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パン職人の修造 150話〜 江川と修造シリーズ

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30代に入り何もかもに充実感を抱き日々を家族と共に生きる修造だったが、、、 運命は先に先に準備を進めている。その事に気がつくのはいつも過去を振り向いた時。気をつけろ修造、希望に満…
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#挿絵付き小説

パン職人の修造 150 江川と修造シリーズ 赤い髪のストーカー

パン職人の修造 150 江川と修造シリーズ 赤い髪のストーカー

赤い髪のストーカー

葛城麻弥(かつらぎまや)の生家は古風な家柄だが、だからと言って特別裕福でもなく、父親はモラハラ気質の人間だった。

父親は大抵において外面は良く、他人に気を使う分、家に帰ると不満を溜めて愚痴を言い続ける。食事の時は母親の作った物の一つ一つにケチを付けていくが本人はそれが家族の為と本気で思ってる様だった。麻弥の一挙手一投足にも細かく注意をし続けるのが日課で寝ても起きても監視され

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