【活動報告】第2回 NEWDOOR進学プレッププログラムレポート
NPO法人glolabは、2022年度より「NEWDOOR進学プレッププログラム」を開始いたしました。5月に、第2回キャリアワークショップを実施しましたので、ご報告いたします。尚、本プログラムは、「草の根市民基金・ぐらん」による助成を受託して実施しております。
▶「NEWDOOR進学プレッププログラム」とは
「NEWDOOR進学プレッププログラム」とは、在留資格や生活環境などにより、高等教育機関への進学に前向きになりにくい生徒を対象にしたプログラムです。
詳細は以下をご参照ください。
「NEWDOOR進学プレッププログラム」を認定NPO法人キッズドアとの協業で始動しました。
「NEWDOOR進学プレッププログラム」募集開始のお知らせ
【概要】
■ 日時:2022年5月22日(日)
■ 形式:オンライン
■ 参加人数:NEWDOOR進学プレッププログラム参加高校生(1年1名、2年2名)
■ 流れ:
1. マネーリテラシーに関する講演を聞く。
2. 高校卒業後に「もし一人暮らしをしたら、生活費はどのくらい?」をグループで話し合う。
3. 奨学金について知る。
1.マネーリテラシー講演『お金を貯める?どう使う?』
公益社団法人日本消費生活アドバイザー・コンサルタント・相談員協会(NACS)から講師をお招きし、『お金を貯める?どう使う?」と題して講演していただきました。
この講演の意図は、受験に係る経費の内訳と、生活するために必要なお金の項目を知ることです。大学受験のためには、受験料だけでなく交通費なども必要です。また、生活費といえば、例えば、“家賃”、“食費”、“光熱費”などです。そのように、細かくお金の内情を知ることができました。
2.グループワーク『もし一人暮らしをしたら、生活費はどのくらい?』
受験に係る経費や生活費の項目の内訳を知った上で、自分ごとに落とし込むために、『もし一人暮らしをしたら、生活費はどのくらい?』なのかをグループで考えました。小さなグループでしっかり話し合った後は、一人ずつに発表してもらいました。
ある生徒は卒業後、名古屋の大学への進学を夢見ています。そのため、名古屋のアルバイトの時給を調べて発表してくれました。驚くことに、名古屋のアルバイトの時給は東京都とさほど大きく差がないのに、家賃相場は東京よりも安いということで、穴場なんじゃないかと盛り上がりました。
また、ある生徒は、共通の細目だけでなく、自分はヘアケアや洋服にお金をかけたいと言い、項目を増やして発表してくれました。自分なりのお金を使い方を考えることができていました。
最後に発表してくれた生徒は、なんとインターネット代が他の生徒と比べ物にならないほど高いということがわかりました。プランを検討しなおした方がいいのではないか、とアドバイスを出すこともあり、現在のお金の使い方の見直しにもつながりました。
3.glolabができること
現実的な話がたくさんあったので、最後に奨学金について説明しました。本プログラムに参加する生徒は在留資格の制限によって奨学金の応募ができなかったり、日本語能力が限定的であるためにその方法すら知らなかったりします。そして、現実に飲み込まれて、高等教育機関への進学を諦めてしまうことも有り得ます。そのため、『在留資格と奨学金や教育ローン』の動画を使って、奨学金制度の説明やglolabが手伝えることについて話しました。
第2回のメッセージは、「現実を知りつつ、諦めないこと」です。「NEWDOOR進学プレッププログラム」は、これからも生徒たちを鼓舞し、一緒に進んでいきます。
報告:大山
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