日冷蔵庫においたら、しっかり水分が出て、これはいけると思った。
20分ぐらい煮詰める。アウトドアチェアをキッチンに置き、火の番人をしつつ本を読んだ。ときどき、いい感じに煮詰まっている鍋を見て魔女のようににやけながら、本を読み進めるのは、至福のひとときのひとつである。
まっかなとろとろをビンに詰める。


0418
昨晩のジャムをパンに塗っていい一日を迎える。気持ちをゆっくりととのえ、昼すぎから作業をする。ゆっくりひとつ、ひとつと、積み上げることができたと思う。


0419
いつもより少し良い目覚めだった。しかし筋肉痛で体は重かった。
そわそわしていた。高ぶる気持ちで浮かれないように、緊張感で地に足をつけて淡々とこなす。無事、終えて緊張が解けた帰り道におにぎりを買って頬張った。


0420 昼
道を歩いていたところ、具合の悪いおばあちゃんと、介抱するおばちゃんがいることに、妻が気づく。立ち止まっておばちゃんの話を聞くと、熱中症がなにかで、ひとりで倒れこんでいたらしい。
まともに介抱した経験がなかったおれは、指示を聞きながら、近くのコンビニで水を買ったり、大きめの本で風を送ったりした。
幸い、おばあちゃんは会話や返事はできたので、おばちゃんや妻が確認をしながら、水を渡したりした。近所に住む中学生三人衆がチャリをかっとばし警察に知らせてくれたりや、向かいの家の住民が冷やすものをもってきてくれたり、カフェをやってる別のおばちゃんが椅子を貸してくれたりの協力が加わり、だいぶ助かった。知らぬ同士の隣人愛を感じる。おばあちゃんはひとりで住んでいるらしく、家まで送り届けても不安だったので、呼んだ救急車に委ねた。
その場を離れてからも、対応はベストだったのかとかこころに留まる気持ちがあり、妻と話す。本人も気づかない、コンビニにも熱中症対策アイテムがない、暑くなりはじめは真夏よりも危険だとか、おばあちゃんは喉の調子が悪くて渡すものに迷ったなどなど。お互い思ってたことを伝えて、考えを深めた。自分がならないよう気をつけつつ、ほんのすこし、まわりにも気をかける。そんなこころもちを、近くから遠くへ広げていければいい。

涼しい場所に移す、体を冷やす、水分塩分の補給、(場合によって)医療機関に搬送 が大事なようです。みなさんもご安全に。

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