シェア
青井
2023年5月25日 07:39
希望を語る者は、絶望を知っている。おそらくは、もう立ち上がれない、すべて放棄してしまいたいと願うほどの絶望を。暗く冷たい、孤独な、深い深い絶望の淵を。希望を語る者は、絶望を知っている。いまこの瞬間にも、それが足元を漂っているのを知っている。気を抜けばとりこまれてしまうのではないか、という色濃さのそれ。希望を語る者は、そこがたとえ地獄のようなありさまであっても、信じることをやめない。諦めない