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'24.10.3 搾乳

こんばんは。こちらは今雨が降っています。
病院の中は雨音こそ聞こえませんが、地面が街灯に照らされてキラキラと光っているのできっと雨が降っているなと思ったらやっぱり雨が降っていると親戚から教えてもらいました。風の音は聞こえる気がします。風が強く吹いているのでしょうか。
こっこが生まれて2日経って、あたしは昨日は内臓が痛いような感じだったけど、今は完全に、腹の傷が痛い感じがするだけになりました。
後陣痛が終わったのかなと思うと、それもそれで少し寂しい感じがします。
もっとあの子の名残を感じても良かったななんて思うのです。
あたしが普通に妊娠満期で子供を産んでたらこんなこと思ってたかな。わたしはきっと思わない。陣痛に怯えきってた、あたし。痛みの軽減を最大限に望むでしょう。今の状況はわたしに色んなことを教えてくれています。
今日は4回息子に会いに行ってこれました。朝のおはようと、お昼、それと夫がきてから16:00頃、そしてさっき寝る前におやすみを言いに行ってきました。このうちの3回は搾乳したミルクを届けるという大義名分をもって出かけました。この搾乳という行為、ちっころが産まれる前は、違和感でしかなかった。受け入れがたかった。女だから、妊娠したらすんなり母乳をあげることを受け入れられると思ってたけど、成長すればするほど、母乳に関する違和感が広がっていた。友達も母乳が出なくて完全ミルクの子がいたから、そういう選択肢があるのかと学んだ。だから周りには、あたし完ミ(完全ミルク)にするねなんて公言してた。今のミルクで充分栄養は養えると考えていたし、ただちょっと愛着障害の面では心配してた程度。それが今、彼は早く早くこの地におりたってしまった。早生児にとってミルクは腸の壊死をさせる病気の確率をあげてしまうらしく、彼には母乳しか選択肢がなかった。帝王切開したその日から、寝たきりのわたしに変わって看護師が、朝昼晩と、乳を絞ってくれていた。あたしも昨日から戸惑いながらも、あたしより若い彼女らから教わったとおりに自分で乳しぼりをやってみている。それが、、だ。案外楽しい。彼女たちはわたしの乳から1日2.0ml絞った。
だけどあたし自身だと0.6ml程度しか取れない。
初めは悔しかった。でも、とるうちに取れる量が増えてくるのだと彼女たちから教えて貰った。初めのうちとれても、また再び取れる量が減るだろうと言うことも彼女たちから教わった。だから挫けず、とった。そしたら、あたしの元来の自閉的な性格もあり、黙々とするこの作業はあたしにハマったようだった。スポイトで取るのはやっぱりまだ下手くそだけど、それでも1日で1.1mlは採れるようになった。最近、産婦人科の看護師はみんなできるのかと彼女に聞くと、「わたしたちのほとんど助産師なんです。だから出来るんです。」と答えた。彼女たちがいたから、こっこがいたから、搾乳を自然な流れで好きになれた。

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