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【活動報告】第11回NEWDOOR進学プレッププログラムレポート

特定非営利活動法人glolabは、2022年度より「NEWDOOR進学プレッププログラム」を開始いたしました。2月に第11回キャリアワークショップを実施しましたので、ご報告いたします。尚、本プログラムは、「草の根市民基金・ぐらん」による助成を受託して実施しております。
 
※「NEWDOOR進学プレッププログラム」とは、在留資格や生活環境などにより、高等教育機関への進学に前向きになりにくい生徒を対象にしたプログラムです。詳細は以下をご参照ください。
「NEWDOOR進学プレッププログラム」を認定NPO法人キッズドアとの協業で始動しました。
「NEWDOOR進学プレッププログラム」募集開始のお知らせ

【概要】

 ■ 日時:2023年2月19日(日)
 ■ 形式:オンライン
 ■ 参加人数:NEWDOOR進学プレッププログラム参加高校生
       (1年1名、2年2名)
 ■ 流れ:
  1.動画「出会いを探しに!」を視聴し、NEWDOOR進学プレッププロ 
    グラムでの出会いを振り返る。
  2. 自分自身の1年間を振り返る。
  3.全体で共有する。
 

1.  動画「出会いを探しに!」を視聴し、NEWDOOR進学プレ     ッププログラムでの出会いを振り返る。


 日本語の理解度に合わせて2つのグループに分かれ、glolabで作成しているアンさんの動画シリーズ「出会いを探しに!」を視聴し、内容を理解していきました。生徒たちは動画から日々の様々な「出会い」が自分の将来につながっているかもしれないこと、その「出会い」は自分から作ることもできるということを知り、「出会い」の大切さについて考えました。そして、NEWDOOR進学プレッププログラムではどんな「出会い」があったか、全体で1年間の振り返りをしました。
 外国にルーツを持つセンパイとの交流会でどんなことが印象に残ったか、どんなことがよかったか生徒たちにきいてみると、 「センパイも自分と同じように急に日本に来て、勉強しなければいけなくなって、いろいろ難しかったけれど、センパイはその経験を活かそうとしていた」、「一番覚えているのは、失敗を怖がらないでチャレンジすること。自分も挑戦しようと思った」、「自分にもセンパイと同じ経験があった。外国人のために仕事をしているのはいいと思った」等、 センパイたちとの対話の中で感じたこと、学んだことをたくさん話してくれました。
 また、みらいチャレンジプログラムで8月に行った北海道合宿の話をすると、「あっ、〇〇!」と、合宿で出会った仲間やセンパイ、プログラムに参加してくださったみなさんの名前をうれしそうに挙げ、「今の仕事に就くまでにみんな様々な仕事をしていた」 、「一つ物をつくるために、いろいろな仕事があるとわかった」、「たくさんの大人が応援してくれた。自分は一人じゃないと思った」等、北海道合宿で色々な人やもの、場所に出会って、気づいたこと、感じたことをそれぞれ話してくれました。

2.    自分自身の1年間を振り返る。

 ワークショップの後半は、①初回のワークショップで生徒たちに話してもらった「今年チャレンジしたいこと」にチャレンジできたかどうか、②この1年間で頑張ったことは何か、③できるようになったことは何かの3点から自分自身の1年を振り返りました。最初は、思いつかないと話していた生徒も、「高校では?アルバイトでは?部活ではどう?」ときいていくと、そういえばと「今年アルバイトにチャレンジした」、「前は緊張して言えなかったけど、人に意見を言えるようになった」等、自分の成長に気づくことができました。
 ある生徒は4月に「学年で15位以内に入る」という目標を立てましたが、結果は惜しくも16位。16位に入ったというのでもものすごい成長なのですが、「15位以内に入るために何度も問題集を解いたが、効率が悪かった」と自分自身を分析し、自分で改善策を見つけようとしていました。
 また、ある生徒は「このプログラムに参加して人前で話すことに自信がついたので、学校行事の司会にチャレンジした」と話し、NEWDOOR進学プレッププログラムでの学びや経験が高校生活でも活かされていたようでした。

3.  全体で共有する。

 グループで話し合った後、一人ずつ発表し、お互いの発表に対して質問や感想を話してもらいました。初回のワークショップでは緊張気味に原稿を見ながら発表していた生徒たちでしたが、今回のワークショップでは2の活動で話した内容のメモをもとに、話を膨らませ、堂々と発表することができました。そして、その発表に対して、みんなが質問をしたり、それぞれの良いところを見つけてコメントをし合ったりしていました。堂々と発表する姿、お互いを思い、応援する姿に生徒たちの大きな成長を感じました。
 


 今回のワークショップで私たちがこのプログラムを通して伝えたかったこと、感じ取ってほしかったことを参加生徒3名がしっかりと受け取ってくれていたこと、そして、3名の大きな成長を感じ、とてもうれしくなりました。これからも「出会い」を大切に、前向きにたくさんのことにチャレンジしていってほしいと思います。

  次回はいよいよNEWDOOR進学プレッププログラム最終回です。ゲストにテレビ・映画出演や音楽活動、ガーナでの教育を柱とした支援活動、アイデンティティー、マイノリティー、人種差別、国際交流、異文化共存などをテーマとした講演活動など、多方面でご活躍されている矢野デイビットさんをお迎えして、次の学年に向けて抱負を語るワークショップを行う予定です。
 
報告:ウィリアムズ

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