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青井
2024年4月20日 08:26
わたしの犬が死んだ日に湖畔にうちすてられた小舟のひとつに住むことにした 湖の上を行き交う無数の舟たち青く香る深い霧の向こうで手を振っているひとがいる ( あなたは誰だったか ( わたしの母か ( それとも父だったのか ( 年老いた親族 ( それともきょうだい ( 生まれてこない子どもだったか 湖畔の砂地から遠ざかると森があるそこに咲く白い花を摘んで
2024年3月10日 16:36
未分化の白い腕が木蓮の枝をいっぱいに抱えて。 原初の闇を匂い立たせる雪原に、そこはわたしたちの、(あなたたちの) 墓だと誰が。 誰が知っている。 見つめ合う瞳は小鹿の瞳、猟師に撃たれて血と命を流し続ける生物の瞳。腐り落ちた肉と血のあとに残った、いのちの 鉱石のキュクロプスが森を歩く夜の、まばたきを忘れた瞳。 ( 沈んでいく 青という遺跡( 落ちていく 烏