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【活動報告】第2回 NEWDOOR進学プレッププログラムレポート

 特定非営利活動法人glolabは、2022年度より「NEWDOOR進学プレッププログラム」を開始し、2023年度は6名の高校生に本プログラムを提供しています。
 7月23日(日)に第2回キャリアワークショップを実施しましたので、ご報告します。
 
*『NEWDOOR進学プレッププログラム』とは自分の将来に向かって頑張りたいという気持ちを持つ生徒たちが高等教育機関に進学することを支援するプログラムです。詳細は以下をご参照ください。
NEWDOOR進学プレッププログラム
 
 キャリアワークショップでは、起業したセンパイや大学進学後、一般企業に就職したセンパイ、職人の道に進んだセンパイ等いろいろな進路に進んだ外国にルーツを持つ社会人のセンパイたちとの交流会を行う予定です。
 第2回キャリアワークショップでは、6歳の時にペルーから来日し、起業したセンパイ、岡村アルベルトさんにお越しいただき、お話を伺いました。

【概要】


 ■ 日時:2023年7月23日(日)10:00~12:00
 ■ 形式:オンライン
 ■ 参加人数:NEWDOOR進学プレッププログラム参加高校生3名
 ■ 流れ:
  1. 外国にルーツを持つセンパイのライフストーリーリライト版を読む
  2.岡村アルベルトさんへの質問と「なぜ岡村さんは起業することがで
    きたか」を考える
  3.岡村アルベルトさんとの交流会

1. 外国にルーツを持つセンパイのライフストーリーを読む


 生徒たちには「岡村アルベルトさんのライフストーリー」をやさしい日本語にリライトした読解教材を、更にNEWDOOR用に短くアレンジしたものを事前に読んできてもらいました。
 そして、日本語の習熟度別に2つの少人数グループに分かれて、読んできたライフストーリーの内容がしっかり理解できているか、スタッフが質問をしながら1つ1つ内容を確認していきました。

*「センパイのライフストーリー」リライト版読解教材は以下をご参照くだ 
 さい。
 日本語の力が今はまだ弱くても、「センパイのライフストーリー」から学べる読解教材を作りました!(理由編)

2. 岡村アルベルトさんへの質問と「なぜ岡村アルベルトさんは   起業できたか」を考える


 ライフストーリーを読み、岡村さんが来日してから起業するまでの経緯をしっかり理解した後で、ライフストーリーを読んでわからなかったことや、疑問に思ったこと等をグループで出し合い、岡村さんへの質問を考えました。
 生徒たちから出た質問や意見は随時オンライン掲示板Padletに投稿していきました。生徒たちはグループ活動をしながら、Padletでお互いの進度や他のグループで出た質問や意見を見ることができ、それらも参考にしながら、グループでの話し合いを更に深めることができました。
 グループでの話し合いの中で、生徒たちは「大学でどんな勉強をしましたか?」、「起業して困ったこと、大変だったことは何ですか?」、「どんなところに住んでいて、どんな生活をしていますか?」、「起業のモチベーションは何ですか?」等、たくさんの質問を考えることができました。

 次に、グループで「岡村さんはなぜ起業することができたのか」を考えました。生徒たちは岡村さんのライフストーリーから「きっとすごい人だからではないか」、「日本にたくさんいる外国人にとても役に立つサービスを作ることができたからではないか」、「大変なことがあっても、未来のためにがんばったからではないか」等と想像を膨らませ、起業するために何が必要かを考えることができました。

3. 岡村アルベルトさんとの交流会

 グループで岡村さんへの質問や岡村さんはどんな人か、どうして起業することができたのかをたくさん考えた後で、岡村さんにご参加いただき、実際にお話を伺いました。

 1人1人自己紹介をした後、岡村さんにご自身の会社や仕事内容についてお聞きしました。仕事内容は難しい用語等もありましたが、岡村さんがかみ砕いたり、具体例を出したりして話してくださったので、生徒たちは岡村さんの仕事について熱心に聞いて、理解することができました。

 岡村さんの話を聞いて質問はないか生徒たちに聞いてみると、最初こそ緊張してなかなか質問が出ませんでしたが、1つ目の質問が出ると、グループで考えた質問をそれぞれが聞き、またグループでは出なかった質問も加えてすることができました。

 そして、質問の最後に、岡村さんに「なぜ起業することができたのか」、岡村さん自身はどう考えているのか聞いてみると、生徒たちの意見の他に「人との出会い」があることがわかりました。
 岡村さんのお話から、「出会いの大切さ」はもちろん、出会いを待つだけではなく、自分から出会いの場に出ていき、自分を知ってもらう努力をすること。また、自分がやりたいことと関係がある人たちとのつながりを増やしていく等、たくさんのポイントをいただきました。
 また、「経験した嫌なことをノートに書き留めていくと、その中から自分の問題が見つかる」等、すぐにでも実践できそうなアドバイスもいただきました。

 交流会の後で、生徒たちに実際に岡村さんと話してみてどうだったか感想を聞いてみると、「困ったことをノートに書くのはいいと思いました。自分でもできます。」と具体的なアドバイスをしっかり聞いて、実践してみたいという生徒もいました。また、熱心に岡村さんの話に耳を傾けていた生徒は「情報が多いです~。」とたくさんの情報を受け取り、考え、少々疲れた様子でしたが、「モチベーションが出ました」と話してくれました。

 2023年度NEWDOOR進学プレッププログラムは始まったばかりですが、今後もプログラムの中で多様な生き方や価値観に出会い、自分や将来について考えるきっかけ作りをしていきたいと思います。

 8月は関西と関東の生徒たちが東京に集い、2日間じっくり将来について考える宿泊合宿を行います。みんなに会えるのを楽しみに、お互いを知るワークショップや都内の大学訪問等、盛りだくさんの内容を準備しています!

報告:ウィリアムズ

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