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グローバル×デジタル人材育成 企画のポイント

2021年10月5日(火)は第276回グローバル人材育成研究会「グローバル×デジタル人材育成 企画のポイント」を開催しました。

競争力が落ちていく日本

スイスのビジネススクールIMDによる世界競争力ランキングでは、2021年の結果では、日本の競争力は31位と、昨年よりは順位を上げたものの、依然として過去最低レベルになっています。

また、日本生産性本部によるOECD加盟国の労働生産性を見ても、日本は26位で、2015年から2019年の4年間で、他国が10%、20%以上の生産性の上昇幅を見せる中、日本は1.2%の伸び、とほとんど変わっていないのが現状です。

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デジタルディスラプション、つまり、「デジタルテクノロジーを駆使して、数十年間変わっていない企業や産業を産業ごとReplace(置き換え)する」ことがグローバル規模で起こる現在、日本企業の抱える課題は何でしょうか?

左脳偏重主義からの脱却

様々な視点からの分析がされていますが、人材育成組織開発の視点から考えると、「優秀」の定義が左脳(資格・知識)に偏重しすぎているのではないか、ということが考えられます。

多くのお客様とお話をしていると、デジタル&グローバル人材を育成していく際、どうしても、知識習得や資格取得をした段階で、「一丁上がり」「この人はもう準備万端」という社内での位置づけになってしまう、という課題があります。

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ただ、実際の仕事では、現場で他者と協働しながら、新しい価値提供をし続けることが求められます。そのためには、一個人としての魅力が備わっているか、が重要なのです。当たり前ですが、知識やデジタル関連の資格があるだけでは、人間としての魅力は出てこず、両方を鍛えていく必要があるのです。

仕事をしていく上で大切な、一個人としての 魅力 は何か?
それが私たちが提唱しているグローバルリーダーの定義である
パーソナル・グローバリゼーションモデルです。

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AIが発達したら、もう語学習得は不要?

最近、研修中によくいただく質問の中に、
「Google翻訳やDeep Lの登場で英語は不要になるのではないか?
もう外国語を学ばなくてもよいのでは?」
というものがあります。

もちろん、翻訳技術の進歩には目を見張るものがあります。分厚い契約書を一瞬で多言語に翻訳することや、1対1の会議の場では威力を発揮します。

しかし、パーティーや懇親会など、多国籍の集まりの時、日本人以外の人が全て英語でのコミュニケーションに何の問題もないのに、「英語のできない日本人」がいるから、翻訳機を全員がつけるのはどれほど現実的なのでしょうか?グローバルでの人脈形成が企業の競争力に大きな影響を及ぼす以上、人脈形成ができないことは、個人・企業の成長にとって大きな阻害要因となってくるのです。

アジリティはどこから生まれるのか?

アジリティは俊敏さや機敏性とも訳されますが、ただ単に速ければよいというわけではなく、的確な判断が必要になります。それはどこから生まれるのか?というと、デジタル度とグローバル度を両方発揮した時点で生まれてくるものです。

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当社では、デジタルのレベル、グローバルのレベルを4つに分けて考えています。研究会では、ご参加いただいた皆様に自社の人材はどこにいらっしゃる傾向があるか、をお話いただきました。

*レベル0:苦手意識が強い

*レベル1:自分で出来る

*レベル2:(他者を)育成できる

*レベル3:リスクを取って新しい事業を創出できる

また、福田からは、それぞれにどのようなプログラムがあるのか、実際の事例をご紹介いたしました。未来を考えていくためには、過去を積み上げた先に未来があるのではなく、未来から逆算する、という考えのシフトが必要です。それはつまり、情報の取り込み方を見直したり、自分自身の頭を使って考えられているか?という頭の使い方の転換が重要になってきます。

当社では、世界中の教育ソリューションを組み合わせながら、企業様に合わせたプログラムをカスタマイズしています。グローバル&デジタル人材の育成にご興味をお持ちの方は、ぜひ当社までお問い合わせください。

■お問合せ先: グローバル・エデュケーションアンドトレーニング・コンサルタンツ株式会社 

■上記内容に関するお問合せは、こちらから

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