見出し画像

Clubhouseが日本の人々の中で一気に広まり始めたのが1月末。一時期のフィーバーぶりが静かになったが、先日Androidユーザーの利用も開始。

アメリカではユーザー数が増加したとのことだが、日本では拍子抜けするほど少なかった模様。もう終わっていると言われているのが原因かどうかはわからないけれど(苦笑)

かく言う筆者は、Clubhouse内でClubを作り、ジャーナリストの友人と共に毎回テーマを掲げたroomを週1で開催。その他、とにかく勉強・脳トレの為にすすんで参加するroomや、ラジオ感覚でつけっぱなしにしながら聞いている安心して聞いていられるroomなどを好んでいる。いずれにせよ、きっと利用し始めた当初から熱くなりすぎず、自分のペースで適度に関わってきたから、利用開始から4ヶ月が経過した今も、いい感じに使い続けているのかもしれない。

そんなClubhouseだが、4ヶ月使い続ければ当然色々気づくことがある。それは言葉の利用の仕方だ。

中でも、ある3つの言葉の使われ方に、毎回???となってしまう自分がいることを、もう隠しきれないので、ここで告白してしまおう。

その1. 「エビデンス」

コロナ禍での利用拡大だったこともあるのだろう。ウイルスやワクチンのことが話題に上り、不思議な都市伝説的話も飛び出す場面があるからこそ、「エビデンス」と言う言葉が使われ、頻繁に聞くようになった。しかし、あまりにこの言葉が乱用されるようになっており、もはや大安売り状態。しかも意味を本当に理解しているのだろうか?と思われる場面もしばしば。「まずはこの言葉の意味と言葉の使い方を学習して、”一昨日おいで”」と言いたいシーンによく出くわす。

今年のトレンドワードにノミネートされるのではないだろうか?冗談抜きで。

その2. 「インバイトをかける」

Clubhouseを利用したことがない方には意味がわからないだろう。簡単に説明をすると、Clubhouse内には、roomと呼ばれるおしゃべりをする部屋が立ち上げられる。その中は3つの階層に分かれており、1段目にある発言ができる階層、2段目に配置されているのが1段目で喋っている人からフォローされている人がいる階層、そして3段目が、1段目で喋っている人とは関係性がない人の階層。この1段目の中には、roomを立ち上げた本人とその人から委任された人がモデレーターになっていて、緑色のマークがついている。その人たちは、2階層目、3階層目で聞いてくれている人を1階層目の話ができるところに招待(invite)することができる。また、2階層目、3階層目にいる人たちは、自ら挙手ボタンを押して、「発言したいです」と意思表示をすることができ、モデレーターはそれに反応して招待(invite)することができる。

画像1

この招待(invite)をすることを、「インバイトをかける」という人のあまりの多さに、インバイトって”かける”もの? インバイトは”する”のではないの??「召集をかける」であれば分かるけど。。。しかも、わざわざ言葉数を多くして面倒にするその心は?と、聞くたびに毎回ムズムズしてしまうのだ。

この「インバイトをかける」という言葉を何の気なしにググったら、”【使い過ぎるとカッコ悪い】 IT業界のルー語”と出てきた。Clubhouseにはルー大柴さんが沢山おいでだということが判明した。

その3. 「ピンを立てる」

あるroomに入って話を聞いている最中に「○○ pinged you」 という知らせがピコーンとくることがある。それは他のroomにいる誰かが「こっちにおいでよ」という感じで「連絡する」という感じの意味だ。なので「ピンする」とか「ピンした」で済む。しかし、これもかなり多くの人が言っているのを耳にするのだ、「ピンを立てる」と。。。何故たてる?これは立つものではないはず??ボーリングのpinだったら立つけれど、そのpinとここでいうpingは、スペルが違い、当然意味が違うのだ。誰がどういうきっかけで使い始めたのか分からないが、是非ともその言葉を生み出した方にご挨拶して、それを使い始めた理由を詳しく聞いてみたい。それくらい興味津々。

だが、きっとそこにたどり着く前に筆者は堪えきれなくなり「そのピンってどうやって立つんですか?」と口から漏れてしまうだろう。そして、ひんやりした空気が漂うのだ。想像にやすい(苦笑)

そんな事故を避ける為、ここですっきりと吐露してしまい、「とっても変ですw」という正直な感想と共に公開してしまう方が健康的なのではないかと判断し、5月末日の良き日にnoteにしたためてみた。

新しい何かを使うということは、新しく不思議な事柄との遭遇でもある。また、言葉は時代と共に変化するものだということも重々承知している。しかし、正しくない使い方を変化というのであれば、それは冒涜であったり暴力でもあるかなと思ったりする。しかも自分の国の言葉ではないのだから、それに対する尊重の欠如にもなってしまうのではないかな?とも。

音声コミュニケーションをするSNSのClubhouseだからこそ、言葉の大事さを改めて感じている人々も多いはず。だからこそ、自分にできる限り、言葉は正しく美しく。

その気持ちも姿勢も、それを聞く相手に必ず伝わるから。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?