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どの幼児教室に通うよりも我が子を伸ばす、おうち知育という方法 Sophia

Sophia(ソフィア) __ 2児の母。杉並区でマンツーマンレッスンの小さな知育教室を営んでいます。お茶の水女子大学卒。中学校・高等学校教諭一種免許状(国語)取得。JAPAN MENSA会員。家庭教師や学習教室での指導などを通じて、幼児期の知育や体験の大切さを実感。noteでは家庭で気軽に楽しく出来る「おうち知育」について発信していきます。

上位1%の知能

「実は、今まで担当した生徒さんの中で一番の結果だったんですよ!」我が子が通っていた幼児教室の知能検査の結果を、先生はそう言って返却してくださいました。続けて「お母さまが頑張ったからですね。ご自宅でたくさん復習してくださったんですね。」と。

そのときわたしが思ったこと、それは皮肉にも「わざわざ幼児教室に通わなくても、知育はおうちで楽しく出来るんだ!」ということでした。というのも、我が家では教室で習ったことを真面目に復習なんてしてはいなかったからなのです。その代わりにしていたこと、それは、家事のスキマ時間や子供と一緒に過ごす時間を使っての知育遊びでした。 

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我が家が幼児教室の扉を叩いた理由、それはわたしの息抜きの場を求めていたからでした。人見知りなわたしは児童館のような場がどうも苦手。教室通いを通じてママ友が出来たらいいな、先生にはちょっとした相談事に乗ってもらえると嬉しいなという思いで通い始め、案外子供が楽しそうに過ごしていたので、飽きるまでは続けてみようという気持ちで、1歳を過ぎた頃から4年間ほど通い続けました。知能については、もちろん上がったら嬉しいけれど、それを目的にするという感じではありませんでした。

それでも、何か子供のためになることをしたい、思考力や想像力などの「賢さの土台」はしっかり作ってあげたいという思いはありました。そしてなによりも、子供と過ごせる貴重な日々を、楽しく充実したものにしたいと考えていました。そんな思いで日々ちょこちょこと知育遊びを続けた結果、我が子は知能検査で高い成績を残すことになったのです。

教室の検査だけでなく、別機関で行ったWISCという知能検査でも上位1%以内という結果でした。親子で楽しく過ごす日々の中で、少しの工夫で知能教育は行えるのではないかと思っています。

高知能は遺伝か環境か?どうすれば子供は伸びる?

「知能なんて遺伝だから、うちは何しても無駄よ」という言葉も、「小さい頃からの環境や取り組みによって、お子さんの知能はどこまでも伸びるのです!」という言葉も、どちらも正しくありません。知能には当然ながら遺伝要因も環境要因もあるのです。遺伝6割、環境4割と言われたりもしますね。知能や教育、いわゆる子育てについての科学に裏打ちされた完璧な解というものは、いつまでたっても出ることはないと考えています。(こう言ったことは人道的な問題から、実験を行うのは難しいものです。)

いずれにせよ、頭・身体・心の3点を動かす取り組みは子供の成長に欠かせませんし、科学的に明確な根拠などを待っていたら、我が子はどんどん成長していってしまいます。何をするか?どれくらいするか?といったことについて、正解を求めるのはほどほどにしましょう。それよりも、我が子の反応や目の輝きを見ながら、家庭の教育方針を指針に進んでいくことが大切なのではないでしょうか。

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子供ごとに興味関心や能力は違います。それぞれに合った取り組みをすることが一番効果的なのは言うまでもありません。世の中に溢れる多くの知的な取り組みの中から、その中のどれが我が子に相応しいのかを選んだり、より楽しく取り組めるようにアレンジを加えていくことこそが親御さんの役目ではないでしょうか。

我が家の場合も、子供の楽しむ姿や好奇心にフォーカスして、毎日楽しみながらコツコツ遊び学んでいけたことが、良い結果につながったのだと思います。学びに近道はありませんし、それどころか、回り道が大きな財産となったりもするのです。小さな一歩を親子で楽しく積み重ねていくことが、最終的には大きな実りをもたらすのだと思います。

おうち知育はとてもエコ!お金も時間もかからない

おうち知育に必要なのは、我が子をしっかり見つめる親の目とアイデアだけ。あなたのお子さんはどんな遊びが好きですか?お子さんが今夢中になっている遊びの中で、どんな工夫をしたら学びに繋がりそうでしょうか?毎日少しずつ、様々なことを試してみましょう。

より具体的な方法はまた次回以降にするとして、今回はマンツーマンで知育レッスンを行っているわたしの教室の様子を以下にご紹介します。我が子との遊びをイメージしながら読んでみてください。

体を動かすのが大好きなA君

じっと座っているのが好きではないA君との40分レッスン。わたしは紙袋におもちゃをたくさん詰めて、わざと少し見えるように、自分の背後にそれを置いておきます。A君はレッスン部屋に入るなり「先生何かを隠しているぞ…」と、わたしの後ろを覗き込むような様子を見せています。まずはしっかり座ってご挨拶。座ってご挨拶をしないと何も始まらないことを知っているので、そこはきちんと付き合ってくれるA君です。そのあとは、待っていましたと言わんばかりにわたしの後ろに回り込み、紙袋を漁ります。そこからおもちゃをポイポイっと取り出すのですが、それは全て知育遊びに使うおもちゃたち。「これ、なに?」とわたしに聞いてくれたものから一緒に遊んで、学んでいきます。

「これはね、こうやって遊ぶのよ」とお手本を見せれば一生懸命真似してくれますし、例えば「いくつあるかな?一緒に数えてみよう!」「大きい(長い)順に並べてみよう」「ここにあるはかりで、重さ比べをしてみない?」など声かけの仕方によって学びを作り出していきます。

車が好きなA君には、画用紙とクレヨンで即席の駐車場を作り、車庫一つ一つに番号やひらがなを書いて「1番の車庫にお願いします」「"あさ"の車庫から"あき"の車庫へ移動してください」など、数字や文字の読みにつながるような取り組みもよくしました。

こちらのやらせたいことに合わせるのではなく、A君の興味に寄り添う形でのレッスンです。仕掛けを色々と用意して「やってみたい」という気持ちを刺激すると、フラフラと歩き回ることは減り、こちらの話を聞いてくれます。

おしゃべり上手なBちゃん

Bちゃんはお話上手!お姉さんがいるからか、月齢のわりに語彙が豊富な子でした。おしゃべりが得意な子にうってつけなのは「ごっこ遊び」です。お店屋さんごっこ、お人形ごっこ、おうちごっこ(おままごと)など、役になりきって何でも演じてくれるのです。語彙を伸ばすことはご家庭で十分に出来ていらっしゃるので、教室ではごっこ遊びを通じて数の取り組みや記憶遊びなどをしました。

例えば、3色のコップに花おはじきを10個用意して「赤いコップに3個、青いコップに2個入れてください。残りは黄色いコップにお願いします」と、こんな注文をすれば、頑張って覚えてくれます。最初はとても簡単な注文でスタート。だんだんと難度を上げていきますが、最後は絶対に出来る注文をします。

花丸!で終わりにするのが知育遊びを楽しくするコツです。「もっとやりたかったなぁ」という気持ちを残したまま次に切り上げられると完璧です。  

おうち知育のコツ

色々と書きましたが、最後に、おうち知育で心がけることを箇条書きにします。

・子供の反応、目の輝きをみながら、工夫を楽しむ!

・ちょっとした働きかけで十分。小さな一歩を積み重ねていく。

・あくまで遊びがベース。声かけの方法を工夫したり遊びにルールを作って知育的な要素をプラスしていく。

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幼少期の子供にとって、一番の先生はパパやママです!

思い立ったらすぐに始められるのも、おうち知育の良いところ。ひと声かけてみるだけでも良いので、今日さっそく試してみていただけると嬉しいです。


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