がいこく物語

2010年代に約4年かけて124カ国を訪問/海外駐在員から人事へ転身/92年大阪府吹田…

がいこく物語

2010年代に約4年かけて124カ国を訪問/海外駐在員から人事へ転身/92年大阪府吹田市生まれ、神奈川県川崎市育ち/ 情報の少ない辺境の訪問歴多め/ 知らない土地で、前時代の残滓の様な一面を探すのが好き/ ヘッダーはDR Congo🇨🇩 トップ画はYemen🇾🇪

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    過去渡航した旅先での出来事を、丁寧に思い出しながら、文章にしてみた

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はじめに

2012年に初めて海外へ行き、それ以来、可能な限りの時間を海外渡航に割いてきた。2025年頃を目標に、旅の経験を共有できるような写真展を開催したいと思っている。 このnoteでは、旅中の実体験をただただ書き記した紀行文から、旅を終えた後に考えたこと、感じたことに至るまで、自由に書いてみたいと思う。 「がいこく物語」というタイトルは、永井荷風のあめりか物語、ふらんす物語から着想を得た。2010年代という時代に世界を放浪した私の、飄々とした人生の記録にしていくつもり。 ●自

    • タイムカプセルのような国(2019年6月、北朝鮮🇰🇵平壌にて)

      2019年6月末から7月頭にかけて、私は北朝鮮を9日間旅した。北朝鮮と聞くと、日本ではとかく良い印象のない国だが、社会主義という日本とは異なった国体はともかく、中国や韓国のような「近隣の国」として、かねてから関心のある国だった。東京からフライトで2-3時間という距離にありながら、容易には入国できない謎の国、それが北朝鮮だ。 どうやって北朝鮮へ?そもそも北朝鮮へ行くにはどうすれば良いのか。いくつか方法があるが、外国人がまず最初に直面する問題はビザだ。北朝鮮ビザは、旅行代理店を

      • 太陽のリズムと共に過ごした日々(2014年5月、マラウイ🇲🇼ケープマクレアにて)

        アフリカには54もの国があり、一般的に日本人がイメージするそれよりも、何倍も多様性がある。それはアフリカに何カ国か行ったことのある人には、当たり前のことなのだが、行ったことのない人からすると、やはりサファリ、マサイ族、ハクナ・マタータ、この辺りがイメージとして先行している。それらは全てケニアやタンザニアのものだ。ケニア、タンザニア、エチオピア、これらの国のことはなんとなく分かる人も多いだろうが、マラウイという国の名前を聞いたことがある人は少ないだろう。今日はこのマラウイという

        • 極限の地のシンプルな生活(2019年8月、インド🇮🇳ラダックにて)

          2019年8月、私はインド最北部のラダック地方を旅していた。ラダック地方というのは通称で、正式には「ラダック連邦直轄領」と呼ばれている。インドの広い国土は、実に28州に分かれているが、この連邦直轄領は州に属していない特別な自治体で、ラダックの他にもポンディシェリ(旧仏領)、アンダマン・ニコバル諸島(ベンガル湾南部)など、インド本土とは異なった歴史を辿ってきた土地がその対象となっていることが多い。今回訪れたラダックも「小チベット」とも呼ばれていて、インドに属しながらチベット文化

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