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結婚指輪のオーダーメイドってどうやるの?経験値ゼロが体験したレポ -SORA at 表参道-

金属アレルギーのある人が選ぶための指輪情報があまりに少なく苦労した経験から、以前「金属アレルギーの花嫁必見!結婚指輪ブランド別対応比較」というものを書きました。

悩んだ末、指輪制作をお願いした『SORA』というお店で出来上がった結婚指輪をもらってきたので、SORAのサービスについて掘り下げたものを書いてみようと思います。

目次
1. デザイン画と実物比較
2. SORAに足を運んだ理由
3. いざ、カウンセリング
4. 彼にデザイン画をお披露目
5. 正式オーダー
6. お急ぎ対応の仮リングサービス
7. 実物受け取り
8. 振り返り


1. デザイン画と実物比較

まず、最初の相談時にデザイナーにイメージを描き起こしていただいたもの。


そして、最終的に出来上がったもの。

※リング内側の印字内容がわからないようにモザイクをかけています

色みが大幅に変わったように見えますが、これは撮影環境のせいです。肉眼で見るとピンク~黄色~緑のグラデーションです。



さて、私のプロフィールは

金属アレルギーであるが故にアクセサリーを頻繁に購入する人生を送っておらず、完全に無知。
各ショップが出しているオーダーメイドの手順を見ても全然わからなぁああい!


お店選びだけでも見当違いのことをたくさんした私がオーダーメイドなんてできるの?

ということで、どういうやりとりの末、この指輪が出来上がったのかを残しておきます。誰かの参考になることを願って。


2. SORAに足を運んだ理由

金属アレルギー対応の結婚指輪でググっても、全然出てこない。疲れ果てた私はとうとうゼクシィお買い上げ。
その中で店舗広告を出していた中の1つがSORAでした。
最初は「ファッションリングじゃあるまいし、色ものなんて!」と思いスルーしておりましたが、どうやらこれは金属アレルギー対応の素材だからこそできる発色と知り、興味が沸いたためお店のHPへ。


発色バリエーションの例。単色の他、グラデーションもある。


商品画像をつらつらとめくり、見慣れれば好きになる自分に期待もしつつ、
「とりあえず行って見て、話を聞いてみよう。発色とか全くわからないし」
というテンションで予約ページまで進みました。

しかし、Web予約は2週間先の平日しか空きがない。土日は1ヶ月以上先になってしまう。
人気なのか小規模なのか運営が悪いのか?疑いつつ予約。

予約日までのあいだは、平日複数+休みの日2日を使って8ヶ所ほど回り、自分がときめくデザイン傾向を見つけることに費やしました。
※どこを回ったのかについては以前まとめたので、そちらをご参照ください。


3. いざ、カウンセリング

まず、金属アレルギー対応ということでプラチナ以外の素材を使うにあたり、様々な素材の実物を触りつつ説明をうけました。HPに載っていることと概ね同じです。

話は移り「好きなデザインはございますか?」
とSORAのカタログを出された際
「これ!」
と、金属アレルギー対応がないため泣く泣くあきらめた他社商品の画像を見せたら

プラチナの指輪みたいなデザインはやりません

というような事を言われ突っぱねられました。衝撃。

びびりながらも、ちゃんと聞いてみると以下のような話でした。

・プラチナと違い固い素材のため、デザインの基本は「削る」である
・削るのに大変な手間がかかるため、できることには限りがある
・例えばダイヤを入れるとしても、バケットカット(一般的な丸い形ではなく、長方形にカットされたダイヤ)をいれるための削りはできない
・SORAはもともと一般的な結婚指輪にはないデザインを得意としてきた
・一度作った指輪のサイズ変更はできない


な、なるほど…

郷に入れば郷に従え、なので譲りたくないポイントのみ、まずはお伝え。

・指を曲げたときに私が楽しめる場所にダイヤが欲しい
にこだわったので、

・ダイヤの位置に伴い必要なカーブ
・着け心地とのバランス

についてその場でデザイナーから教わり、指輪詳細を決め、最後に色を選んでデザイン画を起こしてもらいました。それが最初の写真です。左上の唇みたいなのがリング断面の形です。

(再掲)

最後に見積書と上記デザイン画やSORAのカタログをもらって退店。
あ、ちなみにここまでずっと一人行動です。彼氏は「合わせるよ」というスタンスの人なので、金属アレルギーという制限のある私が主体です。


さて、この日、SORAの後もう一か所アレルギー対応できる結婚指輪専門店へ伺ったのですが、その際にSORA(他店)のショッパーをぶら下げていったため、ものすごい追及を受けました。
そこの方いわく
「SORAは昔のほうがもっととがってた。今はだいぶ丸くなったほう」
だそうです。

まぁ、わかる気がする。


4. 彼にデザインをお披露目

色鉛筆で描かれたデザイン画とパンフレットを見せたところ、やっぱり最初は「カラーが派手」と嫌がられました。わかる。
落ち着いた色がある、もしくは色無しでも良い等説明を加え、最終的にはOKをもらいました。
※あまりにも見慣れなくて拒絶する気持ちは私も最初に経験していたので、最初の反応に違和感は抱きませんでした。

本当にシンプルなのも作れるよ!だってオーダーメイドだもん!


5. 正式オーダー

彼とともに再来店。
前回作画担当をしたデザイナーさんが変わらず担当し、デザイン画をもとにアルミで作られた仮指輪が用意されていました。
初来店の彼のためにざっくり3で行われたのと同様の説明があった後、私のオーダーデザインと揃えるならこういうものですとリングがいくつか紹介されました。
そこで彼の指輪のサイズ、指輪自体の太さ、丸み、色を決めて終了。
私もアルミ指輪をもとに微調整を行い、指輪のサイズを最終確認。
「3.いざ、カウンセリング」でも書きましたが、素材の都合上、この指輪は一度作るとサイズ変更ができないため、慎重に。

2人のデザインが決まったら、指輪の中面に何を刻印するのかを決めて、契約書にサイン。
契約書の内容は
- 頭金5万円が最初に必要であること
- キャンセルや指輪内容変更時に発生する費用
- 制作後の保証に関すること
といったものでした。(うろ覚え)

頭金の5万円をクレジットカードで支払い、この日は終了。
急がなかったので全く問題ないのですが、指輪の受け取りが最速で2ヶ月以上先だったので内心驚きました。納期はオーダー時期とデザインによると思いますが、指輪制作には時間に余裕をもって動かなきゃいけないんだなぁとしみじみ思います。

また、フルオーダー感が溢れる「指輪制作者が依頼者の様子を知るため」として顔写真を撮られました。

作成後の指輪はお店の作成例として紹介される可能性があるそうです。
また、お客様紹介として登場してくれるかどうか、に関する質問もありました。細かく聞く前に断ってしまったので特典等は不明です。


6. お急ぎ対応の仮リングサービス

オーダーした指輪が届くのは12月以降。しかし、撮影は10月予定。
そんな私が利用したのがSORAの「挙式用リング」という名前のシルバーリングプレゼント*でした。
*購入を決めた人のみが受けられるサービス

結婚式を挙げないから、写真だけは撮りたい!ということで、私の場合のスケジュールは以下の通り。

2018年9月初旬 入籍日を決め、写真撮影について日程含め決める
2018年9月中旬 金属アレルギー対応の指輪を買おうと彼が言い始め、検討を始める
2018年9月末 指輪決定
2018年10月中旬 写真撮影
2018年12月初旬 指輪受け取り

お気づきでしょうか。そう、これは結婚指輪がないまま撮影に挑むスケジューリング
撮影日をずらすことも考えたのですが「熱すぎず寒すぎない時期に撮りたい」という要望をもとに撮影日を決めていたので、それから指輪受け取り後に撮影を動かすとなると次の撮影は2019年4~5月頃。
撮影時期をそこまでずらしてまで結婚指輪が必要とは考えなかったため、指輪を探しがてら、各店で「指輪本番がすぐには出来上がらなくても良いから、撮影用の指輪レンタルをしたい」と相談していました。

結婚指輪作成をお願いしたSORAでは混じりっけなしのシルバーリングを「挙式用リング」として無料でプレゼントをしてくれるとのお話だったので、そのままそのサービスを利用させていただきました。

依頼は簡単で、「5.正式オーダー」の際に挙式用リングのサイズも確認をし、依頼シートに記入。依頼者のサイズに合わせて制作いただくため、1週間程度はかかりますが、最後は指示された日に店舗を訪れ、さらっと受け取って終了(配送料を支払えば配送もしてもらえます)。

参考:挙式用リングで撮影したもの



7. 実物受け取り

挙式用リングで撮影も済み、正式オーダーから2ヶ月が経った頃、SORAから予約を促すメールがありました。
メールに設置されたリンクからフォーム入力&予約し、予約完了。
※依頼時の担当デザイナーから受け取りたい場合は電話予約が必要だそうです


お店に入り名前を告げると「写真撮ってください」と言わんばかりの台座にのせられた指輪が登場。

スタッフ「お写真ぜひお撮りください」

そりゃそうですよね、そのための台座ですよね。


余計な話なのですが、お店に入るとスマホの電波全く入らなくなったため、スマホの不調かと思い再起動をしていたらその間に「お写真お撮りください」を5回くらい言われました。さすがに言いすぎだよ。気持ちはわかるけど2018年に都内で電波が入らない恐怖の大きさは半端じゃないんだよ。
ちなみにスマホの不調ではなく、店内ではスマホ電波がシャットアウトされるようでした。デザイン依頼時の席では不安定ながらも使用可能だったので、おそらく案内される座席によるようです。

数枚写真を撮り、試着。

デザイン、サイズ、刻印それぞれに問題がないかどうかを確認した後は保証やメンテナンスの案内。


やたらごり押しされたのが「SORAアンバサダーになってください」というもの。
#結婚指輪sora 』のハッシュタグでTwitterないしInstagramで指輪の写真を投稿して欲しいというお話でした。
素人にそう簡単にアンバサダー指名してしまうのはちがうのでは…と思いつつ、受領書内の「投稿する」にチェックをいれると、投稿義務に同意したこととなり、プレゼントとしてリング拭き用の布をいただけました。

今こうして約4,500文字のレポートを書いている私は過去最高文字量の紹介者だと自負しています。自分の文章にもっとバリューをつけられるようになりたいものです。

受け取り当日の滞在時間は30分程度でした。
入籍前でしたが、2人で指輪をつけて表参道ディナーに出かけました。


8. 振り返り

ここまで私(彼女)視点で書いてきましたが、いざ指輪を受け取ってからは彼氏(のちの夫。おっとりさんと呼ぶことにします)の方が舞い上がっていました。
数日前に入籍したのですが、翌出勤日の朝
「初!結婚指輪つけて出勤するよ!」のアピールが強くてかわいかったです。これはのろけです。


SORAを訪ねる前は
「経験ゼロの素人がフルオーダーなんてしてしまったら変なものになってしまうのでは...!!?」
といった恐怖心が強かったのですが、いざ依頼してみると楽しいし、プロがキレイに調整してくれるので頼もしかったです。
好き嫌いがはっきりしている人にはフルオーダー、おすすめです。

長々と書きましたが、この投稿が指輪のフルオーダーのイメージを持つことが難しい人のためになれば幸いです。
特に割引コードとかは持っていません!ごめんね!

サポートありがとうございます!値段のないところにお金を出してもらえるって、本当にありがたいことだなぁと感激しています。大切に使って、そこから得たものを書いて恩返しさせてください。