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現代に於ける英語コミュニケーション1

ここまでの記事を読んでいただいた方なら分かると思いますが、僕は現代の英語教育がしているコミュニケーションについてはあまりいい意見を持っていません。

小学校から始まるみなさんの英語教育ですが、その成果を知っていますか?
EFの英語能力テストによると、日本は111ヶ国中、80位で下から2番目の水準に位置しています。
あれだけやったのに、この成果って少し悲しくなりますよね。

しかし、安心してください。現在では英語翻訳アプリが急速に発展して、ポケットサイズの翻訳機Pocketalk(ポケトーク)まで販売されています。
これさえあれば、英語のコミュニケーションも心配ありませんね。

みなさんが小学校から高校までやってきたことはこの翻訳機で1発解決です!

分かります。中指の1本や2本立てたくなりますよね。今やってるのは何なのかって思いますよね。

こういう事があるので、現行の英語コミュニケーションの授業に違和感を持っているのです。
生徒たちの今の頑張りを無下にしているようにしか思えません。

なので、僕個人としては、英語の授業から言語学の話であったり、文化論、社会学、ジェンダー学のトピックを盛り込んだりしています。
そして、この翻訳アプリを使いこなす能力を培うべきだと思い、直訳と意訳の関係を意識しています。
また、最近Twitterで、万引き防止の紙の翻訳が
The thief will immediately call the police.
(泥棒がすぐに警察に通報します。)
になっていたというのが話題になっていました。
日本語は主語を省略するので
「泥棒はすぐに警察に通報します」と入れた結果、こうなってしまったのでしょう。

このように、翻訳アプリが誤訳をしないように言語の特徴を知ることや、訳されたものが正しい文なのか精査する能力が必要だと思います。


自力で英語コミュニケーションをとるのも重要だと思いますが、目の前で頑張っている生徒の努力を無下にしたくない。翻訳機に淘汰される生徒を僕は見たくない。独りよがりかもしれませんが、そのような信念を持って英語に向き合っています。

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