不安くんとの冒険の旅 社交不安障害とともに生きる
僕の人生を一言で表すと「不安」という言葉がしっくりくる。
不安というと暗くて、今すぐにでも消してしまいたい嫌な感情だという認識があると思う。実際僕もたまにそう思う。
しかし、この不安というやつを擬人化してやって可愛がってやることに最近楽しみを覚えているのだ。
不安くん という見た目も性格もまだ未設定のキャラクターが僕の中にいると想定して考えている。
不安くんは、組織という集団が苦手である。
不安くんは一対一の人間関係は得意だ。よくわからないやつだ。不安くんが登場するときは決まって上司と部下の関係の時、会社の朝礼の時、違う組織と関わるときだ。
不安くんとたまに対話する。
「おいおい、そこで不安にならないでくれよ」
「怖いんだもん!しかたないじゃないか!」
いつも逆ギレされるのだ。しかしながら不安くんを切り捨てて生きていくことはできない。僕の心の一つなのだから。
彼のおかげで今までいろんな職場を辞めてきた。そしていろんな人間関係を切り捨ててきた。僕は贖罪を常にしたい気持ちでいっぱいなのだ。これは嘘ではない。
しかしながら彼の存在は、もしかしたら僕の存在を守ってくれていたのでは?必要のない存在は、僕の体や心の中にはいないのでは?と考えるようになってきた。
不安くんを全力で抱きしめられるとき、もっと自分らしく生きていけるのかなぁと思う。まだ手をつなぐのがやっとだけど。
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