(from Australia🛫参加学生report)グローカルとグラフィック

こんにちは。グローカルセンタースタッフの外崎です。
今日の記事は少し前になりますが、6月に実施した「グラフィック体験基礎講座ー聴いて描くための『聴く』技術編 ー」のイベントレポートです。
今回レポートを書いてくれたのは、特別サポートスタッフとして参加してくれたオーストラリア在住の大学生です。彼女が紹介する経緯では省かれていますが、メールで7,726 kmの距離を越えて届けてくれた彼女の熱い想い♡に何とか応えたい！ということで、今回だけの特例枠（突然運営サポーター）で参加をしてもらいました。

▼それでは早速、レポート本編をどうぞ！＾＾

初めまして！

帯広畜産大学で獣医学を学んでおりますヨシダと申します。
字面で御察しの通り、ケモノ系の学生です。

突然ですが、

となりのあの人すごくない？！一緒にイロイロ出来たら楽しいんじゃないか？！とかって思うことありませんか？『いろんな人と気持ちよく話し合いができたら、どんなにいい社会になれるんだろう…』なんて。私は毎日思っています。だって最近の技術はすごいし、人々の得意なものも学問もとっても多様だし、クリエイティブだし、すごい人たくさんいるし…。全く違う分野の人々とSNSで簡単につながれるし…でも実際は、「分野や考え方が違うという面でなかなかうまく話せない」なんてことってありませんか？

そんなジレンマを日々抱いていた私が最近とても心を打たれた「グラフィック」について、そして運営サポータ―としてその学びを提供して下さった

グローカル人材開発センターの

グラフィック体験基礎講座
ー聴いて描くための「聴く」技術編 ー

について、今日はご紹介をさせていただこうと思います。

いつ何時でも話がそれがちな私ですが、宣言通りに書けるよう頑張りますのでどうぞお付き合いください。

まずは自己紹介

現在私は「地球を豊かなままに！」をテーマに活動をしています。わかりやすく言うと、環境問題に取り組みたい学生です。どんな生き物が好き？？何に詳しい？？とかは正直何もないです。獣医学部なのに…ただただ様々な生き物が一緒に暮らしてる場を見るのが好きです。心が温まります。みなさんもご親戚の集まりでいろんな年代の方々が集まっている場とか、国際色豊かな人との懇親会とかワクワクしませんか？そんな感じです。分かったような分からないような…という感じですかね…？(笑) つまり「豊か」というのは「多様性」という意味で使っております。

オーストラリアからの運営サポーター？！

実は現在私はオーストラリアにて留学しております。そして今回は訳あって、海外からいきなりグローカル人材開発センターの運営サポーターをやらせていただきました。その訳をご説明します。

まず、Facebookにてこの講座のことを知り、参加の意思についてメールを送りました。
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しかしその後、海外(オーストラリア）からのアクセスではシステムの関係上参加申し込みや支払いが出来ないことが分かりました…
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そこで運営の方にご相談させていただいたところ、
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今回のみの特別枠で、スタッフの運営サポートをすることを条件に参加のOKをいただいたというのがコトの流れです。

「様々な分野・領域・場所（＝その人にとって大事なLOCALな現場）で頑張る仲間の後押しをするためにデザインしたワークショップなので、ぜひ遠く離れたオーストラリアに滞在する私の応援をしたい」と、お声がけいただいたわけです。
正直グローカル人材開発センターのこともよく知らず、とりあえず「講座に参加したい」という気持ちでお声がけした私の、「まなびたい」という気持ちに応えようと手を差し伸べようとしてくれる方々がいることにまず嬉しくなりました。
直接お会いしたことがないのに、こんなにあたたかい気持ちをオンラインで感じられる。いい時代だなァとしみじみ思った瞬間でした。

学生の皆さん、オンライン時代、素敵ですよ！！！
そして自分の「まなびたい」を応援してくれる方々はたくさんいます。

講座に参加して気づいたこと

さて、そんなこんなで参加した講座では、グラフィックの基礎的な練習や役割にあたる話を聞いた後、実践としてペアワーク【お互いの話を聞いて、かいてみよう】といったことをしました。

(この講座の第一回にあたる記事はこちらからご覧になれます「かく」ことで『世界は広がるかもしれない』)

私は今まで自分のスケッチブック上のみでやってきたので、対話の中でグラフィックを行うのは初めてで、今まで気づかなかったグラフィックの魅力を新たに２つ見つけました！！！

(1)関係としてのグラフィック

ペアワークでは初めてお会いする方の「やってみたいこと」をお聞きしました。私は結構人の話を聞くときに、気を遣ってソワソワしてしまいがちなのですが、「グラフィックをやっている」ということで、自分には役割があるんだ！！！とドンと構えてドヤ顔でお話を聞けました。
グラフィックをしながら話を聞くことで
「ただ話す。ただ聞く」という人間関係が目に見えて、なんだかとてもいい空間になっていた感じがしました。
グラフィックは…
今まで直接会ったことがない人同士でも簡単に話したい話ができる手法なのかも？！

(2)聴き方としてのグラフィック

グラフィックをかくとき、どのように見える化すると分かりやすいのか、考えながらかきます。これは相手の話の流れを意識することに繋がるので、相手の話の全体像を掴もうとしながら「聴く」ことができます。
これによって相手の思考の流れや、話の中に出てくる単語・言葉の意味がより深く理解できたような気がしました。そして話す側も、そのグラフィックを見ることで、自分の頭の中にある整理されていない話の中に流れを見つけることができるのではないでしょうか？

また、聴いてかいている方は正直とても忙しいです。とにかく聞くことに集中します。話を聞きながら自分の考えを整理したり、「その話には反対だ／賛成だ」なんて判断をする暇がないのです。これは「聞く」という上でとても素晴らしいことだと思いました。普通に会話をしていると【相手の話をそのまま受け取る】ことが難しく、ついつい自分の考えを挟んでしまい、話を遮ってしまうからです。
そのため自分の意見を踏まえて話をするためには、相手の話が終わった上で、一度グラフィックを見直して話す必要があります。話の内容を忘れてしまっても、確実に見直せるのです！何故ならグラフィックがあるから！！
この方法で話し合いをすると、おそらく普通の何倍も時間がかかるでしょう。しかし相手の話を尊重した話し合いが長くできるなんて、とても素敵なことではありませんか？！
自分の話も相手の話もお互い気持ちを伝えきれずに中途半端で終わってしまう話合いや会議より、何千倍も素敵だと思いませんか？！？！
…すみません。興奮して来てしまいました。

グラフィックは…

お互いが話の全体像を意識できる

自分の判断を保留し、相手の話に没頭できる

これら２つが今回の講座での私の気付きです。

グラフィックの魅力はなんぞや。何故私が学ぶのか

さあ、まだまだ語ります…グラフィックがこんなに好きだったなんて、自分…。
私とグラフィックとの初めての出会いはSDGｓ（Sustainable Development Goals)についての講演会の時です。「堅苦しい」イメージがある講演会ですが、その場の雰囲気をとても柔らかくしていたのがグラフィックでした。
どんなに難しそうな話題でも、専門用語が出てくる局面でも誰にとっても親しみやすく表現できる。それがグラフィックなんだ…！と感銘を受けたことが記憶に新しいです。そこでグラフィックを描いていた方にお声がけをし、その世界を知るようになったことは私の人生において最も大きな転機であったと今になって思います。

グラフィックは「見える化」する行為です。その【見える化】というのは、言葉を「誰にとってもわかりやすく」するという意味がこもっていと感じています。英語が話せなくてもボディーランゲージで伝わるのと同じ感覚です。

講座の途中でかいた私の心の声ですが、グラフィックの方が気持ちも伝わりやすいですよ…ね…？？

おそらくこの記事を読んでおられる方も、画像から目をつけてる方が多いのではないかと思います。
なんせグラフィックは目に入りやすいのです。

私の専門分野は「獣医学」ですが、このグラフィックを使うことで、多様な人と、多様な話が出来る！
これが私にとってのグラフィックの魅力であり、それを学ぶ理由です。

講座に参加してみて

講座では「グラフィック」を共通事項に集まった方との出会いがありました。その方々の話を聞くと、「話し合いの場を大切にしたい」という気持ちも共通事項であるように感じました。
「グラフィック」＝「話し合いの場の向上」であるのかなあ
なんて改めて思いました。そしてその話し合いの場を向上させるための学びを提供する器をグローカル人材開発センターの方々が提供してくださっていたのでした。
どれだけ多くの人が「話し合いで作る未来」に期待を抱いているのか、感じたような気がします。

これからグラフィックでやりたいこと

今回の講座にて、実践的な面として以下３つを学びました。

● 「聴く」にはいろんな種類がある
● 【きく、考える、かく】の根幹には【感じる】がある
● 体でかく

私は今後、会議・勉強会等様々な「場」においてグラフィックを実践していきたいと考えています。
今はただただ「聞く」ことで精一杯ですが、もっともっとグラフィックに慣れてゆくことで
頭を働かせながらの「聴く」や、より精度を上げた「訊く」「効く」等のききかたも出来るようになれたらいいナ！と思っております。
そして今まで足りていなかった「感じる」部分と「体でかく」という感覚で楽しくグラフィックをする。
これらを駆使して、より多様な人が多様なままで考えを共有したり、こねくりまわすことができる場を作ること。これが私のグラフィックでやりたいことです。

長々とありがとうございました！

まとめ

「まなびたい」は応援されている
グラフィックで初対面の人とも話し合いがしやすい！
グラフィックによって引き出される「ききかた」がある！
グラフィックは「多様性の尊重」に繋がる！！

（20/06/20特別運営サポーター 吉田菜々子）

「VPS(Visual Practice Space)」本編へ続く

お試しワークショップの後、7月から全6回のオンラインプログラム「Visual Practice Space　可視化の練習&実践場」を実施しました。

気になるレポートは近日中に…＾＾（とのさき）