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【台湾視察記①】国を超え、意見を共有し合えるチームとの再会

こんにちは、TOYOTAプロジェクトのやすです!!
現在、TOYOTAプロジェクトの台湾チームの活動拠点への視察で、6月5日から台湾・台北に来ています。
📝これまでの活動はコチラ/トヨタ国際助成概要

 海外視察は、2月上旬に訪問したタイのバンコクとパッタヤに続き、2回目となります。日本に帰って企業の皆さんと学生と一緒にこの視察での学びを活かした協働を図りたいと考えているので、このnoteを通じてメンバーより活動を発信します。ここでは、1日目と2日目の様子について紹介します!!

1日目(6/5):再会&Drawing Session

 まず、初日は台湾チームとタイチームと合流し、一緒によるご飯を食べました!オンラインを除けば、直接会うのは、2月のタイへの視察ぶりでした。2月から今までの各チームのアップデートそれぞれの変化について話しました。個人的には、約2年間一緒に活動しているオンラインメンバーとまたまた直接会えたのは、何か感慨深いな~と思ってました。実は、この度で2年ごしにはじめて直接会えたメンバーもいました~

日本、タイ、台湾の3チームでのミートアップディナー

そして、ご飯を食べ終えたころに、Corey(DOMI、台湾チーム)からこの旅の間の目標をシェアしてくれました。それは、「この旅の間で出会う人たちと一緒にNFTアートを作る」というものでした。Coreyの娘さんの提案で「貧困家庭への循環モデルをデザインする一つのアプローチとしてこの度で出会う人たちと一つのNFT ARTを作り、その売り上げを還元できないか?」というものです。また、それぞれが描くテーマを何にしようかと悩んでいる時に、Hilaさん(グローカルセンター、日本チーム)からの提案で、それぞれが思う「Shape of hope(希望のカタチ)」を描くことに決定しました。

それぞれのshape of hopeを描いてる様子

太陽を描く人、ハートが生る木を描く人、植物の芽を描く人などそれぞれによって、希望の形は違い、個性が出て、面白いなと思っていました!ちなみに、僕の希望のカタチは、「スパイラルののちに出てくる星たち」です。

これから各訪問先で、一つのキャンバスにそれぞれの希望の形を描いてもらうので、台湾視察の最後にどんなアートができているか楽しみです。

2日目(6/6):貧困家庭の訪問

 そして、2日目の午前中は、DOMIチームが実際に貧困家庭のお家に訪問して、電気の交換を行っている現場を見させていただきました。そして、一番興味深かったのが、電気交換は、電気を供給するだけではなく、別の目的も込められていることです。電気の効果や修理をするためには、各家に入る必要があります。つまり、電気のチェックをしている間に、虐待の有無や衛生問題などの家庭状況を探ることができるんです。これは、ただお金を手渡すだけではできない貧困の現状を知り、解決につなげる方法だなと感じました。単なる金銭的援助ではなく、貧困家庭のよりリアルな実態と問題を把握することで虐待が起こっていないか、衛生的に問題はないか、薬物の使用がまん延していないか、等を確認しながら彼らが貧困に陥った様々な理由を知ろうとしているケアワーカーの働き、存在の大きさを感じさせられました。

DOMIチームの活動の様子、台所の電気を点検・修理していました

 また、このような活動をするためには、なんと6年の月日がかかったみたいです。その地域の行政、関係者、地域住民から理解を得るための調整・アプローチを経て長い道のりでようやく貧困家庭に入ることができるようになったそうです。やはり、貧困問題を扱うためには、地域のコミュニティに密に関り、活動への共感と信頼を獲得する必要があると感じました。

交換を終えて

また、ライトがともった時のお家のお母さんの喜んでいる顔を見ると、ライトは貧困問題を解決するだけではなく、人を幸せにするものだと感じました。日本の貧困問題、特に学生の貧困において、「みんなの生活の支えになり、それがあるから幸せになる・笑顔になるようなものは何か?」についてはこのTOYOTA財団のプロジェクト内で見つけ、形にしたいなと思っています。

DOMIオフィスでのディスカッション

 また、2日目の午後からは、DOMIのオフィスを訪問し、DOMIのチームメンバーとディスカッションを行いました。
 まずは、貧困家庭を訪れてそれぞれが感じたことをシェアしあいました。
僕が一番気になった問いは、「小さなエンパワーメントな家庭をいかに貧困問題解決のムーブメントに、一緒に参加してもらうことができるか」というものでした。

そして、僕が選んだ気に入った答えは、「価値観の共有をする」です。社会課題を軸に活動している団体でも、支援を提供する側の「したい」欲だけが勝ってしまい、実際に支援を受ける側の価値感や本当に必要なものが忘れられている活動があるなとふと感じていました。そのような活動は、「信頼や共感」を得ることができないのではないか。だから、貧困問題を扱うのならば、困難に立ちはだかっている人から共感や信頼を勝ち取るために、「困っている人たちの生の声を伝え続ける」ことに真剣に取り組む必要があると思います。

このように、生まれた問いを出しあい、みんなでその問いにアンサーし、それぞれが出した中で気に入ったアイデアについて話し合いワークショップを行いました。

さらに、DOMIオフィスでのセッションでは、COreyからのDOMIの活動についてレクチャーを受けました。一番印象深かったのは、Power to Changeの活動は、みなが協働で地球や社会を包容していくということです。僕もこの活動に関わらせていただいて、はや1年半ほどが経とうとしていて、社会の課題を解決をするために必要なのは、「地域を越え、国を超え、意見を共有し合うこと」だと感じました。日本は、外国からはいまだもって、数十年前の国民全員が裕福な国だと思われているみたいですが、実際は数字には表れにくい課題がたくさん存在する。そして、その問題の解決は、実は国外で実現しているものもある。DOMIのマイナスプラスモデルはその一つだと思います。そのためにも、今回の旅をはじめ、これからのDOMIとの関わる中で、DOMIのマイナスプラスモデルに加え、DOMIがどのように国内外で同じ志を持つ仲間を見つけ、仲間に組み込むのかをいい意味で盗んで自分自身やチームにトレースしていきます!

ミーティング後に台湾チームからお土産をもらい、記念撮影!!

夜はナイトマーケットへGO!

 クリスティーナ(インターナショナル学生チームのリーダー、台湾チーム)の一押しのナイトマーケットに来ました。他の台湾の学生からも台湾と言えば一押しの場所ということで、何気ない会話をかわしながら、散策してました~

ナイトマーケットの様子

3日目からは、本格的にDOMIの関連企業や大学への訪問が始まるので、台湾でのB-corpの取り組みや先進的な活動を見れると思うとわくわくが止まりません!!

僕は、この視察を通して、日本においてDOMIの活動を見学して、日本でマイナスプラスモデルを企業や学校と協働で広げていくヒントをゲットしていこうと思っています!!

じゃん

番外編:ヤス的台北まちあるき

①台北の家事情

 DOMIチームとエナジー貧困の過程を回っているときに、聞いた話で驚きだったのは、台北の家事情。台北では地価が東京より高いんです。家賃やローンに収入の7~8割を描けてしまっていて、老朽化が進んでいる建物でも、建て替えの補助金を国からもらうのに住民の8割の賛成を得なければならいんです。そして、その申請過程は複雑で、その結果として投壊の危険がある建物にそのまますみ続けていることが多いようです。確かに、壁がボロボロだったり、天井の塗装が取れている家が多かったなと思っていました。

貧困地域の様子、右側の家は劣化が激しい様子

②台北のアーケード文化

 台湾に来て、ふと感じていた「アーケード」の多さ。アーケードと言っても、日本にある商店街のアーケードではなく、写真な車道とお店の間の歩道に掛かっているものです。
このアーケードは、ビルの所有者に保有権があり、建設物を立てるためには、一階部分を空地(歩行者空間)にしなければならないみたいです。 そして、一番面白かったのは、アーケードやその柱のデザインは、その正面にあるお店ごとにデザインが変わっているのも、個性がある面白いポイントでした。SUBWAYのアーケードとその柱は真緑だったり、居酒屋だったら提灯をおろしてたり、子供用のグッズが売っているなら、キャラクターが描かれているなど。柱の部分にも商品を置いているものもありました。

続:【台湾視察記②】Day3 デジタルバンク訪問について


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