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もうショートケーキのいちごは取っておかない

タイトルの通りです。
「ご褒美を先に!」精神が人生の充足度を上げるのにはけっこう大事なんじゃないか、とふと思ったのでここに書いておきます。

時間ができたらあれをやろう(私の場合は文章を書くこと)、もうずっと「いつかやりたい!」と思っているあれ(私の場合はサーフィンにチャレンジすること)、仕事(もしくは勉強や子育てや介護)が落ち着いたらやろうと思っていることのひとつやふたつきっとありますよね。
夢っていうともっと大きなものをイメージしがちだけど、そういうのも(ささやかな)夢と呼んでもいいと思います。

さて、ショートケーキのいちご(=好物=良いものの象徴)を最後にとっておくタイプか、先に食べるタイプかっていう話があるじゃないですか。
私は子供の頃から「我慢強い」と褒められて育ってきたタイプでしたので、もちろん好物は最後にとっておく派でした。
好物の唐揚げをひとつ、最後までお皿に残しておくと、「最後に食べる派なんだね」と家族にやさしくいじられたのを薄ぼんやりと覚えています。

でも、これを人生において考えてみると、ケーキを完食できる保証はないのです。
最後まで食べ切れるかわからないのに、いちごを残しておいて、結果食べ損ねたら、食べるチャンスがあっただけにとても残念です。

旅は行くことそのものよりその前の計画が楽しいなんていう言葉があるけれど、夢の計画ばかりしていて、いつも叶わないことにまみれた人生ってなると自然と口角や自己肯定感は下がって行くと思います。
私はいつからか、そんな「人生に拗ねた」大人にはなりたくない!と固い意志を持っていて、そのために人生をどうやったら楽しめるのか、そればかり考えて試行錯誤しながら生きています。
その甲斐あってか、5年前よりは確実に今幸せだし、10年前の自分からは想像つかない感じの人生になっています。
(めちゃくちゃ稼いでるとか、なりたかったものになっている!っていうアメリカンドリームなわかりやすい成功ではないし、落ち込んだり自分のぽんこつ具合に泣く日もたまにあるけど、人生を楽しむのが上手になったという意味)

偏屈な老人になることが私の夢です、なんて人には多分この文章は参考にならないんだけど、そうじゃない人は、自分のささやかな夢を「どうしたら叶えられるだろう?」という発想を持って、考えてみてほしい。
インターネットと情報にまみれた現代において、情報を集めさえすれば、ささやかな夢はすぐ手を伸ばせば届くところに近づいてきてくれる気がしています。

サーフィンをやろうと思ったら、一昔前ならサーフィンを趣味にしている人と知り合うところから情報収集がスタートしていたわけです。たぶん。
「道具は何が必要?」「初心者向けの海岸はどこ?」「サーファー同士のルールとかってあるのかな?」「始めるのにお金はいくら必要?」「車がないと無理?」
そんなことを今はネットで調べればある程度わかります。

それでも、海まで行ってボードをレンタルして…ってことがハードルになるのなら、もっと小さくしてみればいいのです。
例えば、調べてみると、室内で人工波を作ってそれにサーフィンボードで乗る、というサービスがあるとか、そんなことまでわかるのです。
今度の週末思い切って行けば、ささやかな夢の何分の1かは叶うわけです。それを予約しただけで何十分の1は叶っている。

そういう自分のための行動が増えると、満たされてご機嫌になれたり人にやさしくできると思うんですよね。「人のコップを満たすには自分のコップをまず満たしましょう」ってよく聞きますけど、本当だなあと思うさいきん。

ちなみに、私にとっていちごのショートケーキのいちばん美味しいところは、実はいちごではないです。
ケーキの背中というか、側面のクリームいっぱいのところがいちばん美味しいと思っていたので、いちごは割と序盤にぺろりでした。


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