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高度外国人財と言えども、漢字は難しい

言葉は赤ちゃんの時には全く話せません。でもお母さんの話す言葉を聞き、その言葉をマネて話すことでコミュニケーションを取っていきます。

でも読み書きは、学習しなければできません。よく古い映画を見ると、江戸時代のお百姓さんが「おら、字が読めん」と学のなさを情けなさそうに話す場面がありますが、今の日本では学校でしっかり勉強させられるので、義務教育を修了した人の識字率はほぼ100%のはずです。

日本語で難しいのは漢字です。私たちビジネスマンは、最近ほとんど文字を書くという行為をしていないため、久々にペンを使って書き始めると恥ずかしいくらい漢字が書けなくなっています。日本人でさえそんなレベルですから外国人に漢字の読み書きをさせることはかなり難しいものです。

以前、横山ノック氏が大阪府知事だった時、官僚の作ってくる文章にあった「ある漢字」が読めなかったというエピソードがありました。困ったのは官僚です、どの漢字が読めて、どれが読めないのか分からないのですから結果的にすべての漢字にルビを付けるようになったと聞いたことがあります。(事実の程は分かりませんが(笑))

外国人従業員に対して、聞く、話すのコミュニケーション能力をアップするコストと時間を会社は掛けなければなりませんが、書類上の漢字に関してはルビを付けることもアリです。なお最近のgoogle翻訳はかなり優れているのでデジタル状態の文章は漢字が入っていても何も問題なく翻訳してくれます。

ただ、言葉や漢字が日本企業と高度外国人財との間におけるコミュニケーションの問題なのではありません。組織として能力のある人財に対して明確なミッションを与えることができず、その結果を評価することができないことが日本企業の最大の課題であることを忘れないでください。


異文化コミュニケーション研究所(R)
https://www.globalforce.link/
日本企業のダイバーシティ教育、高度外国人財の採用・活用



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