GDPミッション・ビジョンとそれらを実現するうえでのValue策定までの道のり 〜Valueに込めた想い〜
本記事は「GDPミッション・ビジョンとそれらを実現するうえでのValue策定までの道のり」の後編(浸透フェーズ)としてお送りします。
前回の記事を公開してから、多くの企業さまにおいても理念浸透フェーズでは多くの課題があるとのお話をお聞きしました。
ですので、今回の記事への期待もあるなかではありますが.. 本記事はValue再策定あとの浸透フェーズを、タイムラインベースで、"ありのままに" お伝えをしていきたいと思います。
数年に一度はくるであろう「Value再策定〜浸透フェーズ」を検討されている人事担当者の方や、「グローバル化」を目指しているスタートアップ企業の経営陣のみなさまにも、ご活用いただけるとありがたいです!
■前回の記事はこちら
4. MVVを決めるだけでは終われない!
「GDP-Value浸透に向けた、経営陣と現場リーダー(35名)との対話」
21年7月にグロービス(GDP)のValueが再策定されました。世の中としては、東京オリンピック・パラリンピック開催で盛り上がるなか(弊社代表堀も聖火ランナーとしての大役を果たし社内でも一層の盛り上がりがあるなか)であることは、みなさまの記憶にもまだ新しいかと思います。
その盛り上がりの渦中、ピープルサクセスチームとしてもその勢いにも負けまいと、グロービス(GDP)Valueを浸透するにあたり、経営陣とチームリーダーとワークショップ形式で対話をする機会を2回設けました。GDPとしてチャレンジを続けるうえでも、また現場リーダーがそれぞれの立場でマネジメントでも活用でいただけることを目的とし企画を進めました。
まず初回は「Value浸透議論」としては、現場マネージャーがどのような取り組みをすることができるか、何をもって「Push the Limits!」と言えるのかを2時間かけて議論をしました。そのあと2週間後に「1on1勉強会」を行い、GDP諸制度(マネジメント諸制度の整合性)の理解と、メンバーとの対話にて活用としてどのようなことが取り組めるかの共有を進めました。
「Value浸透議論」「1on1勉強会」どちらのワークショップの対話においても、現場リーダーから興味深い問いや議論がされました。(読者のみなさまにおいても、ご活用いただける事例であればうれしいです。)
5. MVVを自分ごと化していますか?
ワークショップ後に、GDP全メンバー(当時161名)に向けて、MVVを体現してもらううえで、ピープルサクセスチームでは多くの施策に取りくんでいきました。そのなかで代表的なものを、タイムラインでお伝えをすると、
があります。MVVをより現場リーダーやメンバーに意識をしてもらうこともそうですが、そのなかでも、ピープルサクセスチームとしては、"エモさ"、"みんなでわいわい" を狙い、共感・理解をベースとしたダイナミックな組織を、現場リーダーやメンバーと共につくりあげてきました。私たちピープルサクセスチームとしても、MVV浸透にあたり、"ディープな楽しさ" があったのは言うまでもありません。
それぞれタイムラインを追って説明をしたいと思います。
5-1 . GDP ミッション・ビジョン・バリュークイズと"丁寧"な解説
21年10月以降にGDPメンバーに向けて、まずはMVVを自分ごと化してもらうために、穴埋め式のクイズを実施しました。
クイズのあとの解説も充実したものとして、よりMVVを考えていただくためのきっかけとして、メンバーに内容展開&GDP全体会議(全メンバー参加する月初定例会議)でも、その内容を丁寧にアナウンスを進めました。
5-2. GDPミッションビジョンに関する経営陣のパネルディスカッション
GDPミッション・ビジョンについて、あらためて経営陣がどのような想いをもとに設立をしたのか、また今回のValueにどのような思い込めているかをダイレクトにお伝えいただきたく、経営陣(当時8名)がパネルディスカッション形式で対談する形式をランチタイムに設けて(1.5時間)、メンバーも "オンライン / オフライン"どちらでも聴講できるように企画・推進しました。
パネルディスカッション当日は、ミッション、ビジョンに関してのトークとあわせて「Value に決まったときの最終議論の経緯」や、経営陣の思う「Push the Limits!」「自分のPush the Limits体験」を、これまでのGDPでの取り組みと照らし合わせながら、その様子を共有をいただきました。
そしてそのあとにメンバー向けのアクションとして、「Value大賞」として自他薦により価値発揮しているチームをノミネート&投票してもらうイベントを開催しました。あわせて、月次社内報にて「Valueを発揮したチームへのインタビュー(エンゲージメントサーベイのスコア)」を掲載のうえその取り組みを継続的に周知するように進めていきます。
5-3. Value大賞(自他薦により価値発揮しているチームの表彰)
これまでも「WAY大賞」としてGDPのミッション・ビジョンを推進してきたイベントがありました。その考えを継承して「Value大賞」を開催しました。
このイベントでは、現場リーダーから「Push the Limits!」をしているチームやメンバーを”動画”でノミネート(投稿)してもらい、どのような取り組みが「Push the Limits!」であるかをメンバーにも考えてもらう機会としました。(Value大賞のノミネートは、10件(チーム / 個人含む)ありました。)
実は"動画"投稿としたところには少し味噌があります。現状のGDPとしては、グロ放題を軸とした動画学習による認知拡大が主体であります。そこで、リーダー向けには、まず自身も動画コンテンツを作成することで、「どのような工夫をすると、より受講者にとってエンゲージメントの高いサービスを提供できるか」を考えてもらう一端にしたいとの思いと、また「よりイノベーティブな学習サービスを提供するうえでも、現状の動画サービスをも”プッシュ”したい(新たな未来を見据えたサービスを考えるきっかけとなってほしい)」との思いから、動画でのノミネートとしました。
5-4. Valueを発揮したチームへのインタビュー(エンゲージメントスコア)
GDPでは、エンゲージメントサーベイ(wevox)を導入しています。そのなかで、ピープルサクセスチームとしては、GDP全体においてメンバーがValueを発揮するうえでも、「挑戦する風土」を高めることを目的としてKPIを策定しました。
そのうえで、「挑戦する風土」のスコアがあがっているチーム(=Valueを発揮したチーム)を対象として、どのような取り組みをされたのか、定量データをあわせて、GDP全体に共有いただける形式としてインタビュー形式でお聞きしました。(インタビューは18名 / 9チームに実施)
結果、BIZ、DEVどちらにおいても、共通して、「挑戦する風土」とあわせて「チームや部署を越えての協力」を促進する(主体的に仕事を進めるうえでステークホルダーに自ら調整する)ことに注力されており、メンバーとの1on1をとおしてより能動的に仕事を進められるようサポートをされていました。これは21年9月時点での狙いでもある「制度(Push the Limits!をリーダーが促進するように、メンバーと1on1をとおして対話をとおして、育成支援も手がける)」がうまく機能している(リーダーが実践していることから実現している)ものでありました。
ピープルサクセスチームとしても、これまでの取り組みの方向感としても間違っていないとの認識がもてたポイントでありました。
5-5. 2年ぶりのリアルでの会合(ランチギャザリング)
コロナ禍では、それ以降のタイミングでジョインいただいた新人(中途採用者70名)と現存メンバー全員が会う機会がありませんでした。経営陣からもリアル回帰を熱望されている方が多数いらっしゃり、そのようなニーズを叶えるべく、三密には気をつけながら、ランチギャザリングとしてメンバーが集えるイベントを企画・実行しました。
当日は、グロービスホール(260名の集客ができるイベントスペース)でイベントを開催しました。前面のスライドでは、事前にリーダーや本人に書いてもらった自己紹介を投影しながらも、メンバーも一定の密を避けながら、新人&久方にあうメンバーとランチを楽しむひと時を過ごすことができました。
そのあとのアンケートでは「普段話す機会の少ない人と話をできた。」「気づきもありリアルの場の意義を感じた。」「久々にメンバーとワイワイと楽しめた。」との声がありました。今回のランチギャザリングの結果を受けて、新年に向けて、よりメンバーとの一体感をもてるようなイベントを企画しようと動き出します。
5-6. 新年会&ランチギャザリングのお祭り(もちつき大会)
22年1月は新年ということもあり、「日本発 世界をリードするEdtechカンパニーになる!」うえでも、GDPが目指すミッション・ビジョンに向けて連帯感を高めていくためにも、お餅つきが新年にふさわしい&グローバルメンバーにも日本文化を堪能してもらいたいというコンセプトで、ランチギャザリングと餅つき大会を開催しました。(*)
事前のアナウンスからもグローバルメンバーからも好評、国内メンバーからも「"日本発"というのを改めて意識出来てよい」との声をいただきました。
また「Push the Limits!」のTシャツ(社内デザイナー制作)も、当日参加者にお渡しのうえ、一体感を出すという取り組みもしました。
※ グロービスホールを使用のうえ、三密には気をつけてイベントを企画・実行しました。
部門長からのメッセージ(新年挨拶より抜粋)
「一つ一つの学習では大きな変化は感じないかもしれませんが継続をしていくと必ずその本人の人生の役に立つはず。(中略)多くのユーザーはグロービスとの接点をGDPのプロダクトを通じて持つことが多いと思いますが、そこから他のプロダクトへジャンプアップしてもらい、学びを継続を促していきたいですよね。」「2022年は、そのための仕掛けをいろいろと工夫をしてトライしたいと思います。GDPが目指す「学びの未来を作り出し、人の可能性を広げていく」というミッションをベースに、ユーザーにとって学びの継続を促されるような進化を今年も一年を通じて実現していきたいと思います。」
おまけ
そして現在。継続して、GDP ミッション・ビジョンを「Push the Limits!」するうえで、エンジニアをはじめとしたメンバーが働きやすい環境づくりとしてもプロジェクトが走っています。
「エンジニアの採用・開発体制・評価育成」は、22年1月から新たにプロジェクトが発足され、GDPのマネージャーを中心として、そのあり方について見直しと議論をしています。
例えば、GDPとしては20%ルールというものがあり、他チームやプロジェクトなど、自身が所属しているところとは異なるメンバーとも仕事を進める(組織開発を横断的に実施する)という、組織文化がありますが、そのなかでもエンジニアの働き方としても、所属チームに属さない新たな雇用形態をもたせるなどを検討しています。
本人の希望次第では、より多くのプロジェクトに携われてキャリアアップをしやすいいうメリットもあります。自主的に多くの仕事に携わるなかで、仲間とともに仕事を成し遂げ、充実感を味わいたい方にもとても適した組織であるかと思います。
今後も継続して、GDP ミッション・ビジョンを「Push the Limits!」するうえで、部門長の新年の挨拶にもありましたこの思いをもちながら、また1年駆け抜けたいと思います。
GDP(ピープルサクセスチーム)としては、よりグロービスが日本においても世界においてもEdtechカンパニーとしてイニシアティブを発揮できることを目指しています。
またGDPとしてはグロービスの価値をより多くの方に認知いただけるようにデジタルプロダクトで学びを広めることではありますが、そこに留まらず、より質の高いEducation(経営大学院)にもジャンプ(チャレンジ)のうえ、多くの仲間ととも学びを深めていただければと思います。
またあわせて、その取り組みをも一緒に手掛けていただけるとありがたいです!優秀なエンジニアやデザイナー、コンテンツプランナー、カスタマーサクセス、マーケター、など多くのスペシャリストがいるグロービスで一緒に働きませんか?事業成長とあわせて自身の成長も実感できるはずです。ぜひこちらにもチャレンジ&ご応募ください!!
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