パチスロを海外に広めるっていったってそもそも専門用語が多すぎるんだよ!っていう話
まずお前は誰?
Global Pachinko Association代表の、長北といいます。
我々Global Pachinko Association(GPA)は、パチンコを日本の娯楽「文化」の一つとして取っていまして、長期の存続と、認知の向上に努めてるわけです。要するに外国の人にパチンコ教えて業界にカネ落とそうぜ!ってことやってます。
何の話?
タイトルの通り、パチンコをインバウンド向けに展開するっていう試みは昔からちょこちょこあったんだけど、各種のパチンコ・パチスロ専門用語(スラング)が英訳できないっていうところを解決しないと、全然無理だよ!っていう話について解説していきます。
あ、スラングってなんぞ?という人の為に意味おいときます。
パチンコにスラングとかあったっけ?
伝わり辛いかもなので、ちょっと例を出します。パチンコとは言ってるけど、パチスロについてもちょっと書いときますね。
・サンド
・時短
・確変
・保留玉
・5号機
・上乗せ
・高確
これ、全部スラングです。つまり、英語に訳せないです。ウチのDeepLはカスタマイズ済なので、以下にGoogle翻訳した結果を出してみましょう。カッコ書きで、英語だとどういう意味に取られるかも書いてみます:
・Sand(砂)
・Time saving(時間短縮テク)
・Variable(変数)
・Hold ball(ボールを持つ)
・Unit 5(5番ユニット)
・Extra(追加…?)(合ってるっちゃ合ってるけど、名詞になってないですね)
・High accuracy(狙いが正確)
スラングを訳そうとすると何が起きるか
以下は外国人にパチンコの遊び方とかスペックを教える為の文章です:
まあこんな感じかな?似たような説明文を現行機種だけで100くらい?作らないといけないわけですね。ではこれを機械英訳してみましょう。Google先生、宜しくお願いいたします。
はい。トンデモ翻訳が出来上がりました。まぁみなさまの多くは英語が堪能っていうわけではないと思いますし、話をわかりやすくするため、これを再度Google翻訳にかけてみましょうか。
何がヘンかって?
なんとなくわかって頂けたような気もしますが、一応、多少なり英語が理解できる身としての解説をちょっとだけ述べておくと
サンドイッチ
⇒サンドの事ですね。サンドってのはそもそも、台と台の合間に設置された『玉やメダルを貸し出す機械』のことで、時々『台間サンド』とか呼ばれたりしますね。サンドイッチの具材みたいに挟まれてる事が語源になった、要するに『貸出機』のスラングです。つまり、訳す際にはスラングの方ではなく『貸出機』の方を『Dispenser(貸出機)』とか『Ball Dispenser(貸球機)』と訳してあげる必要があります。
おへそ
⇒ヘソ釘のことですね。ヘソ釘もスラングで、命釘と言ったりします。スタートチャッカーのスラングが『ヘソ』であるために、その近辺に打たれている釘をヘソ釘と呼ぶようになったものです。ど真ん中にある釘、という部分にフォーカスして、『Center Nail(中央釘)』と訳すのが適切でしょう。
保留玉
⇒保留玉もまぁ所謂スラングです。これは正式名称として保留玉と呼ばれてはいるんですが、Horyu-damaと訳してしまうと、漢字の字体で何となく意味を連想できる言語である日本語と違い、毎度「なんだっけそれ?」となりかねないですね。Reserve Ball(予約+球って意味ね)等、もうちょっと意味と紐づいた名前を付けてあげる必要があります。
パチンコ、パチスロのスラングってどのくらいあるの?
今手元にあるリストだと、機種ごとの特殊な単語を除いて330ほど。
機種ごとの単語を含めると2-3000くらいはあるんじゃないかな。。というか、過去に出た機種の分だけある。特にパチスロは大変。みんな大好きカバネリを例に挙げると:
無名チャンス目
生駒チャンス目
美馬チャンス目
無名チャンスゾーン
生駒チャンスゾーン
美馬チャンスゾーン
駿城ボーナス
スルー回数天井
黒血漿ポイント
複合チャンス目
あたりは対訳を用意しておかないといけないかな。という感じ。この問題こそが、日本の文化たるパチンコについて、海外にハッキリと情報が行き届いていない根本の原因なわけです。
解消方法はあるの?
ある。全部あらかじめ訳しちまえばいいんだ。そんで機械(AI)に覚えこませちまえばいい。機種別の単語なんかは必要に応じてドンドン追加しちまえばいいんだ。そうすればスラングの部分については適切な訳が事前に設定されていることになるから、機械翻訳と合わせることによって、誰もが世界に対してパチンコ、パチスロの情報を発信ができるようになる。
話は単純だけど、まぁ膨大な時間のかかる話だった。何せ参考にできる資料はおろか、明確なルールすらないものについてイチから作ったわけなので、Chat GPTの助けが無ければ今年一杯かかったかもしれない。
過去形になってる?はい、過去形です。先ほど徹夜こいて対訳表を仕上げました。なんだかんだ9か月ほどかかったので、パチンコメーカーさんからのご依頼お待ちしております。
公開方法についてはGoogle Docか何か。当然無料、を予定してるんだけど、一部の説明文について他サイトからの引用になってしまったのでそれを消さないといけない+今からパーラー富士のラストランを見送りにいかないといけないので、とりあえず今のところは画像ファイルでご勘弁を。
とりあえずGoogle Docsに保存しておきました。
まとめ
パチンコ、海外に伝えるには専門用語が多すぎる。ので、解消しておいた。
正式な対訳表は後で本Note、Twitter、その他必要とされる場所で公開するので、もうちょっと待ってください。
パチンコ・パチスロ用語対訳表
こちらご利用ください:
https://docs.google.com/spreadsheets/d/1cmvMysFs-BeUUA5H3Gv_8e4Ob8heZT4mZK03AgqD6Os/edit#gid=0