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【企業情報】三菱商事/求む経営人材

今回は総合商社の頂点に立つ三菱商事について解説していきたいと思います。総合商社の源流は、いわゆる卸しだったり、トレーディング業にありますが、現在に至るまで徐々に川上に事業を進展させていき、川上から川下まで商流を握っているのが特徴です。

1.三菱商事の概要

三菱商事で例を挙げると、食料品分野でいうと、農業、漁業では米国、欧州の大手企業をグループ傘下に収めながら、消費者への接点であるローソンを連結子会社に抑えています。また、資源関係でも同様に石油や鉄鉱石の権益を確保しつつ、最終消費者への接点である三菱自動車や千代田エンジニアリングにも出資しています。

大きな流れとして、創業期のトレーディング(貿易)から資源(事業)投資に軸足を移し、最近ではさらに投資先の事業に主体的に深く関与し、事業経営を企業として力を入れているのが分かります。今、三菱商事が採用したい人は、経営人材といえるでしょう。

売上)16兆1,037億円、営業利益)5,200億円、営業利益率)3.2%となっており、投資家や株主からすると利益率をもっと高く保ち、配当を上げてほしいと思うかもしれません。

2.三菱商事の給与

また、給与に関しては、総合商社は月給がそれほど高くなく、賞与が年収の大半を占めます。が、その賞与が半端ではありません。(以下、年収例)

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学卒で5年目に差しかかる28歳になる頃には、1,000万円前後まで年収は到達します。賞与だけで400万円はインパクトが相当に大きい。

35歳になるころには、1,400万円程度に到達します。

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2019年から働き方改革の影響で残業時間はやや抑制されつつありますが、
賞与の割合が大きいため、年収に換算すると影響は極めて限定的になると思います。

その他の総合商社に関しても、給与構成は似たようなものになりますが、
特に賞与比率が高いことは覚えておいても良いでしょう。

3.三菱商事で働くこと

またの機会に細かく触れますが、経営人材とは、自社の業界内におけるポジショニングを考えながら、事業の売上と利益を拡大させるために、社内資源を適切に振り分ける決断ができる人だと筆者は考えます。

経営人材は市場価値が高く、いわゆるプロ経営者に向けてキャリアを形成していくこともできるでしょう。できるだけ早い年齢で子会社の取締役や三菱商事本社のビジネスユニット長を経験することができれば、サラリーマンとしてもかなりの経験を得ることができるはずです。

事業経営に携わることができるサラリーマンはほんの一握りです。予算に対する重圧との戦いや、売上をストレッチさせるための大胆な決断は、部課長では味わうことはできません。

筆者もいわゆる1,000億円企業を1代で築き上げた創業社長と今まで2人ほど仕事をしたことがありますが、ご自身で決断した結果や責任に対する怯え、躊躇が全くなかったのが印象的です。

30代、40代から経営判断を行う経験を積み、責任を負える覚悟が徐々に形成される事で、経営に長けた人材になっていったのだと思います。

4.総括

経営人材を求める総合商社の雄、三菱商事で働くことでご自身のサラリーマンとしての市場価値は上がっていくのではないでしょうか。興味のある方は、是非チャレンジをお勧めしてみます。

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