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アメリカの「子供を見守る視線」の強さ

海外で暮らしていると、日本の常識とは全然違ったその国ならではの常識に出会うことがよくあります。

今回は、アメリカにおける小さな子どもの監督について。

日本の常識、アメリカの常識

渡米前、たまーにこんなことを言われました。

「『はじめてのおつかい』はアメリカでは無理だから」

「蒙古斑(小さい子どもの身体に見られる、生まれた時からある青あざのような色味がかった部分のこと)てアジアの子にしかないから、アメリカだと虐待と思われるらしいよ」

「子どもをお庭で遊ばせながらリビングで見ていたお母さんが、ついウトウトしちゃったら、家にやってきた警察官に起こされたんだって」


・・・・


Σ(゚Д゚;ナントー!!

特に最後のやつ。え、まじで??ってなりました。

日本にいたら小さい子がおつかいに出かけたり、お母さんがちょこっと買い物に出かける間に家でお留守番というのは普通のことだったはず。

私自身も一歳半の子どもを連れての渡米だったので、おかしなことにならないように気をつけなきゃなーと思いながら、アメリカ生活がスタートしました。

アメリカはとっても子どもに優しい国

いざ渡米してみると、びっくりしたのは、世間のみなさまの子どもに対するこれでもかとゆーくらいの優しい態度。

・赤ちゃんを見れば何人だろうが「So cute!!」「How adorable!」と絶賛の嵐
・どんなに格式高いレストランでも、必ずハイチェア(子ども用の椅子)完備
・バスも電車も、子連れで乗り込むと秒で席を譲られる
・警察官や消防隊の人が、シールをくれたり車のランプを回してくれたりする



・・・などなど。

例を挙げればキリがないくらい、いつも周りの方に助けてもらって生活しています。

すごいなと思うのは、
あなた絶対子どものこと好きじゃないよね
みたいな人でも上記のような対応をしてくれること。

社会的なルールというか、一般常識のような形で、「子どもは大事にすべき」という感覚が染みついているのだと思います。

だがしかし親への目線も厳しい

そんな感じで、子どもが「社会の財産」として認知されているアメリカではその場にいる人みんなが子どもの様子を見ています。

なので、小さい子ども(小学校低学年以下くらい)が親から離れて歩いていたりすると、すぐに声をかけられます。

私自身、息子が2歳くらいの時、ベビーカーにちっとも乗ってくれず自分で歩きたがったので、自由気ままに歩く息子をベビーカーを押しながら追いかけるという場面がよくありました。

すると、5~6mも離れたら
「ちょっと!子どもが一人で走ってるわよ!」
「小さい子はちゃんとベビーカーに乗せてあげなさい」

と注意されたものです。

後は、車に子どもを乗せたまま親が離れると、
マジで警察呼ばれます。ほんと速攻。

子どもってドライブ中によく寝ませんか?
そういう時、「牛乳買う間だけだから・・・」と一瞬離れて一人で買い物したくなったことが何度あったことか。。

わざわざ寝てる子どもを抱っこ紐にいれて起こしたり、不機嫌でグズることが分かっていながら手を引いて買い物をするのを避けたいこの気持ち、ママさんならお分かり頂けるんじゃないでしょうか。


そんなこんなで、子どもを一人にするのが難しい社会なので
お子さんがたくさんいる家庭だと、子どものプレイデート(学校終わりなどにお友達と遊ぶこと)や習い事の送迎スケジュールを組むのが大変で、それを専用にやってもらうシッターさんを雇うことも普通だとか。

うーんまさに表裏一体。


やりづらいこともありますが、

・大切な我が子が、他の人にも大事にされて成長していく

・小さい子・弱い存在、そういった「守るべきもの」を社会が包んでいる感覚を感じられる

こういう点では、アメリカに住んでいて良かったなーと思っています。


ただ、アメリカはめっちゃくちゃ大きな国なので、もしかしたらわたしの常識と違う感覚をお持ちの方もいるかもしれません。

同じアメリカ、もしくは違う国に暮らす方ではどのように感じられているのかな?
気が向いたら教えてもらえたら嬉しいです^^*


最後までお読み頂きありがとうございました!

記事だけでなく、こんなところまで目を通して頂いてありがとうございます^^ 普段は肝っ玉母さんを演じていますが、こんなわたしをサポートして頂ける方の前ではごろにゃん甘えたい欲望が抑えきれません(:Д:) 何よりも、応援したいと思ってくださったそのお気持ちに感謝いたします