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グロービス・テック・マガジン

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グロービスではどのようにプロダクトを開発しているかをPdM、エンジニア、デザイナー、データサイエンティストなどの視点から発信します。
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#開発

新規事業立ち上げ期のアンチパターン

「経営を教える会社では新規事業をどうやって進めているのですか?」と聞かれる機会が多かったのでLTをしました。 こんにちは、GLOPLAのPOの松尾です。 経営大学院のTech系イベントでLT「新規事業開発“体制”のしくじり」をしました。 その時にいただいたコメントや質問を反映し、新規事業立ち上げ期のアンチパターンとして更新したので、みなさんに共有したいと思います。 はじめにGLOPLAは2021年4月リリースから3年が経過しました、その間幾つものしくじりが重なり事業スピー

開発の優先順と最小構成の決め方

こんにちは!GLOPLAのPOの松尾(@tamatsuo)です 今回はリリースから3年を経て落ち着いた、プロダクト開発の優先順と最小構成の決め方についてご紹介します はじめに社会人教育や経営大学院を営むGLOBISがどのように事業展開しているか、その中でGLOPLAの位置づけを図解しました toBサービスはどれも決裁者が人事で、利用者が従業員という点は変わりませんが、次のような違いがあります 学習事業の収益モデルがフロー型なのに対して、GLOPLAはストック型 学習事

チーム拡大に合わせてブランチ運用をgithub flowに変更した話

はじめにこんにちは!グロービスでナノ単科の開発を担当しています、nanoチームの矢島です。 今回の記事では、「チーム拡大に合わせてブランチ運用をgithub flowに変更した話」を通して得た知見を皆様に共有したいと思います。 チーム組織成長と成長痛ナノ単科の開発において、git flowをベースにした開発を行ってしましたが、エンジニアが増えるに従って、プロダクト開発においてストレスを感じるシーンが増えました。 以前までの例として、以下のような仕組みで行っていました。

APOへのJOBチェンジ

こんにちは!グロービスで4月よりAPO(Area PO)を担当しています、GLOPLAチームの加藤です! 今回の記事では、社内のJobチェンジでAPOになったので、その過程などで得た知見を皆様に共有したいと思います。 APOになるまでAPOとは? まず、APOについてご説明します。みなさんAPOをご存じでしょうか? GLOPLAではスクラムで開発をしているのですが、LeSS(Large Scale Scrum)というフレームワークを用いています。 LeSSとは、1つの

QAエンジニアがバックエンドエンジニアにジョブチェンジする話

はじめにこんにちは! グロービスでナノ単科のバックエンドの開発を担当しています、nanoチームの矢島です。 以前、この記事にもあるようにテスト自動化を担当するQAエンジニアをしておりましたが、バックエンドエンジニアにジョブチェンジしました。 今回の記事では、「QAエンジニアからバックエンドエンジニアになること」を通して得た知見を皆様に共有したいと思います。 QAからバックエンドになった背景キャリアの最初は、第三者検証会社のテスターからIT業界に入り、テストエンジニア、テス

なぜシード期のプロダクトを外注で内製しているのか?<創発的開発のすゝめ>

こんにちは!GLOPLAのPOの松尾(@tamatsuo)です。 GLOPLA LMSのプロダクトローンチからもうすぐ2年になりますが、おかげさまで利用企業も順調に増え、これから事業はシードからアーリーへの移行期に入っていきます。 今回は成長する事業を支えるプロダクトについて、どのように開発体制を拡充しているか、「内製」と「外注」の視点でご紹介したいと思います。 はじめにGLOPLAはレガシーな企業内育成の市場をディスラプトするべく後発で市場に参入しています、このため先輩プ

2022年のiOS関連のアップデートと振り返るグロービス学び放題アプリ

iOSエンジニアの山岸 央青です🎅🏻 普段は、愛媛県に住んでいて、フルリモートで働いています。 GDPの20名ほどのいるLEDチームで、グロービス学び放題(以下「グロ放題」といいます)アプリのiOS開発を担当しています。 (Q. 記事の中に🎅絵文字が何個でてくるでしょうか?答えは記事の最後に!) 概要2022年のiOS開発周りのアップデートを振り返りながら、グロ放題のiOSアプリ開発の現状や今後の取り組みたいことなどをご紹介します! 以下アジェンダになります。 Appl

GraphQLのFragment Colocationを検証しました

はじめにこんにちは。GLOBIS学び放題 / GLOBIS Unlimitedの受講者体験開発チーム(通称LEDチーム)でエンジニアをしている富山です。 LEDチームでは、2週間単位のスプリントを回しながら、エピック機能の開発と並行して、リファクタタスクにも積極的に取り組んでおり、最近は特にディレクトリ構成やツール周りの設定を見直しています。 上記取り組みの一環で、graphql-codegenのプラグインを使用して、ApolloでもFragment Colocation

Flutter WebでSentry Dart Pluginを使って詳細なエラーログを取得できるようにしたい

Flutter WebでSentry Dart Pluginを使って詳細なエラーログを取得できるようにしました! ※こちらの記事は2021年12月時点での情報がベースになります。 はじめにこんにちは!フロントエンドエンジニアの松原(https://twitter.com/couragenki)です。 開発経験はReact、Vueで3年ほどです。 現在は、グロービスで初のFlutterの実務での開発に挑戦しています。 今回の記事では、Flutterの実務で得た知見について共有

Codecov導入〜1年経ったその後の話

グロービスQAチームではCodecovを導入して1年経ちました。導入によって得られた効果や、見えてきた課題についてQAチームメンバーが語ります。 はじめにこんにちは! QAチーム兼テックマガジン編集長の矢島(@yajima_wataru)です。 1年ほど前に、Codecovについて紹介する記事を書いたのですが、今回はその後日談となる話です。 ↓過去の導入に関する記事はこちらです。 https://note.com/globis_engineers/n/n412003

Flutterを使ってみた感想

こんにちは、インです。グロービスで学習サービスを作っているエンジニアです。1年ぐらいFlutterを使ってきたので、その感想、起こりやすいミスや解決Tipsなどをまとめました。 使ってみた感想生産性が高い 静的型付け言語Dartで開発するので、リファクタリングする時やlibrary、frameworkの内部実装を確認する時に非常に効率的です。もちろん、強力な型推論があるので、毎回、型を明示的に宣言する必要がありません。 Hot reload、Hot restart機能が

技術的負債を草の根活動で改善していった話

こんにちは、大平(@yohira_dev)です。 2018年10月から3年間、業務委託としてグロービスの決済プラットフォームの改善に着手してきました。 本記事では2018年~2021年末までの「グロービスの決済システムがどう変化してきたか」「発生する技術的負債をどう改善してきたか」を赤裸々に解説していきたいと思います。 プロダクトの位置づけグロービスは主に、"社会人に必要なビジネススキルを動画で学べるサービス"「GLOBIS 学び放題」とその海外版である「GLOBIS Un

新規事業を任されたPOの入社エントリ

今回の記事は、新規事業であるGLOPLAチームを率いるプロダクトオーナーの入社エントリです。彼が感じ取った当社の雰囲気とは? こんにちは!GLOPLAのPOの松尾です。コロナ真っただ中の2021年1月に入社しました。今回はグロービスに転職をした理由と、実際に入って感じたことをお話します。 グロービスへ転職した理由グロービスは4社目で、前職の通信キャリアには17年在籍していました。 ちょうど40歳になったあたりで大きなプロジェクトから解放され、加えて自分のキャリアを見直す

チームでWeb技術について勉強会をしました!

どうもエンジニアの大澤(@qwyngg)です。 今回はチーム内でWebに関する技術について勉強会を実施したので、そのレポートをお届けします。 勉強会を開催した動機エンジニアが普段コミュニケーションで使いがちな専門用語に対して解説したかったからです。 グロービスは歴史が長い企業ですが、デジタルなプロダクトに深く関わるのは初めてという人が多いです。そのためエンジニアが喋っている言葉があまりに暗号めいているとチーム内の意思疎通がスムーズにできません。 そこでチーム内でWeb技術に