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SDGs...だから私は日本酒を飲む

「SDGsと飲酒に何の関係があるんじゃい!!!!!」とタグから記事を読んでもらってる方からすると、しょっぱなから突っ込みどころしかないタイトルですね。

SDGsってそもそも何かというと Sustainable Development Goals の略で、訳すると「持続可能な開発目標」で世界をより良くするために取り組んでいこうよ…というもので、2015年の国連サミットで17のゴール・169のターゲットを定めたものです。

SDGsの17のゴール

具体的にゴールを見てみると「飢餓をゼロに」「気候変動に具体的な対策を」「平和と公正をすべての人に」等と一朝一夕、さらに個人が頑張ったところで…と口にしてしまいそうな大きな内容となっています。それが日本酒を飲むことと何の関係が?となりますが、うっすらと浮かんでいた自分の考えが確信に変わったのはコチラの記事を読んでからでした。

日本酒は原料にお米を使います。すべての酒蔵がそうではないと思いますし、ものすごく簡略化しますが、多くの酒蔵は農家と田んぼ単位で契約してお米の買取を行います。その買い取ったお米でお酒を造り、酒販店経由で消費者のもとに届いていきます。地酒・地元回帰などが強く近年では名産地だけでなく地元でできた地元の品種でお酒を造る酒蔵が増えています。

また、地域性もあると思いますが、新潟県は昔から「米どころ」として知られ、米の作付面積、生産量、産出額のいずれも都道府県別で全国で1 位です。しかし、酒米に関しては食用米と比較したときの病気への耐性や稲の高さなど育てにくさ、ブランド化されている食用米と違い、儲けの少なさなどから酒米農家が減少傾向にあるそうです。

これがお酒の消費サイクルが回ることと何が関係あるかという点ですが、消費が増えて、酒米の需要が増えることで酒米農家さんの収入が上がります。就農し、収入を得る選択肢も生まれると、これは1項のゴール「貧困をなくそう」ともとれます。

また、消費が全体的に増えて稲の作付面積自体が増えたとします。そうすると緑が増えるので、光合成も増え、二酸化炭素の減少…ひいては温暖化の進行を食い止めるのにもプラスに作用するので13項のゴール「気候変動に具体的な対策を」

また、耕作放棄地を再利用できていけば15項の「陸の豊かさも守ろう」、酒瓶の再利用方法を磨いていくと12項「つくる責任つかう責任」、食用米との垣根を越えて食べ方を模索することで2項「飢餓をゼロに」につながる可能性もあります。

もちろん、ターゲット内容を細かく突き詰めていくと合致しない点もありますし、3項「すべての人に健康と福祉を」のターゲットの中には「薬物乱用やアルコールの有害な摂取を含む、物質乱用の防止・治療を強化する。」とあります。いくら法律上問題ないアルコール飲料といえど、アルコール中毒や依存症となるポテンシャルもあるので、その点では干渉しあうこととなります。


全てを完璧にする必要はないし、そんなこと不可能です。出来たらもう実現されてます。でも全てを意識していくことで少しずつでも世の中がよくなると思います。買い物の時のビニール袋一つとってもそうです。「そもそもなんで有料に?減らす意味は?」等、習慣化してしまって忘れてしまうこともあると思います。たまに立ち止まった時に意識して+αのできることを見つけて動くこと…その積み重ねで変わっていくのかなと思います。

自分にできること、それが持続可能な開発目標に沿って未来を明るくできる行動なのか?そんな事を頭の片隅におきながら、おいしい日本酒を楽しんでいきたいと思います。


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