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イベントレポートvol.14 リクルート流「社員がイキイキ働き成長する仕組」の作り方~組織変革とパワー獲得の定石~

12月13日(金)に三小田実さんに登壇いただき、組織変革をどのように進めていくか?についてお話いただきました。

三小田さんはグロービス2015期生で、アイティメディア株式会社の人事部長を務められています。
実は2017年、2018年の変革チャレンジ(変チャレ)にもご登壇いただき組織変革の取り組みについてその内容と要所をお話いただいていたのですが、「もっとたっぷり三小田さんのご経験を伺いたい!」と思い、全体会への登壇をお願いしました。
2019年のあすか会議リーダーズディスカッション(LD)でも同一テーマでお話されていまして、参加者アンケートでも満足度No1!でした。12月の全体会では、あすか会議LDで参加者の関心が高かったインプリ部分を大幅に加筆し、話す順番、時間配分を見直して、さらにバージョンアップしたお話をしてくださいました。

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イキイキ働くとは何か?
それは「Will(やりたいこと)-Can(できること/自分の強み)-Must(すべきこと/組織のニーズ)」の重なりを大きくすることだと、三小田さんは言います。

三小田さんはリクルート社の事業企画マネージャーとしてオプション検討され、アイティメディア社への事業譲渡とともにご自身も転籍されています。そこでPMI(M&A後の事業統合)後経営企画部に引き抜かれ、事務局長として中長期計画を策定。このとき三小田さんは、「リクルートから事業と自分を暖かく迎え入れてくれた恩返しをしたい」と思い、「人の成長支援を通じ社会に貢献する」という志のもと、組織変革に取り組まれました。この取り組みの過程で、人事部長に異動されて組織変革をさらにドライブされていきました。

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紹介したいことは盛りだくさん!なのですが、私が印象に残った3つのポイントを紹介させていただきます。

1.組織変革は7Sの整合が不可欠
グロービスでもOBHで学んでいましたが・・・これでもか!というぐらい7Sを駆使されていました。近いうちに三小田さんの取り組みがケースになるようです。
戦略に整合する人材や文化を育むために「価値にこだわり抜く」という人事ポリシーを掲げ、職能年功型から役割成果型の人事制度に変更、3つの機会(挑戦・対話・研修)創出による人材育成、安心・自律・挑戦を促す働き方改革など、 強固な仕組みを作られていました。特に、定期的な1on1を通じて期待役割に対する立ち位置を確認・フィードバックを続けることは、お互いに納得できる評価につながるので私も取り入れたいと思いました。
私は部下側の人間ですが、1on1がなかったので、1月から上司にこちらから打診しました。1年間の目標設定をまず持っていくと約束を取り付けました。そこで、半期の評価で話すのではなく、常にフィードバックを受け取り、改善していこうと思います。

2.ありたい姿を語り、仲間を増やす
一方的に計画を説明して実行する「計画的変革」はメンバーを受け身にしてしまうので、「なぜやるか」「どうやるか」「何をやるか」を検討するプロセスに社員を巻き込みワガゴト化させる「生成的変革」アプローチを取ることが重要。
そのポイントとしては、①なるほどね!(相手を理解する・自分を伝える)、②これよくね?(ありたい姿を語る・インフルエンサーになる)、③それいいね!(共通言語が生まれる・仲間が仲間を呼ぶ)、と仲間を増やしうねりを作る必要があるとのこと。実際に三小田さんは、全管理職と面談してプロジェクトチームを組成したり、管理職向けの新人事制度研修で出た意見を制度に反映するなど、実践されていました。 
仕事は基本チームワーク、人とのコミュニケーションって大事・・・と最近痛感しているので、やりたいことを伝える前に「なるほどね!」という共感の生み出していけるようにします。

3.Will Can Mustで自ら機会を創る
人事制度をこのWill-Can-Mustの重なりが大きくなるように設計されていますが、何より三小田さん自身がこのWill-Can-Mustと向き合いながら、日々お仕事をされています。
自分の志に向かって、できることや潜在的なニーズにまで踏み込みやるべきことを捉えられていて、何よりWill(志含めいろいろ)を皆の前で堂々と話せる、そんな三小田さんがとてもかっこよかったです!

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いただいたアンケートを一部ご紹介しますと・・・

「圧倒的な当事者意識、対話なくして変革なし」
「グロービスでの学びを活かせば、成果に繋がると感じた。」
「小さな一歩を踏み出すことの重要性と丁寧に時間をかけて周りを巻き込んでいくやり方を伺っていて、勇気を頂いた気持ちになっています。」
「学びが多すぎて書き切れないのですが、グロービスのクラススタイルは合意形成に有効だ、というのは新しい発見でした。」
(学びが多すぎて言葉にしきれないのは、私だけじゃなかったみたいです。)

懇親会にも来てくださり、そこで全体会にかけつけた仲間と話していると・・・・「プレゼンどうだった?どこ直せばいい? フィードバック頂戴!」と自ら仰っていて、既に組織の中でもトップレイヤーに近しい方がここまで謙虚なのか・・・!と、自分の言動を改めようと心した瞬間でもありました。社内ではもちろんグロービスで見る三小田さんではないにせよ、きっとこういうお人柄だからこそ、時に厳しくてもついていこう!と組織は思うのだな、と一人感じていました。

次回も心に火をつける、そんな企画をしていきますのでお楽しみに~!

レポーター:変革クラブ幹事 北村早紀(2018期)

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