今井 翔太 代表取締役、エンジニアの働く環境に向き合い、夢を実現できる組織をつくる
エンジニアの就業の影響によるメンタル不調でのキャリア断絶をなくす。働きやすい環境を整え、夢の実現に向け進んでいける組織に。
CEO PROFILE
今井 翔太(いまい しょうた)氏
1988年生まれ、東京都出身。2021年4月株式会社DRモビリティーズを創業。
経歴
2011年 法政大学 情報科学部 卒業
2011年 NECソフト株式会社(現:NECソリューションイノベータ株式会社)入社
2017年 株式会社エージェントゲート 入社
2021年 株式会社DRモビリティーズ 創業
ー 本日はよろしくお願いいたします。早速ですが、今井さんが起業をするに至った背景を教えてください。
私は、大学卒業後にベンダー系のSIerに入社しました。インフラエンジニアとして、ITエンジニアのキャリアをスタートしたわけですが、5年目になる年にメンタル不調によって体調を崩してしまったんです。働き続けることが難しくなり、半年ほど休職した時期がありました。その後一度復職をしたのですが、なかなか体調が戻らず、やはりしっかりと治すには環境をガラッと変えるしかないと思い、転職しました。転職先は、SES事業を展開していた会社で、そこでフリーランスではないんですが、働き方としてはフリーランスにとても近いような形で働いていました。それこそ、現場にも1人で行って、仕事をするという感じです。そこで、本当にフリーランスになるという選択肢もあるなと、イメージすることができまして、独立することを考え始めました。そこから2年勤めた後に、フリーランスになりました。フリーランスとして従事する中で、自分と同じような人たち、つまりSES企業に勤めているエンジニアやフリーランスのエンジニアを集めて、SES事業を展開することに興味を持ち始めました。イメージしていた会社の形としては、まさに2年間勤めたSESの会社ですね。そこを参考にしまして、フリーランスとして働き始めて3年目になるタイミングで、法人になりました。法人に切り替えたタイミングは、正直なところ働き方と免税の対象期間に関係があります笑
ただ、実際に経営をしてみては、社会の仕組みがわかるようになって楽しいなと思えたり、1人でやるより、チームでやる方がやれることの規模も大きいんだなということを改めて感じています。チーム、組織を作っていく上では、私自身がメンタル不調による休職を経験したので、業務を通じてメンタルがやられてしまう人を生み出したくないですし、むしろそういう人を救いたい、という思いがあります。
ー 起業するにあたり刺激を受けた人やことはありますか?
結果として、起業のきっかけになった「フリーランスになる」というのは、転職した時の営業さんとの面談が大きな要因になりましたね。転職後、すぐに担当の営業さんと面談をしたのですが、そのときに、うちは正社員だけどもフリーランスに近い働き方ができる。また実際に、20代からでもフリーランスという働き方を選ぶ人が増えている。という話を聞いたんです。その話を聞いて、当時は思ってもなかった選択肢だったので目から鱗じゃないですけど、そういうのもあるんだと、思いましたし、まずそれが起業の刺激としては一番大きかったです。
その当時の会社(前職)の社長さんも元々エンジニアだった方だそうで、エンジニア出身でも会社を作れるというのは刺激になりました。会社の規模も、私が入社した時がちょうど9年目だったと思うのですが、その時点で社員が200名ほどおりました。ロールモデルというか、目指すところにはなったかなと思います。
ー まさに今組織拡大中かと思いますが、どんなチームにしていきたいですか?
今年(2023年)の6月から採用活動を本格化し、11月に2人目の社員が入社します。合計3人ですね。1人目の社員はリファラルです。私自身まだ現役で現場に入っているのですが、同じ現場に入っていた方です。ここ1年近く、私とその方と2人でやってきまして、ようやく1人追加という感じですね。
社名の“DR”は、Drive to Dreamのどちらにも入っている頭文字なんです。私は車を運転するのが好きなのですが、夢に向かって走っていく、進んでいくという意味です。私自身、夢があったからというのもありますが、社員みんなの夢を実現できるような会社にしたいと思っています。その夢は、仕事をしながら得られるものでもいいですし、仕事で得るお金を使って得られるものでも、なんでも良いと思っています。ただそのためには、まず心身が健康でないといけない、それが絶対条件だと思っています。先ほども申した通り、メンタルの不調や体調を崩すというのは、仕事ではあってはならないと思っています。そういう、社員にとって大きな負担となりうることから守るということも重きをおいて考えています。今はまだ制度化していませんが、心身の健康につながるようなことであれば、補助金を出すなり福利厚生として追加することも考えていきたいです。
ー 今後の目標を教えてください。
採用活動を始めた頃は、今年度中に5名くらい採用できればという思いでした。長期的な目標としては前述の通り、前職を参考にしている部分がありますので、10年で200名規模になるくらいには成長していきたいと思っています。
今は、私がインフラエンジニアであることからもインフラ案件がほとんどなのですが、今度入社する社員はシステム開発系のエンジニアでして、案件としてもインフラ以外の領域を強化する予定です。今回の案件に関しても私が調整をしているわけですが、企業側がどんな人材を求め、ITエンジニア側はどのようなキャリアを目指しているのか、すり合わせをしながら色々と学んでもおります。できることを増やしていくことで本当に、ITだったらなんでもできるような組織にしたいと思っています。また、社員が増えていっても、体調不良による休職者はゼロであり続けることを目標にしています。
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