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NBC サバンナ・ガスリー氏のトランプ氏への反論「あなたは大統領、なんでもretweetする誰かのおかしな叔父さんじゃない」は、長年の心の声だったのだろう

10月15日、本来であればアメリカ大統領選 第2回目討論会の日だった。しかし、トランプ氏がCovid-19に感染、リモートで開催との話になると「リモートなら自分はやらない」とわがまま。それに対し、バイデン氏は「予定通りに行います」と、元々設定されていたABCの時間枠で対話集会を開催。一方トランプ氏も対話集会を開催し、NBCが放送。

バイデン氏は穏やかに有権者や司会者の質問に答えていた。また、放送時間が終わっても参加者と対話を続けていたそうだ。

一方のトランプ氏、モデレーターのサバンナ・ガスリー氏と激しくやりあうことに。

トランプ氏が陰謀説をツイッターでリツイートしたことに対し、なぜそのようなことをしたのかと質問。トランプ氏は「あれはただのリツイートだ。誰かの意見。リツイートだ。それを見た人それぞれが判断すればいい」と反論。

それに対する彼女の反論に不謹慎ながら笑ってしまった。それがこの部分。

"I don’t get that. You’re the president. You’re not, like, someone’s crazy uncle who can just retweet whatever."
「(おっしゃる意味が)分かりません。あなたは大統領です。なんでもかんでもただリツイートしてしまう、誰かの(頭の)おかしい叔父さんじゃないんですよ」

人の発言が終わるのも始めるのもお構いなしに喋り始めるトランプ氏とのやりとりの中で、このセリフがよくスラッと出てきたものだと感心した。

きっと彼女は、トランプ氏が大統領選に立候補し就任してからの4年という長い間「また、なんでもかんでもretweetしてる!どっかの誰かさんの頭のおかしい叔父さんじゃあるまいし!!」と思っていたのだろう。きっと口にもしていたはずだ。そうでなければ、あのシーンであの表現が滑らかに出てくるとは到底思えない。彼女にとっても真剣勝負の場面だったはず。そこで出てくる言葉や表現というのは、その人の本心であり、嘘のない日常だろう。

この言葉が発せられる場面が面白すぎて何度も映像を見てしまった。彼女もとうとうそれを言える時が来て、スッキリしたのではないだろうか。

米国がどのようになっていくかの分かれ目となる重要な時期、当然米国在住者である筆者には大きく関係してくる。しかし、もはやトランプ氏が関わる部分での大統領選は「コント」と割り切って見ることが、状況を冷静かつ興味深く観察できる一番の方法と思っている。

永住権保持者である筆者は、米国市民権ではない。従って選挙権は当然無い。なので、騒がず静かにの姿勢は崩さず、この目でしっかり事実を見届けようと思っている。

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