ALBERTO GIACOMETTI - SELECTED WORKS FROM THE COLLECTION

ESPACE LOUIS VUITTON OSAKA
エスパス・ルイ・ヴィトン・オーサカ
2023.5.7訪問

友人と、感性を磨きに。
エスパスという空間が気に入ったので、大阪でも体験してみようと心斎橋に。
またもやカバンを買うわけではないのだが、入り口のお兄さんにエスパスに行きたいと告げて入室。
GIACOMETTIの作品には、奇しくも2日前に岡山の大原美術館でも出会った。「ヴェニスの女I」である。残念ながら、子連れの友人と行ったので倍速でしか見れなかったのと、彫刻の配置から、裏にはいけず、彫刻を多角的に見ることが叶わなかった。今回は、GIACOMETTIの生き方にも触れながら、彫刻をさまざまな角度から堪能することができた。
GIACOMETTIは対象を削いでいくことで本質を見つめようとしていた。初めは、ふっくらと肉付きの状態でデッサンするのだが、そこから削ぎ落とされていく。
それがまさに「彫刻」という作業なのだろう。
晩年はスイスの山奥でゆったりと活動していたようだ。そんなフィルムも垣間見られて良かった。

Trois hommes qui marchent(3人の歩く男たち)
置き台に定義された空間に男たちが方々に歩む姿に、それぞれの人生を感じる。
そして、それらを映し出す影がまた美しい。
Femme de Venise III (ヴェネツィアの女III)前から
対象を極限まで削いでいくと、このようになるのか。
ごつごつした中に、柔和ながらも、もの悲しい印象。
Femme de Venise III (ヴェネツィアの女III)後ろから。
曖昧な影もまた美しい。
Grande Femmeもそうなのだが、左のお尻が少し凹んでいる。
あるいはモデルの女性がそうだったのだろうか。

遠慮して写真を控えてしまったが、鑑賞した作品のリーフレットをいくつか挙げておく。

Grande Femme II(大きな女性立像II)
https://www.louisvuitton.com/documents/culture/espaceslv/Espaces_LV_Osaka_27AG_Leaflet_Grande_Femme_II_jp_Final
その大きさに圧倒された。人間の持つ美しさ、アンバランスさ。

Tete sur tige(棒に支えられた頭部)
https://www.louisvuitton.com/documents/culture/espaceslv/Espaces_LV_Osaka_27AG_Leaflet_Tete_sur_Tige_jp_Final
友人の死を追悼して作られたもの。失われた生気。遺したいという想い。

Femme de Venise(ヴェネツィアの女III)
https://www.louisvuitton.com/documents/culture/espaceslv/Espaces_LV_Osaka_27AG_Leaflet_Femme_de_Venise_III_jp_Final

Lotar I / II / III(ロタール I / II / III) 
https://www.louisvuitton.com/documents/culture/espaceslv/Espaces_LV_Osaka_27AG_Leaflet_Tete_Homme_Lotar_jp_Final
強すぎず、弱すぎない男性の眼差し。たまたまかもしれないが、銅像の背の色がそれぞれ違うのも面白かった。同じものは1つとして出来ない。

Trois hommes qui marchent(3人の歩く男たち)
https://www.louisvuitton.com/documents/culture/espaceslv/Espaces_LV_Osaka_27AG_Leaflet_Trois_hommes_qui_marchent_jp_Final

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