見出し画像

合言葉は「イッたフリをしない」

8月1日(木)

早めに起きられたので、近所のパン屋で優雅にフランクと紅茶の朝ご飯。30分ほどのんびりしてから仕事に向かう。今日は出張で名前に「都市」とつくモノレールに乗ったがどのあたりが都市なのかまったくわからない。街を見下ろしながら走る感覚はわくわくして好きだ。

午前中で仕事が終わったので、乗換駅のスープストックでランチ。山椒入り麻婆カレーを頼んでみたが大正解だった。これは夏バテ民の強い味方になると思う。

カレーを食べながら、あげは嬢とスイーツ・オナニー(一昨日の日記参照)についてLINEで話す。あげは嬢は冷蔵庫にプリンがたくさん入っていたらうれしいと言っていて、感じ方は本当に人それぞれなのだなと思った。話しているうちに、あげは嬢はものをもらったら単純にその気持ちがうれしい、私はこちらに見返りを求めているとかその人の自己満足だと感じて苦痛を覚える場合もある、という違いがあることがわかった。そういえばそもそも私はサプライズの類が全般あまり得意でない。

そして、「女はみんな○○でしょ」と括られるのがとにかく嫌なのだから、「私は」何が好きで何をされたら嫌なのか、恋人以外でも長い付き合いになる相手には繰り返し言葉で伝える努力をするべきだなと思った。いちいち言わなくてもわかってほしい、なんていうのは虫のいい話だ。そして、私は関係が浅い人に対して、猫をかぶるというか過剰に愛想よく振る舞うくせがあって、あまり嬉しくないときにも大袈裟に喜んでみせたりしてしまうから、それもやめるべきだなと思う。

これは、よく恋愛ハウツー的な記事(もちろん私は恋愛メディアAMの熱心な読者である。いつかAMでコラムを書きたい)で言われる、「セックスのときにイッたフリをしない」というのと共通する話だ。イッたフリをすると、相手は自分のやり方がいいんだと思いこんでしまうから、自分がどうしてほしいのか、何が気持ちいいのか恥ずかしがらずに伝えましょう、というあれだ。

これからは仕事でもプライベートでも「イッたフリをしない」を合言葉にして生きていこう。「私は」生クリームがのったプリンではなくしょうゆ味の煎餅が食いたいのだと何度でも主張していくのだ。

午後は趣味の集まりに行き、終わった後は打ち上げ飲みに参加した。前の職場でその趣味に関わる仕事をしていたときの私を知っている大先輩の女性が「あの頃より今の方が生き生きしているね」と言ってくれた。私と同年代や少し上の女性は、就職や出産を機にその趣味の世界から離れてしまった人が多いので、大先輩と話せてとても勇気づけられた。高校時代、この趣味を始めたばかりの頃には、その方によく注意や指導を受けて、めちゃくちゃ恐ろしい鬼のような人だと思っていた。それが一緒にお酒を飲みながらふつうに話せる日が来るなんて、大人になってよかったなあと思う。

明日から旅行なのに、楽しい気持ちで帰って日付が変わるまで飲み直してしまった。

#日記 #エッセイ #AM #酒 #スイーツハラスメント #スイーツオナニー

日記を読んでくださってありがとうございます。サポートは文学フリマ東京で頒布する同人誌の製作(+お酒とサウナ)に使わせていただきます。